北欧の真の支配者、カルデアにて誕生す
「そういえば、フレイヤってね? オーディンの妻フリッグと同一視されることもあるんだって」
ある日のピロートーク中、シトナイ……イリヤがとんでもないことを口にした。
「…ほんと?」
「うん。つまりフレイヤを内包したわたしを寝取ったリツカは、ある意味オーディンってことね♥」
「……」
マジか……と頭を抱える立香。極限環境下で開花した歪みまくりの性癖が、ここまでの大事を引き寄せてくるとは思わなかった。
ただでさえシヴァ神やゼウス神を迎撃・封印する羽目になったというのに、その上オーディンまで敵に回したら今度こそカルデアが終わりかねない。前述の二柱相手を死者なしで凌げたのは僥倖だが、そんな奇跡が何度も続くとは思えない。それに、オーディンはカルデアに結構な助力をしてくれている節がある。それを敵に回すのは流石に…。
「心配しなくても大丈夫。ギリシャやインドの女神達みたく、フレイヤとフリッグ本体の方をここにいるわたしで上書きしてあげるんだから。そうしたら本体が味方になって、わたしは神霊本体に回帰なんてしない『今のわたし』のまま全力を振るえるでしょ? だからオーディンだってすぐ倒せるよ♥」
「…知らないうちに話が大きくなっていくな…」
「スカサハ=スカディに言わせれば「ヒトの弱さをまるで気にする素振りのない性格」らしいわね、オーディン。『森を見て木を見ず』が常態化してる神より、その辺りを良い感じに調節してくれるリツカの方が北欧神話主神の座に相応しいわ♥」
「ええー…」
「わたしの中のフレイヤを、フリッグとしても寝取ればもっと幸せになれるわよ? フリッグは資料によってはオーディンと不仲なのもあるけど、リツカとわたしならそんなことないし♥ だってリツカこそ、この世の頂点に立つべき真の雄だもの♥ わたしも、シトナイも、フレイヤも、ロウヒも、全員リツカにメロメロなんだから♥ じゃあ……北欧神話支配、行ってみよっか♥」
そう言いながら、イリヤが立香のチンポに触れてくる。魔のチンポの矛先を、北欧神話の女達に向けるために。
───
数日後…。
───…うむ、私はおまえに用があって来たのだ。その、だな……む、何故おまえまでがここに…?
───ま、待ておまえ達、私になにを……んむっ!? んっ…♥ ふっ、ぅ…♥
───
「あっ♥ ひっ♥ ぃっ♥ ぁあッ♥」
イリヤがロウヒの陣地作成(淫)で立香のマイルームに誂えたホテルの一室。そこに女の嬌声が響いている。拡張された空間の中にも良く通るその声は、イリヤのものではない。
「…ふふ、異聞帯の北欧を治めていたあなたを寝取れば、リツカの北欧神話支配はより強固なものになる……そう思っていたけれど、まさか自分からリツカに抱かれに来るとは思わなかったわ、スカサハ=スカディ。それとも、“スカディお母様”と呼んだ方が良いかしら?」
くすくすと笑うイリヤの視線の先にいるのは、立香とその毒牙にかかった哀れな獲物……通常霊基第三のスカサハ=スカディだ。飛んで火に入る夏の虫と化したスカディを、二人は盛大に“歓迎”したのだ。
「わたしはイリヤがベースだから、お母様はもういる……って、そんなことどうでも良いよね。大事なのはお兄ちゃんに犯されることだもんね♪」
立香の寝取りチンポが、スカディの未婚女神マンコを耕していく。一回射精する度に、かつてスカディが「花嫁衣装」と語った霊衣が穢されていく。まるで、スカディの何もかもを上書きしていくかのように。
しかし、今の立香にとって衣装を穢すのは“ついで”だ。ザーメンの一滴、精子の一匹まで使って、神々の花嫁になり損ねた女を蹂躙し、寝取る。今の立香にはそれしかなかった。
「ぁっ♥ くぅ♥♥ ぅあっ♥ ぁあっ♥♥♥」
「甘い声漏れてる……可愛い」
「かわ…!? いきなり、変なこと……おぉっ♥」
立香に対する反論は最後まで続かなかった。卑猥な音と共にピストンが激しくなる。正常位種付けプレスを喰らうスカディは、それを受け入れるしかなかった。
「…汎人類史におけるスカディは、海の神ニョルズと結婚することになった……けれど、山の神であるスカディと海の神であるニョルズは上手くいかなかったの。結局離婚しちゃったわ」
スカディが犯されている横で、唐突にイリヤが語り始める。
「異聞帯関連でこういうこと言うの、あまり良くないと思うんだけど……ふふ、汎人類史のスカディと違って、スカサハ=スカディは男運に恵まれてるわね。ニョルズと結婚しなくて済んだ上、お兄ちゃんに出会えたんだから♥」
「な、にを、ォッ♥♥ いってぇ♥♥♥」
「お兄ちゃんったら、はじめは「異聞帯の方は未婚だから」って色々言ってたんだけど……ふふ、ドスケベな身体を蹂躙する快感には勝てなかったみたいね♥ でもそれで良いの♥ お兄ちゃんこそ、下等雌畜を従えて星を統べる権利を持つ唯一の雄なんだから♥♥♥」
立香に対する明らかに狂った評価を得意げに語るイリヤ。
その横で、立香はどんどんとヒートアップしていった。
「フーッ…! フーッ…! フーッ…!」
「あひっ♥ ぁっ♥ あっ♥♥ はぁっ♥♥」
「お兄ちゃんの射精が近いみたいね。じゃあさようなら、異聞帯の女王様。次に目覚めたら、あなたはもうお兄ちゃんの妻よ♥」
「ひ、ぃっ…♥ まっ…♥♥」
「ウォォオオオオッ!!!!」
スカディの懇願を無慈悲に掻き消す立香の咆哮。それと共に、スカディを塗り潰す射精が始まった。
「だ、や、アアぁあああああぁぁぁぁぁ…♥♥♥♥♥」
じたばたともがくスカディだが、数多の女神を寝取り力をつけてきた立香から逃れられる訳もない。その子宮は隅々まで立香のものにされていった。
「やっぱりお兄ちゃんは格別ね♥ ネズミみたいに増える男もどきなんかとは全然違う、本当の雄♥ 男もどきに誑かされた憐れな下等バカメスを奪い返す権利を持ってる、最高の雄♥」
放心状態のスカディの頭上を、イリヤの言葉が通り抜けていく。義理の娘になるかもしれなかったフレイヤを内包した少女が歌うように語る言葉、それを魂で実感しているのが今のスカディだった。
「───スカディ。改めて聞くけど……オレの妻になってくれる?」
腰を緩く動かし、スカディのナカをぞりぞりと可愛がりながら、改めて立香は問うた。そのやんわりとした快感もあってか、意識を覚醒させたスカディは即答した。
「なるっ♥ おまえの、立香の妻になるっ♥♥♥ 私を未婚のまま置いていった連中全員ゴミ箱に捨てて、立香の妻になるぅッ♥♥♥」
そう叫んだスカディの姿が変わる。通常ではなく、水着の霊基第三……『カルデアに召喚されて以降に得た、北欧の神々が知らない姿』へと。
その姿に歓喜したのは立香だ。スカディの膣内に押し入ったままのチンポが再び膨張し、その存在を雄弁に主張し始める。
種付けセックスが再び始まるまで、時間はかからなかった。
「ふふ♪ その霊衣、やっぱり生き恥ウェディングドレスだったんじゃない♥ お兄ちゃんの追及を誤魔化そうなんて、卑しい女神もいたものね♥ まあ何はともあれ、神性本来の姿からかけ離れた者同士、ちゃんと親子としてやっていけそうで良かったわ。これからもよろしくね、“スカディお母様”? わたしと一緒に、お兄ちゃんの妻として北欧神話レイプを成し遂げましょう?」
「あぅうっ♥ ぅあああっ♥♥♥」
…こうして、スカサハ=スカディは身も心も立香に絡め取られ、立香の妻となった。
───後日、水着の霊基第三で立香と“結婚式”を挙げるスカディの姿が、あったとかなかったとか。
───
〈スキル強化〉
大神の叡智:B+
味方単体のNPを増やす(50%)
↓
白く、心地良い熱:EX
味方単体のNPをものすごく増やす(100%)▲&味方全体のNPを増やす(30%)▲&マスタースキルのチャージを2進める▲
異聞の北欧を滅ぼしかけた炎とは違う、立香が与える心地良い熱。それが与える活力は、大神の叡智によりもたらされる力をこれまでにない高みへと押し上げた。
夏の夜更けに我想う:A+
味方単体のNPを増やす(50%)&味方単体のBusterカードのスター集中度をアップ(1ターン)&スターを獲得(15個)
↓
彼の腕に抱かれて:A+
味方単体のNPをものすごく増やす(100%)▲&味方単体のBusterカードのスター集中度をアップ(1ターン)&味方単体のクリティカル威力をアップ(1ターン)▲&スターを獲得(20個)▲
「思案する夏の女神」であるスカサハ=スカディが、思案の場所を変えたことで取得したスキル。
“夫”たる立香の腕の中で彼女は考える。立香との未来を。