【双剣の彼方】

【双剣の彼方】

Part08 - 74

……拾われたのは、折れた中指の残党との抗争だ

但し、あのジャッカルみたいな見た目……そう、『狼の時間』の異名を持つあのターニャと青い残響、その他ねじれ数名との戦闘……いや強襲だ


何とか巻いたが、もうダメそうだ

武器はある、俺の群青の色と同じ双剣は

だが、五体は欠損していないが……少々血を流し過ぎた

特色と言えど、ゴミの山で埋もれて死ぬ……30分後くらいに、裏路地の夜になる

これもまた、いつも通りの都市だからな

……微睡んで4ねるだけましか


『オイオイ、残響楽団が暴れているからL社の巣の跡を見てみれば……』

『群青の双剣か、ここまでやられて再起不能になっていないのはまぁ納得だね』

『ヒイロちゃんよ、もうすぐ夜になるから一先ず室内に連れて行こうぜ』


そんな声が聞こえる、まぁ……いい物資だろうな。オレは


『あ、元気ー?二日間寝ていたから心配だったぜ』

目を覚ますと同時、清らかな乙女……歯車の教会とはまた違う感じの、聖女の様な女が男の様な口調でオレの顔を覗き込んでいる

『いやぁ、お前調べてみたけど残響楽団と戦ったんだって?ちょっと情報を教えてくれよ』

だが、一番驚いたのは……資料を持ってきた『ソイツ』と顔を合わせることなく軽い感じで資料を受け取っていた事だ

――ソイツは間違いなく、爪の制服と血清装備を着ていたのだから

『あ、コイツ?気にすんなよ、別にお前が不純物になったという訳じゃない』

――ちょっとC社を乗っ取って取り入れただけさ


――瞬間、オレは不純物を超えた何かに救われたのだと、理解した


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