圧倒的自己満駄文

圧倒的自己満駄文

🚢×🥜

たまに二人で飲みに行ってはノリでラブホに行く概念…

親父視点でだらだら書いてたら本人たちの出番が全然ないなった…どうして…





















金曜日の深夜。

そろそろ終電だろうし、もしかしたらあと2、3組は来るだろうか、なんてぷかぷか考えていたら案の定そいつらは来た。


「おやじぃ〜〜やってる〜??」

「この時間にやってないわけないだろ?どの時計見て言ってんだ?」

「ここ!w」

「ばっかおまえそれこわれてんだろ」

「こわれてねぇって!」


腕につけた時計を指差して笑う白髪の息子と、その腕時計にメンチを切る黒髪の息子。

こいつらは比較的酒が強い方だが、月に1回ほど、週末の夜に二人してベロベロに酔うぐらい飲んでここに来る。


「どうせいつもの部屋だろ?」


そう言って乱雑に鍵をぶん投げると、酔ってる割にはしっかりした手つきで鍵を受け取る。


「せんきゅ〜おやじ〜」


鍵を回して、手を振って、まるで「今から横の男を抱くスーパーダーリンですよ」と言っているような仕草をしているが、親父である俺に見通せないものはない。


普段の性格上、なかなかお互いに素直になれないせいで、酒を頼ることでしか愛し合えないこと。

体を重ねることを酒のせいにするためにここに来るときは必ず酔うほど酒を飲んでいること。

当の本人たちは隠せていると思っているらしいが、残念ながら全部筒抜けだ。

朝になってから、神妙な面持ちでチェックアウトする息子二人が面白くてたまらないので、毎回噴き出しそうになる。

その度に黒髪の方にヤクザ顔負けの表情で睨まれるんだが。

いつかは素面のまま来店してくるかもしれないが、今はこの関係性を遠目から眺めている方が楽しいかもしれない。



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