??呪具『縁切り鋏』

??呪具『縁切り鋏』

恐神家秘伝の呪具
フリぃ素材


恐神家に代々伝わる??呪具。

形状は古の糸切り鋏そのもの。

『縁』と称された人間に纏わりつくあらゆる『糸』を切ることが可能。


しかし、視認できる人間は

『縁を切られた経験がある人間』か

『恐神家の人間』のみ。


前者は切られたことによる影響で視認可能となり、

後者は言わずもがなである。



過去も、未来も、生も、死も。

人間関係も、感情も、自分自身でさえも、

『縁』と認識すればなんでも切れてしまう。


過去を切れば、今まで自分を形成した全てがなくなり、

未来を切れば、これから自分を形成する全てをなくす。

憎悪を切れば、今後憎悪の感情が生まれなくなり、

歓喜を切れば、今後歓喜の感情が生まれなくなる。


つまり

過去を切れば、今まで過ごした日々や自身の思い出、感じた感情を無くした記憶喪失となり、

未来を切れば、永遠に童心のまま成長する事となる。



代償


その縁を切った者は、何か1つ縁を失う。





実例


・第25代目恐神家当主 恐神文峰


1596年、ヨネに対して使用

切られた縁は『三郎との色恋』



・第36代目恐神家当主 恐神高郷


1618年、高遠花に対して使用

切られた縁は『高遠花の過去』



・第42代目恐神家次男 恐神壱和


1865年、自身に対して使用

切られた縁は『自身の生』



・第43代目恐神家嫡男 恐神正助


1986年、恒河沙天外に対して使用

切られた縁は『侵された心を直してくれる人との縁』



・恐神零士


1999年、露鐘眞尋に対して使用

切られた縁は『露鐘眞尋の死』



・露鐘眞尋


2008年、茅瀬遥に対して使用

切られた縁は『茅瀬遥の痛覚』




補足事項

切られた縁は使用者次第では、

新たに結び直すことも可能。



直し方

・再び自身の縁を手繰り、繋ぎ合わせて結ぶ。


・他者に関連又は同じ縁がある場合、その縁と繋げる。


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