化身のエネミー
名前 化身のエネミー
年齢 不明
性別 男?
1000年、とある場所で勇者の仲間の1人として共に旅をしていたエネミー。現代の基準で当てはめるならI型(自然発生)エネミーと呼べる。
異能はエネルギーを無機物に物質化させる力であり、これで武器を大量にその場で作り、自分で使ったり他の者に分けたりして戦っていた。
彼が最初に出会った人間は少女。森の中の廃教会で、まるで植物のように何をすることもなく無気力に生きていたところに、その少女は現れた。
彼女は自分を恐れることなく、その廃教会に辿り着く前に摘んだ花の一つを、彼にあげた。その時、彼は人という暖かい存在を知った。
そしてまた会った時は、少女の村が野党に襲われた時。少女の助けに応じ、初めて誰かのために能力を使い、野党を皆殺しにした…その時、彼は人間の愚かな一面と、儚い命について学んだ。
その後しばらくは村を守っていたが、そのとき、旅の最中に村を立ち寄った勇者たちに仲間に誘われた。当初は断ったが、己の力の在り方を求めていた化身のエネミーを思った村人達が彼の背中を押してくれたために、大量の武器を作り置いて彼は勇者の仲間となったのだ。
そして様々な旅を経て、魔王を打ち倒した後に、彼はとある敵とその軍勢に1人で挑み、消えない傷を負った。
その敵がいつか復活、再来することを見越し、彼は友の助けを得て自らを遺跡の中に封印した…その復活の時に目覚めるようにして、この力を託す者を見つけるために。