地蜘蛛と悪魔蟷螂

地蜘蛛と悪魔蟷螂


フィールドワーカーである女性は鬱蒼と茂る森へと足を運ぶ

「いたいた」

女性は観察対象を注視する

魔螂ディアボランティス

蟷螂に似た巨大な昆虫であり鎌と羽根のような4つの翼に、悪魔を彷彿とさせる赤と黒の鎧のような外骨格を持つ

「間近で見ると中々かっこいいわね」

女性は大の昆虫マニアであり好きが高じて昆虫生態学の研究に取り組んでいた

「観察させてね」

女性はカメラとレコーダーを取り出すと慣れた手付きでディアボランティスの撮影をはじめた

ディアボランティスは視野が非常に広く360度を見渡せるため女性の姿を捉えてはいるが、動かないものは物体であると判別できないため女性はじっと息を潜めることでディアボランティスに見つかることなく撮影をすることができた

「おい!」

「えっ?」

女性は突然声をかけられる

その声は少女を思わせるが怒気が孕んでおり強い敵意を感じさせるものであった

女性はディアボランティスに見つからないようにその場を動かず周囲を見渡すが人影のようなものは見えない

「ここだよ!」

声の主は地面にいた

「これは、まさか……」

気づけば女性の周辺は糸で包囲され、その中心には淡い赤髪の少女がおり、その両端に鋭く光る鋏角と下側には赤い目が不気味に光っており

「なにあたしの旦那を勝手に盗撮してるんだよっ!」

女性は自分が少女を怒らせたことに気づく

「ちょ、待って!私は研究者として昆虫の観察をしていただけで……」

「知るかっ!あたしの旦那を許可なくジロジロ見るな!」

少女はそう言うと左右の鋏角から糸を飛ばして女性を捕らえた

「なっ!?ごめんなさい。もうこの森には近づかないからどうか命だけは……」

「うるさい!死ねっ!」

少女は女性の頭部を手でへし折ると死体を穴に引きずりこみ瞬く間に骨すら残すことなく捕食してしまう

アティプスの蟲惑魔

少女の姿は疑似餌であり本体は地中に潜む巨大な蜘蛛である

するとこの喧騒を聞きつけたディアボランティスはアティプスの元へと赴き心配そうに見つめる

「気にしないで。あんたが気にすることじゃないから」

その表情は先程までの粗暴な様子とは異なる穏やかなものであった

ディアボランティスはアティプスを労るようにぽんぽんと疑似餌の頭を優しく撫でる

そういう態度をとるときは決まって嫌なことがあったからだと

「あ、ありがとう」

ディアボランティスとアティプスは番であった

蟲惑魔はメスしかおらず罠の扱いには長けているが非力であるため強い昆虫のオスに求愛しなければ子孫を残せない

「あたしをこんな風にしてくれるのあんただけよ」

アティプスは照れながらディアボランティスを見つめる

先程非力であると説明したがそれは一般的な蟲惑魔の場合でありアティプスは例外であった

そのあまりある力は昆虫の中でも強い部類であるディアボランティスを凌ぎ、罠に頼らずとも先程女性にやったように力業で捕食することで可能である

しかし、その力は蟲惑魔はか弱く守られるものであるという固定観念をもつオスの昆虫からはすこぶる不評で粗暴な性格も相まって敬遠されがちであった

だがディアボランティスは女性社会の色合いが強い蟷螂として生きていたためかそんな彼女の強さに敬意を持ち、悪魔のような外見に反して他者を思いやる紳士的な性格を持ち合わせておりアティプスをお姫様

のように扱かった

そんなディアボランティスにすっかり惚れ込んだアティプスは猛アタックの末、番になることができた

「ねぇ、なんで機嫌悪かったと思う?」

アティプスはディアボランティスの巨大な複眼に寄り添うように顔を近づける

「さっき人間の女食べたんだけど、その女あんたのこといやらしい目で見ながら隠れて盗撮してたの」

人間の女という言葉にディアボランティスはピクリと反応する

「しかも童顔。一瞬子供かと思ったわ……ちょっと!なに満更でもない感じになってるのよ。このロリコン蟷螂!!」

童顔という言葉に強い反応を示したディアボランティスをアティプスは睨みつける

ディアボランティスは昆虫でありながら人間のメスを性的にみており、そのうえ幼女趣味という特殊性癖の変態であった

故にアティプスは人間の女性、とりわけ幼い顔立ちのものには最愛の夫を誑かす敵として強い憎悪を抱いている

ディアボランティスは慌てて謝罪する

自分が本当に好きなのはアティプスだけであると

「ふふっ、そんなに必死にならなくてもいいよ。だってあたしが人間の女なんなかに魅力で負けるはずないんだから」

アティプスは自信満々に答えながらすりすりと疑似餌をディアボランティスに密着させる

「あれー?あんたのおちんちんなんだか大きくなってるよ。疑似餌に興奮しちゃう変態さん♪他の蟲惑魔だった軽蔑されるよ。でも仕方ないからあ〜」

アティプスはディアボランティスに甘く囁く

「エッチしてあげるよ、お兄ちゃん♡」

こんな立ち振舞はアティプスの本性からは遠く離れたもの

だが、蟲惑魔は自己を偽り欺くことを生業としている

それを向ける相手が最愛の夫であるならば彼女は喜んで自分を偽り媚を売る

いかに粗暴で強い力を持つと言ってもアティプスは蟲惑魔であり恋をするメスであった

「ちゅっ、ちゅっ……れろっ……」

アティプスはディアボランティスの触角に啄むようにキスをする

ディアボランティスは嬉しそうに触角を揺らす

人間の真似事をするのは癪であるが喜びを顕にする夫をみればそんなプライドさえも吹き飛んでしまう

「んっ……ちゅ……お兄ちゃんの触り方好きぃ♡」

ディアボランティスが擬似餌を撫でてやればアティプスが喜びさらに興奮することを知っているので彼は慈しむような手付きで撫で回す

「お兄ちゃんの手つき凄く優しくて好きぃ♡あたしも撫で撫でしてあげるね」

アティプスは胸から蛇腹になっている腹部に向かって、ゆっくりと指を這わせる

愛情たっぷりな奉仕にディアボランティスの興奮はさらに高まっていく

「でも……あっちのあたしも忘れないでよ」

釘を刺すようにアティプスの本体である蜘蛛が唸る

勿論そちらの彼女も愛しているし大切に思ってはいるが、アティプスの魅力的な疑似餌とそんな歪んだ性癖を持つ自分と向き合ってくれる優しさにディアボランティスはつい甘えてしまい欲望に任せて彼女を押し倒してしまう

「ひゃん」

鎌で首をホールドしてさらに、長い、節のついた足で下着を引き裂きアティプスの秘部を顕にする

「いいよ。お兄ちゃんになら乱暴にされても」

その言葉に我に返ったディアボランティスは大きく首を頭振る

疑似餌ならば多少乱雑に扱っても問題はないが自分たちは夫婦なのだから

ディアボランティスは冷静になるとアティプスの大切な場所を傷つけないように、ゆっくりゆっくりとほぐしていく

「ふわああぁ……お兄ちゃん優しぃ♡お兄ちゃんのも見せて♡」

ディアボランティスは頷くと先端がみりみりと割れて、そこからルビーを荒くカットしたような、ごつごつした交尾器が姿を見せる

それは粘液が滴っておりアティプスは美味しそうに舐め回す

「ちゅむ♡んんっ♡……お兄ちゃんの凄く大きくて硬くて美味しいよ♡」

アティプスはディアボランティスにお返しにと彼の交尾器を優しく愛撫する

疑似餌にも触覚は備わっているが、あくまで周囲の状況を調べるためのレーダーであり本体と比べればそこで得られる快楽は乏しく釣り合いがとれているとは言えない

だがそれでもアティプスはよかった

夫が自分を心から思って触れてくれることが何よりも嬉しい

「んっ……おにいひゃん。ひもひぃ?」

ディアボランティスの大きめなものを満足させるために少し長めに調整された舌を器用に動かし、先端から根本まで丁寧に刺激する

ディアボランティスも負けじとアティプスを喜ばせようと指をを前後に動かす

「んんっ♡あんっ♡そこ……いいっ♡んぶっ♡」

アティプスの秘部からじゅぽりと蜜が溢れるそろそろ挿れてほしいというサインであり、ディアボランティスは動きを止める

「お兄ちゃん♡来てぇ」

アティプスは四つん這いになると尻をディアボランティスに向ける

パックリとした割れ目は蜜をたたえ、ふるふると身体を小刻みに揺らして誘う

オスの喜ばせ方を知り尽くしたそれは幼い疑似餌の顔立ちとのギャップも相まって背徳的な魅力を醸し出す

ディアボランティスはアティプスの腰を掴み狙いを定めるとゆっくりと挿入していく

「あっ♡きたぁ♡」

アティプスの膣内は処女の如く狭く窮屈であり、肉壁を押し拡げる感覚にディアボランティスは得も言われぬ征服感を感じた

「ああっ!お兄ちゃんのおっきくて奥にあたるぅ♡お兄ちゃん専用のおまんこいっぱい突いてえ♡」

力業で獲物を捕らえることができるアティプスにとってこの疑似餌はディアボランティスを喜ばせるためだけに存在し、その事実がさらに彼の興奮を煽る

「お兄ちゃんのおちんちんはあたしだけのものなのっ!人間の女なんかに渡さないから」

アティプスは嫉妬で更に膣内をキツく締めるとそれはまるで別の生き物のように脈動しアティプスの膣を抉るように犯していく

「んっ♡お兄ちゃん♡あたしのおまんこ気持ちいい?」

アティプスの子宮が降りてきて、ディアボランティスの交尾器の先端に触れる

「んんっ!お兄ちゃんの熱くて硬いおちんちんで子宮ノックされてるぅ♡あたしもイきそう♡」

ディアボランティスは力の限り動いて全力でアティプスへの愛の言葉を紡ぐ

「嬉しい。あたしもお兄ちゃんのこと大好きだよ♡一緒にイこうね♡」

するとアティプス肉襞がキュッとしまり

そして、これまで以上にビクンッと身体が跳ねる

膣内の交尾器が子宮口をねじ開けて、欲望がどんどんお腹が膨満していって、子宮のようなものがクリーム色の塊で満たされていく

とは言えあくまで疑似餌

大量に注いだとしても決してそこから子を為すことはできず、非生産的であるとしか言えない

だがそれでこそ満たされるものもある

意味のないことだからこそこの行為に悦楽を抱けることにアティプスとディアボランティスは生殖のためだけでなく心から深く愛し合っていることを実感させた

「いっぱいに射たね♡でもお兄ちゃんならまだまだがんばれるよね♡」

アティプスはすりすりと頬を擦り付けて甘えておねだりをする

ディアボランティスの脳内に拒否の二文字はなかった

数時間後

「うわぁ〜また射たあ♡お兄ちゃんかっこいい♡………なんて言うと思ったか!!!いい加減にしろ!!!いつまでそっちでするつもり!!!」

ディアボランティスはアティプスの疑似餌があまりにも可愛すぎてついもう一度と求めすぎてしまった

慌てて謝るがもう手遅れであった

「わかってるよなあ。覚悟しろよ」

ディアボランティスの身体は糸で縛り付けられて本体によって穴に引きずり込んでいく

「あたしを怒らせた罰だ。干からびるまで搾り取ってやる」

ディアボランティスは恐怖を抱きながらも決して悪い気はしなかった

強くて乱暴な彼女も大好きだからだ

Report Page