四狂世界線のラウンズ第五席・フェンリルについて
・外見や実力など
見た目は特に変わっておらず、少年のような姿のまま。
空蝉や空蝉の血牙に関しては少なくとも「シドがラーニングしても唯の真似っこになる」レベルで鍛え上げており、強化・派生・応用も複数存在
総じて原作と比べる間でも無く格段に強く、四狂に唯一刃を突きつけられる
元よりシドが本気の剣(自然体の剣)を持ってもアイリスに挑むのは無謀だと止めたのに、フェンリルはその剣で彼女とガチンコ出来ている事から、剣技に関しては嘘偽りなく最高峰
・過去
最初の転換期は数百年以上前
「自分こそ剣の頂きだ」と驕っていた所、王にょの守護霊師匠に尋常ならざる剣技を見せられ敗北
その幻を追い続け始めた
次の転換期はその後、本編から数十年以上前
「あの幻を超えなければ」と思いつつ彼はもうこの世に居ないと虚しく思っていた所、猛者くんの師匠に散々引っかき回され煮え湯を飲まされた
この経験からさらに修行に身が入り、イメージトレーニングも積極的に行う事となる
・教団内での立ち位置
上記した二人に勝つこと、真の剣の頂へ到達する事一つにこだわっている為、原作通りフェンリル派はあるものの放任状態で当人もほぼ孤立
業務の一環で命令や始末こそするが、殆どが部下や他派閥にまかせっきり
命令系統自体が途中で狂っている
そして悪行も善行にも頓着は無く、ただ剣を極めようとストイックになっている
(ミドガルに対する教団の支配が完全ではなかった最たる理由)
またその業務も危険な強者との戦いには応じる反面、ゼータの一族等に対して行った殲滅などは知らねえくだらねえと蹴る
(悪魔憑きに対する諸々についても寧ろ強化される事が分かれば、その強さを目当てに即治しに掛かるタイプ)
恐らく偽札についてもそれらしい案と基板こそ出したが後は投げていたと思われる
このように「教団への貢献度が低く消極的」で「それでも古株である」ゆえに第五席の位置に収まっている
(フェンリル本人としては恐らく何席だろうがどうでもいいと思われる)
・謎の傭兵ヴァナルガンド
時おり各地にふらりと現れる正体不明の傭兵魔剣士
情報も皆無なため実在しない架空の存在だと思う人々も多いが、その正体は上述した通りフェンリルで、世界を裏で操る巨大な秘密組織の最高戦力の一角
フリーランスの傭兵をやる事で野良の強者、つまり「まだ見ぬ戦士」を探している
無論ながら本編まではあまり進展が無かったらしく、成果や利権も教団に還元されるため本人としては複雑だった様子
…なおキャラかぶりと言う事でシドに狙われかける可能性もあるのだが、仮に狙われても偽ヴァナルガンドに出会ったりシドがヴァナルガンド扱いされる模様
・アイリスとの関係
諦めていた中で漸く出会えた「剣の強者」であり決着を付けたいと強く願う
またカゲマスなどで前日譚が語られた際にすれ違ったり、本編では一度で終わらず2~3度戦うなど中々の因縁がある
それは繋がれていた鎖にひびが入り、そこからようやく抜け出すと言った流れも連想させる
最後は魔剣『血牙』を託し、ただ一つ「技を後続に受け継がせてみたかった」と言う後悔を抱きつつも満足して退場
血牙は後にアイリスの折れた炎剣とある人物の手で融合し、新たなる戦力になる選択肢がある
その他、なんとアレクシアのスタンドのようになって天才を超えんとした凡人の剣の物語を紡ぐルートや
謎のフローズヴィトニル仮面となるルートの存在も浮上した
・蒼さん(シーニー)との関係
教団最古参のため、当初から居る彼女とも当然面識がある
またそれぞれ理由があって教団に留まっている方ではあるが
見捨てられずに縋り付き、人としての体を捨ててなおどこまでいっても「人」であることを捨てられなかったシーニーと
見捨てて違う道に挑む狼となり、身も心も全てを捧げてそれこそ「畜生」に成り下がってでもあの景色を求めてしまうフェンリルとで
対比の様な差が出来ている