在りし日の追憶 前編
スレ主ジャないよ時系列、シャンクス達は出港し、ルフィとウタだけがフーシャ村に残っている。まだエースやサボには会ってない。
「疲れたー!今日もいっぱい体を鍛えたよルフィ!抱っこして!」
「なら最後まで歩けよウタ。」
立派な海賊になるために今日も元海兵であるルフィの指導の下で身体と歌唱力を鍛えるウタ。日も暮れて今日の鍛錬を終えて、マキノのお店に戻った。
「マキノ、戻った。」
「おかえりなさい、ルフィ、ウタ。」
「いつもの頼む。」
「ふふふ、わかったわ。」
「あー!ルフィがまた浮気してる!?」
後からお店に入ってきたウタが大声をだして訴える。
「『私』っていう可愛い歌姫のお嫁さんがいながらまたマキノさんのことを口説いてる!」
「おれとマキノはそんな関係じゃねぇし、そもそもウタを嫁にもらった記憶はねぇよ。」
「だってベックマンが『バーは女を口説く最高の場所だ。』って言ってたもん。」
「あのエロ親父め。」
「あらあら、いつの間にウタちゃんを嫁にしてただなんて…ルフィも隅に置けないわね。」
ニヤニヤと笑いながら煽るようにいうマキノ。
「子供の冗談を間に受けるなよ。」
「冗談じゃないもん!絶対ルフィのお嫁さんになるんだから。」
夕飯を食べ終えて雑談もひと段落したところでウタがいう。
「ねぇルフィ、わたしお風呂入りたい。」
「入ればいいじゃねぇか。」
「ね!一緒に入ろうよ。お嫁さんとしてルフィのお背中流してあげる!」
「お前はもう9歳の女の子だろ。一人で入れるだろ。」
「一人で入れるけどルフィの背中流してあげるの!ベックマンの本に出来る女は男の背中を流すものだって書いてあったし!」
「今度あったら一発ぶん殴るかあのエロジジイ。」
「あら、一緒に入ってあげれば良いじゃないですか。」
食器を洗い終えて、キッチンから顔を出していうマキノ。
「まだウタちゃんもそんなに大きくないし、悪魔の実の能力者だったかしら?その子を一人で入れるには危険だと思うわよ。」
「別におれまだ風呂入りたい気分じゃねぇし、マキノが入れてやれよ。」
「わたしはこれから夜の営業があるの。それにルフィ最近いつお風呂に入ったの?」
「…3日前…。」
「前はもっと入ってたじゃない!なんで頻度落ちてるのよ!」
「仕方ねぇだろ!悪魔の実食っちまってから湯船浸かると脱力しちまってあんまり入りたい気分じゃねぇんだよ!」
「はぁ…。じゃあウタちゃん、ルフィの背中流してきてちょうだい。ちゃんとルフィが湯船に浸かるのも見張ってきて!」
「わかりましたマキノさん!ほらルフィ行くよ!」
9歳の少女に腕を引っ張られお風呂場に連れてかれる17歳のルフィ。