可哀想だった正実モブ

可哀想だった正実モブ



ころんとソファーに横たわる少女は制服をたくし上げスカートを数センチずり下ろす。

労わるように、慈しむように、露わにされた下腹部を優しく撫でる。聞けば大口径でゴム弾を自身に撃ったり砂袋を高いところから落として使っていたらしく、通りであんなに青痣を拵えていたわけだ、と、傷一つ見当たらなくなった滑らかで真っ白な薄いお腹を撫でながら思う。

どうにもこの子は自身を責め立ててしまうきらいがあり、それが行き過ぎてこの事件が起きてしまったようだ。だから、いつものようにじっくりと教えてあげる。

“今日も頑張ったね、偉いよ。”

「はいっ……ありがとうございますっ♡」

“うん、うん……。よしよし、偉い偉い。”

前まではずっと謝罪をしていたが、最近になってようやくお礼を言ってくれるようになった。いい傾向ではある、筈なのだが……。

「ああぅ、先生っ……もどかしいですっ♡もっと、もっと強くっ♡」

これだ。遠慮がちだったのが徐々に自己主張できるようになり、その全てがより激しい行為を希うもの。

肯定し、認め、支えなければと言うのに、潤んだ瞳で切なそうに見つめられるとどうしたものか、赤黒い嗜虐心が沸々と込み上げる。「いじめてください、お願いします」そんな風に訴えられている気がして、この小さな身体を滅茶苦茶にしてやりたいと、その口を啼かせたいという衝動が鎌首をもたげる。

ひょっとして、弱い刺激しか与えないのはむしろ意地が悪いのでは?望むままに圧し潰してしまうべきでは?そんな馬鹿げた考えを振り払い、ゆっくりと息を吐き出し、心を整える。努めて優しく丁寧に、ゆっくりと……。

「先生……?私は大丈夫ですから、ね?♡」

誘うように笑む彼女は、トロンと目を細めてこちらの手に手を重ね少しばかり力を加えてくる。ほんの僅かに指が腹に沈む。背中を押すような、一歩だけ境界線を越えさせるようなそんな仕草。

すんでの所で堪える。

“エスカレートしちゃうからダメ。”

「やだっ♡もうっせんせいのいじわるっ、あしたもいい子にするから、もっとっ♡ぐりぐりぃって……」

“良い子は虐めないよ。”

「じゃあわるい子になりますっ♡わるい子になりますからぁっ♡」

“悪い子は褒めないよ。”

「そっ、そんなぁっ……ひどいですっ、こんなのじゃ……あれ?あっ、あっ♡あっん……なんで?よわいのにおなか、きもち……。あぅう……あっ!だめっ!とんとんだめぇっ♡……あっ、イク♡イッちゃいますぅ……んんっ〜〜♡♡♡」

じっとりと緩やかな快感は当人すら気づかないほどにゆっくりと溜まっていたようで、意識が向いた時には既に限界まで蓄積されていた。迸る快感にぴくぴくと可愛らしく震える身体を抱きしめて艶やかな髪を撫でると、彼女はその手の指を甘噛みしてくる。熱い吐息が指先にかかり、いつまでも噛んで舐め回してくるのでそろそろ離してと伝えようと顔を離すと、指に口付けをして耳打ちをしてきた。

「もう一回だけ、やってください……先生♡」

耳元にキスをされる。……流石に、我慢の限界だった。




終わりですまない。

結局ハッピーエンドですまない。

先生に堪え性がなくてすまない。

イチ×モブでいい感じに締めたかったのにどーーーーしてもスケベシーンを入れたかったエロ狐ですまない。

モブちゃんの更生にはもう少し時間がかかりそうですまない。


保護された後、教会の懺悔室に向かいそこで神秘が発動してしまい、密室で凌辱される予定もあったがお流れになってすまない。

あとは犯人の理由付けが雑ですまない。


そして、ここまで読んでもらってすま……いや、ありがとう。

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