國雪

國雪


セックスをするには中をほぐす必要がある。分かってはいるけれど正直どんなに痛くてもいいからさっさと済ませてほしかった。でも彼は優しいから俺の負担を少しでも減らそうとしてくれる。慣らさなくていいなんて言う俺に対してお前が傷つく必要は無いなんてイケメンなセリフをはいて少しの口論のすえ俺が折れた。無駄な体力は使いたくない。

自分でも触れないような所を他人の指でほぐされる。男で、年下で、同じチームの彼にこんな事をされるのは気まずいなんて物じゃない。向こうだってそうだろう。でも今は耐えなくては。この後はもっと苦しいんだ。、、、、、、それに、アレを挿れるにはまだ心もとない。

そろそろ大丈夫か?なんて俺に聞かれても分かるはずない。寧ろ君の方が慣れたでしょと思ったけど口には出さない。大丈夫だよ、何て経験豊富なお兄さんのフリをする。年下の可哀想な君を安心させる為に吐いたウソ。枕営業なんてしたことも誘われたことも無いけれど、お題が出された時の君の目を見てしまったから。自分だって辛いはずなのに文句の一つも言わずにずっと俺の心配をする君。

こんな状況で好感度が上がるとは。この部屋を無事に出られたら少し話をしてみようかな。いや、気まずくて顔も合わせられないかも。なんて先の事を考えていたら國神君は不安そうな顔でこちらを見ていた。クスリで無理やり元気にさせられている彼のモノは正直かなり大きい。怖いし不安だ。でもそんなそぶりを見せてはいけない。気持ちよくならなくては。

「大丈夫だよ。俺はこんなの慣れてるから。」



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