名誉牙の氏族

名誉牙の氏族


突然ですが……ボガード様の男性器は可変式です。立派な人間とライオンのそれを行き来し、時には両者の特徴を兼ね備えたハイブリッドとなり、挙げ句の果てには本数を増やすことすら可能な文字通りのマジカルチンポなのです。流石は妖精と言ったところでしょうか。

…ええ、はい。歴代シェフィールドの妃たる61人の花嫁と同様、わたしことマシュもこの可変式チンポの餌食となりました。

人間の膣に合ったサイズ。カリ首の先端から追加で伸びるライオンチンポじみた円錐。排卵ではなく快楽をもたらす、トゲというよりはイボに近い全体の突起。そんなハイブリッドチンポがデフォルトなのは流石にずるいと思います。知識としてのみ知るその手のグッズに『イボ付きディルド』がありますが、感覚としてはそれに近いのかもしれません。まあ、ボガード様のモノは熱く脈打って射精するので別物なのですが。

先端部の性質上、『精液を子宮に直接注がれる』という点も特徴でしょう。カリ首とイボが膣内を削り、頭の部分で子宮口を開口。そして、子宮の奥を突いた果てに子宮内へと直接射精……驚異的なチンポです。大量かつ濃厚な精液を直接だなんて。生殖能力のない妖精國の人間ならいざ知らず、デミ・サーヴァントとはいえ汎人類史の人間であるわたしがそんなことを繰り返していれば…。

必然、こうなります。


───


カルデア内にあてがわれたボガード様の部屋。シミュレーターの技術を応用してシェフィールド城の迎賓室を模したここは、ボガード様とわたしの……夫婦の愛の巣となっています。

その愛の巣で迎える夜、わたし達は…。


「フーッ…! フーッ…!! フーッ!!」

「ボガード様ぁッ♥ あぁっ♥ あっ♥♥ あンッ♥♥♥」


…バックの体位でセックスしていました。いつもは正常位や対面座位でスるのですが、今日はわたしがデンジャラス・ビーストを着ているので特別です。これは互いの獣欲を開放するという合図なのです。


「あッ♥ ぁっ♥ ぁっ♥ ぁあっ♥♥ ボガード様ッ♥ ぁッ♥ ボガードさまぁっっ♥♥♥」

「この卑しい雌猫めが…! そんなにもオレのモノが欲しいかッ!!」

「はいっ♥♥♥ はいぃ♥♥♥ わたしはっ、マシュはっ♥ 愛しい夫のおちんぽがいつだってほしいんでしゅうぅぅッ♥♥♥」


番いを求める切なげな喘ぎが漏れるのを抑えられません。

…ボガード様は、粗雑に見えて思いやりのある伊達男です。傲慢で無愛想に見えて、その実飾らず真摯。バーゲストさんが言及するくらいにはモテモテだったのです。

そして、その気質は夜の生活にも現れていました。強引かつ荒々しい牙の氏族の中では異端のテクニシャンであり、それと元々の絶倫っぷりが合わさった結果番った女が必ずと言って良い程メロメロにされたとか。…はい。女を悦ばせるテクニックと凄まじい精力を兼ね備えたボガード様に、『62番目の花嫁』たるわたしもまたメロメロなのです。


「ボガードさ、んむっ♥ ちゅ♥ じゅる♥♥♥」


唇を触れ合わせるというより、舌同士の舐め合いに近いキス。わたしはボガード様とするそれが好きです。


「ぉお゛っ♥ ぉっ♥ ほぉぉおっ♥♥♥」

「グルゥ…! ゥウオオォォ!!」


部屋にはボガード様とわたしの出すあらゆる音が溢れました。荒々しい喘ぎ、肉と肉がぶつかり合う音、ぐちゅぐちゅと粘ついた水音、揺れて弾むベッドの軋み。獣欲を開放したわたし達は、それらを延々響かせ続けます。


「グルル…! グァオオオンッ!!!」

「お゛ッ♥♥♥ ぉっ♥ おオ゛ッッ♥♥♥ お゛ぉ゛ぉお♥♥♥」


強靭かつしなやかな獣の筋肉、ボガード様が屈強な戦士であった証を背中に感じながら、わたしは歓喜に打ち震えました。

…ボガード様が、牙の氏族らしい獰猛な顔を見せてくれる……歴代の花嫁の中でこのような栄誉を賜った方はいたのでしょうか。わたしが初めてだったら良いな、と思います。


「ァアぁッ♥♥ ボガード様のピストン激しすぎるぅっ♥♥♥ ライオンと人間のハイブリッドチンポおまんこに響くぅッ♥♥♥ ア゛ァッ♥♥♥ イ゛ぎま゛すッッ♥♥ 愛じてま゛すボガード様ぁ゛ッッ♥♥♥♥♥」

「良いぞっ、思う存分果てるが良いッ! そして、汎人類史の人間らしくオレの子を孕むのだッ!! …受け止めろッ!!! グゥオォォォオオッッ!!!」


ボガード様の雄叫び混じりの最後の突き上げは、盛大かつ強烈でした。番いの雌雄はこれ以上なく繋がった状態で静止し、そして───。


「ォォオオオォォッッ!!!」

「あァああああァァァああんッッ♥♥♥♥♥」


───共に果てました。


「グ、ゥウ…! ウウウゥ……フウゥゥ…!」

「ぁっ…♥ ぁああん…♥♥♥」


背後から覆い被さったボガード様が、硬い牙でわたしを甘噛みしてきます。子宮への直接射精が全て終わるまで決して逃しはしないとでも言うかのように。その合間合間にざらついた舌で肌を舐められたわたしは、ひたすら悩ましい吐息を漏らすばかりでした。

四つん這いの姿勢で、耳や首など柔かい所を噛まれて好きにされる。まるっきり獣の在り方ですが、今のわたし達にはそれが驚く程しっくりきました。


「んぅっ♥ …ふふ…♪ 満足いただけましたか? ボガード様…♥」

「いいや、全く足りん。だが覚悟はできているのだろう、我が妻よ? 元はと言えばおまえがそのような衣装で誘うのが悪いのだからな。…丁寧に扱ってもらえるなどと思うなよ?」

「…はい♥ …わたしのカラダを心ゆくまで貪ってください、旦那様……ぁ゛ッ♥♥♥」


獣のまぐわいの第二ラウンドが始まりました。

こうして、わたし達夫婦の夜は幸福と共に更けていくのでした…♥

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