“取引相手”

“取引相手”

ここだけゾロがルナーリア族Part2の145

※閲覧注意

※【ここだけゾロがルナーリア族】のスレより

※ゾローリアの更にIFネタ

※ファンタジスタした幼少ゾロがキングに拾われ百獣海賊団所属√

※幼少ゾロはくいなと約束する前

※くいな生存&麦わらの一味√

※CPはゾロ×日和

※IFネタの派生⇒百獣√

※キャラエミュが微妙

※文才なしの駄文

※捏造設定あり

※それでも良い方のみ、お読み下さい





















“王下七武海”になって早3年、新しい取引相手となり得る海賊…四皇“百獣”のカイドウ。

そして、カイドウが連れてきた大看板候補だというワイルドという子供を前に、“人造悪魔の実SMILE”の説明を行う。

大看板候補とはいえ、“疫災”のクイーンを連れて来ていない事には驚いたが…まぁ、“あいつ”と同じ様なもので勉強の為に連れてきたのかと思った。

しかし…。

「……ワイルド、どう思う?」

少し考える素振りを見せたカイドウは、ワイルドに意見を求めた。

大看板“候補”とは名ばかりで、実際は大看板そのものじゃないか?!

「…ワノ国の連中には喰わせないなら、有り。あいつら、喰わせたら諸々落ちそうだから、使いたくない」

今まで1回も口を開いていなかったワイルドが答えるのを聞いて、その話しぶりに引っ掛かるものを感じた。

「ほぅ?なら、どいつなら良い?」

「……新しくナワバリにした島国、もしくは向上心のない目障りな連中。アレ、侍よりも基本的に能力低いし、使い道はそれくらいしか無いだろ?」

カイドウとワイルドの会話を静かに聞いていれば、“アレ”やら“使い道”…その言葉に、思わず口角が上がる。

その後は、細々した内容を決めた。

内容を決めるのはカイドウでは無く、ワイルドで。

駆け引きすらも大人顔負けで…フェイスベールの向こうで、楽しそうに言葉遊びの様に駆け引きをするのが見えた。

そうして…取引は成立した。

その時、フードを被っていたワイルドと目があった。

「ウォロロロ!!取引は成立だな、“ジョーカー”!!」

上機嫌に笑うカイドウが、おれに話を振ってくる。

「フフフフフ!!…あぁ、そうだな!!」

おれも上機嫌に答えた。









その日の夜、1人でワインを飲む。


カイドウからは見えなかった様だが、おれからは見えた。

何の感情も宿さない銀灰色の目が。

あの目は、こちらを対等な相手とは思ってない目だ。

しかし、悪感情も向けない目。

お互いに利益を出すなら問題はないが…もし、利益を出せなければ。

カイドウが許したとしても、あのワイルドは…おれを殺しにかかると、確信する。



だが…逆に考えれば。

利益を出す取引が続くのならば、裏切らない取引相手といえる。

取引の時に気付いたが、楽しい事は好きなのだろう…あのタイプの人間は、取引の際の駆け引きも楽しむ者が多い。

実際に、ワイルドは駆け引きを楽しんでいた。

百獣海賊団は弱肉強食を謳っているので、あそこまで楽しい駆け引きは出来ないと思っていたが…。

「…フフ!フフフ!!」

これからの取引も楽しめそうだと、笑いが込み上げてくる。




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