嘘をついて、騙していて

嘘をついて、騙していて

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鬼の女「ナギ様はあの方のどこが好きですか?」

ナギ「わからない…全部かな?」

鬼の女「ナギ様を騙して、嘘ばかり言ったのに?」

ナギ「レオの悪口いうなら、今ここ俺がお前の口を引き裂いてもいいんだね?」

鬼の女「…私はてっきり、ナギ様があの方の嘘を知っていて、わざと騙されるように演じると思います。」

ナギ「そんなことない。レオは嘘をついてない。」

鬼の女「ああ、私は知ったわ。信じ続ければ、嘘もいつか本当になること。」

ナギ「だから、」

鬼の女「私はうらやましいです。こんなに愛されるなのに、あの方のついた嘘がナギ様を傷付いたように見えるわ。」

ナギ「…お前が、アイツの何を知ってる?俺のこともあんまり知らないくせに。」

最初からわかっていた。

俺ひとりじゃ、レオを引き留めるわけがない。

俺ひとりの感情じゃ、全人間からレオへの憎しみを敵うわけがない。

それでもレオは言った、『これからもずっと一緒だ』。

嘘でもいい、その言葉を信じたい、信じるしかないから。それて少しだけ長くでも一緒にいればいい。

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