劣情

劣情


「ミコトー!早くしないと学校遅れるわよー?」

サイド6のとある喫茶店で少女の声が響いた。

「分かってるってイヴ!あといい加減先輩と後輩なんだから呼び捨てすんな!」

迎えにきたイヴに返事をするミコトは店の手伝いを終え、エプロンを外して学校に行こうとした。

「待ってミーくん!お弁当忘れてるわ⁉︎」

後ろから慌てた声でミコトの母、サラが弁当箱を持ってきた。

「ありがとう母さん!あとミーくんはやめろって…」

「え〜いいじゃない?それから今日はミーくんの大好物のハンバーグだから早く帰ってきてね。はいギューッ!♡」

サラはミコトに抱きついて朝のハグをした。

「だ〜か〜ら!そういうのやめろっての⁉︎////」

「あぁ…もう…」

「おばさま!行ってきます!」

頬を染め恥ずかしがりながら母を振り払ってイヴと共に学校に行ったミコトに、サラは寂しさを感じた。

小さかった頃は『あの約束』も言ってくれたくらい懐いてたのに…

サラは息子の成長に寂しさを感じていた。

ある『勘違い』をしたまま…


「あんたおばさまにきつく言い過ぎじゃない?」

「あぁ⁉︎いいんだよもう15だぞ俺!母さんは馴れ馴れしいんだよ!ウザいくらいだ!」

イヴの咎める声につい声を荒げて反論してしまう。

「ふ〜ん?…それ『本当にそう思ってる』の?」

「グッ…⁉︎」

図星を突かれたようにミコトは顔を逸らした。

「はぁ…早く行かないと遅刻するわよ!生徒会長の私まで遅れたら格好つかないんだから!」

「いてて⁉︎俺は馬じゃねーんだぞ⁉︎」

ミコトの気持ちを察しているイヴは、寂しい表情を一瞬見せ、すぐに気持ちを切り替えてミコトの尻を叩きながら学校へ急ぐのだった。



その日の夕方

ガチャ!

「フゥ疲れた…全くライア先生はこんな時間まで体育倉庫の手伝いさせるんだから…」

予定より遅くなってしまったミコトはクタクタになったのもあり、ただいまの挨拶も言わずに家に入った。

「静かだな…母さんは出掛けてるのか?…ん?」

部屋に向かってると母の部屋のドアが少し開いてることに気づいた。

「何か声が…あっ⁉︎」

ドアの隙間を覗くと…

「はぁん…!あっ♡気持ちいい…!」

ジュゴッジュッポ!

母のサラが、ベッドの上で男の象徴を模した彫り物で自分を慰めていた。

「か…母さん…⁉︎」

サラの、大好きな母の痴態に衝撃を受けながらも、ミコトは目が離せない。

「ンオ"ッこれしゅご…⁉︎ぎも"ぢい"ぃ…♡」

「ハァッハァッ…母さん…母さん…!」

ドアの位置的に母のとんでもない部分が丸見えの状態で快楽を得ようと動物のようにそこに激しく出し入れし、自身に生えた『男』も扱く母の痴態を見ながら、ミコトは自身の『男』を無意識に扱いていた。

ミコトは、母のことを『愛していた』。

自分を家族の支援を受けながら一人で自分を守ってくれた母のサラを一人の女性として…

今でも幼い頃にした母との『結婚の約束』を覚えていることも…

それが今でも『本気』であることも…

「オ"オ"ォッんん⁉︎ひぃん⁉︎」

「母さん…母さん⁉︎」

膨張した男を激しく揺らしながら、女に入れた彫り物を出し入れし空いてる片手で女の入り口のマメを弄る母の姿をおかずにミコトの男は暴発寸前になり、まもなく白い欲望が母の部屋の扉を汚す…

「気持ちいひぃよぉ…!『シン』!」

「はっ…?」

はずだった…

「シン…シン…!寂しいよぉ…」

息子との距離感に悩んでたサラは、かつての恋人でありミコトの父親のシンを思い出しながらその寂しさを紛らわしていた。

その名前を聞いていたミコトは冷たい怒りと嫉妬に体が冷えていくのを感じる。


シン…?

あいつが…俺と母さんを捨てて…母さんに苦労をかけた写真でしか顔を知らないあのクズ野郎が…⁉︎

そんなに恋しいのかよ…⁉︎


ミコトは父を憎んでいた。サラたちから時空転移のことは聞かされていたが、そんな現実離れなことを信じられるほどコーディネイターの血を引くミコトは子供ではなかった。父とサラが本当に愛し合っていたことも疑い、愛する母を苦しめ、いまだに心を奪っている悪人という認識でしかなかった。

このまま部屋に入って母を…

嫉妬と欲望に囚われた手がドアノブに伸びる直前、正気の理性が寸前でその手を掴んで止めた。

ミコトは母に気づかれないよう、父の名を呼ぶ母の嬌声から耳を塞いで音を立てずに部屋に引き篭もった。




一時間後、母と食事をして無理に明るく振る舞ったが、お互いぎこちなかった。母も大人だ。空いてるドアを見て帰ってきた息子に自分の痴態が見られたかもしれないと気にしてたのかもしれない。

その日の夜、ミコトは悶々とした感情を落ち着かせるため自分を慰める。

「母さん…かあさん…!」

グチュクチュ!

先走った液体で手と男がドロドロになりながらも、ミコトは快楽への探究をやめられない。やがて妄想の母のおっぱいにしゃぶりつき、欲望のままに自分の男を母に突き刺し悶えさせる姿を想像し限界を迎えた。

「うぁっあぁ⁉︎かあさん…⁉︎」

ビュービュルルッ!

手とベッドのシーツを汚すことを気にすることなく。ミコトは己の欲望を吐き出した。

「ハァッ…ハァッ…かあさん…」

ミコトは沈むように意識を失いながら

「すきだよ…」

ぐったりと眠りについた。















「…ハァッ…アッ…はぁん…ミーくん…そんな…」

自室でサラは、脳に流れ込んだ息子の想いで熱った体を震わせながら透明な雌の情欲と真っ白でドロドロの雄の劣情に塗れた自分の手を見つめ続けるしかなかった…



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