創世神性輪廻 神様なんてぶっ飛ばせ!!スーパーインド大戦4

創世神性輪廻 神様なんてぶっ飛ばせ!!スーパーインド大戦4


ひたすらに長い階段の先に、ユディシュティラはいた。ただ一人王座にあり、王冠を抱く彼の雰囲気は黒のユディシュティラに似ていた。ユダナの姿はそこにはない。

「ようこそ。カルデアの皆さん。」

「ドゥリーヨダナを返してもらおう。」

「私にあなた方と戦う意思はありません。ですがあれは返せません。」

「・・・ユディシュティラさん、あのドゥリーヨダナはドゥリーヨダナであって、ないというか、多分貴方が望む結果にはならないと思います。」

プリテンダードゥリーヨダナ、清く正しく生きようとしてできず、ドゥリーヨダナの業を全て押し付けられて散った、今回限り霊基グラフに刻まれた英霊。本来のユユツにはない魔性とカリを兄弟として使役する宝具を持った詐称者だが、あくまでそれは模倣に過ぎない。彼自身に機構としての本質はない。

「私はこの世界の法、そのもの。私がいる限り、ユガは回らない。それでは終わりが訪れない。」

「だとしたら尚更です。あのドゥリーヨダナさんは、ただの人です。」

「少し前の話をしましょうか。カルデアのマスター。」

「俺たちにお前の話を聞く必要はない。早く返せ。心配しなくてもお前のその宝珠は壊してやる。それでお前が死ねば問題ないだろう。」

王冠の目立つところにある黄色の宝珠は、アシュヴァッターマンの宝珠に瓜二つであった。魔性と病魔を遮る宝珠によりその身を生き永らえさせているのであれば、壊すことがいちばんの問題解決であるとスヨーダナ・キャスターは考える。

「あなたの弟でしょうに。彼もあなたに会える日を待ち望んでいたのですよ。私に託して消えてしまいましたが。」

スヨーダナ・キャスターの右手に血が滲む。

「まぁ、皆さんが言うことも最もです。本当は私を殺した実績のある偽王と呼ばれるドゥリーヨダナがよかったんですが、手を伸ばしたのですがなぜか紙くずだけしか掴めなかったのです。」

確かに偽王であれば、神殺しの実績も、機構としても力も持ち合わせている、ユディシュティラにとってベストな選択だった。シャクニのユユツオルタ対策がドゥリーヨダナ誘拐を防いでいたとは、確かにシャクニが札の消費が早いと嘆いていたが、ユユツオルタが暴走していたわけではなく、単純にドゥリーヨダナへの誘拐未遂が多発していただけだったのだ。

「仕方なく、終末装置に覚醒したドゥリーヨダナも試しましたがやってくるのは紙くずだけ。やっと来てくださったのが彼でした。まさか偽者とは思いませんでしたが。」

ガコンッと石が動く。試験管のような透明な容器が二つ。一つにギーに満たされておりユダナが浸かっていた。もう一つの容器にははっきりと認識することのできないモヤのようなものがある。

「ですが彼に手を出すこともできませんでした。」

ユユツオルタの黄金の揺籠、その効果であった。

「ただ、嬉しい誤算は彼の中に終末装置の残留物があったことですね。たとえあなたの出涸らしであろうと、機構であることに変わりはない。彼に危害を与えられなくても彼の中から残留物を引きずりだすことはできたのです。」

今こうしている間にもモヤはどんどん増えている。

「認識される事によって、あれは姿が安定する。そうでないと使えませんからね。」

あの世界の機構の姿を知っているカルデアがいる事によって存在が確立するのはドゥフシャラー以外にいない。そしてスヨーダナ・キャスターはそれをよしとする性格ではない。あれは、もともと自分の中にいたもの、勝手に利用されていいはずがない。

「ユディシュティラ、お前が出涸らしだと言っているそれはな、むしろ本体なんだが?失くなると困る。」

おもむろに紫色の小さなお守りを取り出す。使うと思っていなかったそれは本来シャクニがユダナに渡したものであった。右手で握り込み血をなじませる。

「マシュ、召喚サークルを。立香、召喚だ。先にこっちでサーヴァントとして確立させる。」

「それ、何?」

「シャクニの保険だとも。」

「無駄ですよ。まだ見えていないかもしれませんが十分に時間はありました。もう遅いのです。」

「お前、シャクニを知らんな?あれは人の嫌がることを率先してやる男だ。此処ぞというタイミングでな。」

サークルの中央にお守りを置く。ユダナが持っていれば、こんな面倒くさい事にはならなかったが、本当のことを言ってもユダナは信じはしなかっただろう。

「できるの?」

「できるとも。俺のマスターだろう。」

 

「・・・素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。

降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ

 

閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。

繰り返すつどに五度

ただ、満たされる刻を破却する

 

――――――告げる

 

――――告げる

人理の轍より応えよ 汝星見の言霊を纏う七天

糾し、降し、裁き給え 天秤の守り手よ―――!

 

誓いを此処に

我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者

 

汝三大の言霊を纏う七天

抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」

 

サークルが回る。金の光を放ち、その衝動でお守りが壊れる、中に入っていたのは黒い破片、ドゥフシャラーの角の一部であった。そして片割れの血(魔力)があればどちらに引き寄せられるかは言うまでもない。回転がやみ、現れるカードはプリテンダー。

 

「大地と血の導きにより召喚に応じました。プリテンダー、ドゥフシャラー、貴方の助けになりましょう。」

 

 

 

ドゥフシャラー(ガーンダーリー) プリテンダー 配布星4

霊基再臨素材は紫のお守り。

もしユダナが大人しくお守りを持っていたらギー壺のたびにお守りにドゥフシャラー成分が分離されて自然と召喚できていた。

でも誰もシャクニの言葉を信じられないのでこんなことに。

簡易霊衣で目隠しonになります。

ヨダナ属はみーんな私の息子みたいな主義でカルデアを楽しむ予定。

 

ヴリコーダラのクラスですが、ビーマセーナがアサシンなので風の刃飛ばすアーチャーに変えようかなって思っています。

 


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