北の海のとある酒場にて
B線上のレチタティーヴォ※オリキャラとモブのセリフぐらいしかありません
※時系列?イイヤツだったよ?
※初めて使ったから勝手がわからないゾ
今日もそれなりに常連などで席が埋まり始めた北の海のとある島の趣のあり過ぎる酒場で注文の声があがった。
「マスター、エールとアッチのおやっサンが食ってる肉頼むわ」
「はいよ、エールと炙りベーコン」
店主は酒と炙った厚めのベーコンをカウンターに座った男の前に出すと「どーも」と礼を言うやいなやエールをグイっとしている客をみた。
「アンタ、見ない顔だね」
「おー、今日着いたんだ」
プハーッやっぱ仕事の後の酒はウメェ!と見慣れない客は笑いながら答えた。
「仕事ってーと商人かなんかかい?」
商人にしては景気は悪そうじゃねーか?
言ってやんなよ〜!
ギャハハハ!!!
酒の入った常連達のガヤも入ると
「ちげーよ、オレァ新聞屋やってんだ
知り合いにおもしれぇ話聞いて
マジモンかどーか見に来たってー訳。」
マジだったらスクープになる!
毎度毎度、使い走りにしがやる
アホウドリから記事代ふんだくってやんだよ!
と声を荒げる。
新聞記者~!?見えね~!!!
店主も常連たちと同じように
この短い間で新聞記者だと言うその男からは
記事を書くような頭の良さは感じられなかった。
「うるせー!」
見えねぇのは知ってらぁ
自称新聞記者の男は聞いても無いのに身の上話を始めた。
やれ
父母と弟二人いたけれど自分以外の家族は
天竜人のせいで居なくなったやら、
アホウドリと反りが合わないやら、
普段は大いなる航路のシャボンディなるところで
天竜人の醜聞を集めてるやら、
記事を書く情報を集めるどころか
逆にこちらが見ず知らずの初対面の男の素性に
詳しくなるような始末だった。
「でぇ、おっちゃん達にも聞きてぇんだけどよぉ」
酒で酔ってるのか自分に酔ってるのかわからない声でこう聞いた、
ここいらで最近背のデカめで
人の良さそ〜な一家引っ越して来てねーか?
「なんでも、天竜人の癖によぉ
奴隷無くそうとか言い出したせいで
聖地から厄介払いされた一家が
北の海に放逐されたらしいって聞いたらよ
どんな面してるか知りたくならねぇ?」