剃毛プレイ(♀ゾロ編?)

剃毛プレイ(♀ゾロ編?)


所謂剃毛プレイ、♀ゾロ、サンジの体毛については完全に捏造。





皆におやつを配膳し終わり、さて一服するかとポケットの中に突っ込もうとした腕を急に取られてサンジは振り返る間もなく食料庫にそのまま押し込まれる。サンジの腕を掴んできたその相手は後ろ手で鍵を閉めつつ更に距離を詰めてくるものだから、流石のサンジも煙草を諦めて両手を挙げて降参の意を示しながら苛立ちを隠せない様子の彼女、ゾロを見据える。


「何、みんなに隠れてイチャつきたくなっちゃった?照れ屋なマリモちゃん♡」

「黙れ」


付き合っている男女が人の目を避けて密室に閉じこもっている理由なんて1つしかないだろうにそれを苦々しげに否定する、ゾロが愚かで愛おしい。サンジは煙草よりもよっぽど依存性のある快楽物質であるところのゾロはようやっとサンジの腕を解放し、その代わりに腰に携えている刀に肘を置きつつ、目線を床に落としてはブーツの爪先でサンジの靴を叩く。落ち着かない時のゾロの癖だった。

その様子を見たサンジは、さては2人きりになりたかったから連れ込んできたはいいもののやり方が分からないのか?全く仕方がないムッツリ刀バカだこと、とニヤつきながら余裕たっぷりに今度はサンジからゾロの手を握る。振り解きはされない代わりに、鋭い切っ先の眼光で返される。


「お前、ルフィの、あー、アレ、しただろ」

「あァ? アレ?」

「だから!……毛を、剃っただろうがよ!」


睨め付けるようなそれもサンジにとってはただの照れ隠しと同じだった。


ルフィの風呂の頻度はかなり低く、ルフィが風呂に入ったタイミングで剃毛プレイを持ちかけたから、例え女性陣と風呂に入ることがあったとしてもその頃にはもう生え出しているだろうからバレることは無いだろうとサンジは考えていたのだが。

ゾロも大体はルフィと同じ風呂の周期だったはずだが、大波を被ったか魚釣りの途中に足を滑らせただとかで偶々風呂に入る機会があってそこでゾロはルフィの陰部が無毛になっていることに気づいたのだろう、とサンジは推測する。ゾロにルフィは何と説明したのだろうか。バカ正直にサンジが剃りたいって言ったから剃らしてやったと答えたのだろうか。


ただサンジがルフィと2人きりで『楽しんだ』だけならばゾロも特に口出しすることは無いが、こうして些か乱暴な手段を選んでまで問い詰めてくるということは何でおれも呼んでくれなかったんだというヤキモチだろうか、可愛いヤツめ、と今にも噛み付いてきそうなゾロの前でさえサンジの頬は自然に緩む。


「あー……、そりゃ、てめェからもおれだけが触れられるんだっていうそういう、証明?確証?……みてェなもんが欲しいって思ってるけどよ、しょうがねェだろ、何せてめェは生えてな、」

「いっ、いまその話してねェだろ!」


ゾロの体毛は非常に薄い。

体質や血筋もあるだろうが元々髪色が黄味が入った緑だからか産毛さえも注視しなければ見えないくらいで、秘部を隠すはずの陰毛は1本たりとも生えてはいなかった。成人女性どころか成人男性よりもがっちりした体格と筋肉質な身体で大人びているゾロの、無垢な子供のようにつるりとした無防備で丸見えな秘所はいつでも蠱惑的にサンジを誘うエデンと言っても過言ではない。……とゾロに言ったら渾身の力を込めてぶん殴られるだろうから言わないが。


サンジだって、ゾロが他人に見せない箇所に触れ、手入れを許可される唯一になりたかった。けれど、手入れするものがなければどうしようもない。勿論、ゾロだけを仲間はずれにする訳もなく、他に値するものはないかと考えている間に見つかってしまった訳だった。

何かしらの代替案を捻り出そうと活発に回転し始めたサンジの脳にゾロの呆れたような声が染み渡る。


「そうじゃなくてよ、」


ゾロはサンジの手を握ったままその手を思い切り後ろに引いたのだ。重心が崩れて思わず前のめりになりゾロの胸へと飛び込みそうになったサンジの身体を、ゾロの左手が支える。但し、サンジの下半身の中心を、明確な意志を持って掴むように、だったが。


「おれにも、てめェのココ、手入れさせろよ、」

「こいつのこんなところに触れられるのはおれだけだし、こいつはおれだけのモンだって、全員に見せつけさせてくれよ?」


そう、耳元でうっそりと、囁かれたらもう、サンジはただ首をがくがくと上下に動かすことしかできないのだ。





「うっし! 下だけ脱いでそこ座れ」


やけに目を輝かせるゾロは準備万端だった。

もし万が一濡れてもいいように適当な半袖のシャツ、パンツを膝辺りまで捲り上げて右手にはシェービング用ジェル、左手にはシャワーのノズル、口に咥えているのは剃刀だ。

口に刃物を咥えるのは危ないし止めておけという注意はゾロにとっては意味の無いものだろうな、とサンジは下半身のみ脱いでからゾロに示された椅子に座る。剃りやすいようにと足を軽く開いて、刃物を咥えるゾロを見つめる。捕食されるのを待つ草食動物はこんな気持ちなんだろうかとサンジは考える。


サンジの体毛は実は濃い方だった。髭もすね毛だって思春期に入る前には生えてきたし陰毛だって男の象徴の成長と共に生え揃った。一応エチケットとしてある程度の処理はしているが、全て剃られるのは初めてのことだった。相手が刃物の扱いにかけては信頼できるゾロであるからまさかうっかり皮膚や男根を傷つけるということはないだろうが、不安は少しもないというのは嘘になる。しかし。


「そう怖ばんなよ、綺麗にしてやるから♡」

「ぐうっ……」


惚れた女が、心底楽しそうに自分の脚の間にしゃがみこみ、上目遣いで股間を撫でている様に興奮しない男がどこにいるというのだろう。手に持っているのは剃刀だということは一旦置いて置くとして。


「あ、絶対に勃たせるなよ、剃りにきぃんだよ」

「んな殺生な……!」


シャワーで軽く濡らされてからサンジの股間にジェルが塗り伸ばされていく。普段髭を剃る時にも勿論エチケットとしての処理をする時にも付けているから慣れているはずのその冷たさも、ゾロの手によって塗り込まれていくというだけでサンジの下半身はゾロの指の動きをより鮮明に感じてしまう。太ももの付け根に、ゾロの親指が触れて思わずびくり、と震えかけたが何とか堪えることに成功する。


しかし、問題はこの後だった。ゾロが手にした剃刀が、皮膚の上を滑り始める。しょり、しょり……と毛が落ちる音。剃刀に沿わされているゾロの指が、剃り進めるにつれて下にと移動していく。肉茎に、指が触れる。


「…………ッ!」


サンジは思わず熱い息を零すがゾロは気づいていないようだった。気づく余裕すらないと言ってもいいかもしれない。刃物を持っているのと、サンジのことを傷つけたくはないと思っているのでかなり深く集中しているのだろう。それはそれで、サンジには良くないことだった。


「(これ、やっべェ……っ!)」


1本たりとも残したくないと思っているのか、ゾロの呼吸がサンジの腹を擽るくらいには2人は密着している。サンジが座っているせいでゾロを見下ろすことになり、何度も洗濯をしてへたれかけているTシャツの襟ぐりからは深く長い谷間と飾りっけのない濃いグレーのスポブラがちらちらと覗く。そうでなくても、前に横にと成長を続けている胸がサンジのペニスに当たりそうな距離にあるのだ。ゾロが細かく体制を変え腕の位置を調整する度にふるふると大きく震える巨大すぎるクッションに自身を沈めるように抱きつけたらどれ程気持ち良いか、サンジは既に何度も経験済みであるからこそ余計に辛い。『絶対に』勃てるな、のゾロの命令を反復しつつ、何とか意識を他所に向けようとするが。


「ん、だいぶ綺麗になったな? 」

「そ、そこでェっ、喋んな……っ♡」


身悶えるような快楽の苦痛に堪えているサンジを知って知らずか、もう殆ど剃り終わった剛直周りをジェルが着いたままのゾロの指が毛を落とすかのように撫で回しては、ふっ♡と息を吐きかけるのだ。ぴく、と先端が小さく震え膨張の兆しを見せ始めたことにゾロは気づいたのだろうか、今度はニヤリと笑い。


「そういや、こっちには生えてねェんだな」


ゾロの手が、サンジの欲棒に触れる。そのまま、包み込むよつに手を添えて、たった1往復。毛が生えていないことを確かめるという名目はある。しかしそれ以外の明確な意味を持つように指がつうーっと上から下になぞっていく。粘度のある液体がまとわりつく。刀ダコとささくれの目立つ、女性らしいとは言えないかもしれないがサンジにとって最も美しいと思えるゾロの手が、触れて。


「ひうっ、ふぐぅぅっ♡」


サンジの意志とは逆にこれ以上の気持ち良さを求めて大きくなり始めた愚息に。


「はい、終わりな」


ゾロは勢い良く水をぶっ掛けたのだ。


「ばっ! あっ!?つっっめてェ!?」

「まぁ、ギリギリセーフってことにしてやるか、な、綺麗になったろ? 」


シャワーノズルを片手にニヤニヤと笑うゾロに連られてサンジは自身の股間を見下ろす。冷水をかけられ萎えた愚息を隠すものはもう何も無かった。子供のようにつるつるとした下腹部の中心に鎮座する熱棒が逆にグロテスクさを際立たせているようだった。

体毛も濃ければ生える速度も速いからまた生え揃うまでにはそうは時間がかからないだろうがそれまでは風呂に入る時はタオル着用必須だろうな、とサンジはバレた時に哀れみの目線を向けてくるであろう男共のことを思うが。


「これでおれ達お揃いになったな?」


けれど、サンジの膝に顎を載せて小首を傾げ、どこか嬉しそうにピアスを鳴らすゾロを見下ろしているとタオルを着用する煩わしさや生えかけの時のむず痒さやそんなことはどうでも良くなってくるのだ。気づいたらサンジはゾロの頭を撫でていた。拒否はされなかった。


3人でお揃いがいいなんて。前のゾロなら言わなかったことだ。ルフィがしきりに一緒がいい、一緒にしたらもっと楽しいとゾロに言い聞かせ、サンジが2人にぴったり同じように愛を注ぎ、また注がれていたからゾロの考えも変わったのだろう。他の何かで代替しようと考えていたサンジは少し反省する。


「……悪ィ」

「気にしてねェよ。それに前々から全部剃ってやりてェと思ってたとこだ」


前々から?その意図を聞こうとゾロの顔を覗き込もうとしたサンジを、淫熱が灯り始めた片目が見つめ返していた。口角を片方だけ上げて眉を下げアシンメトリーに笑うそれはゾロが普段敵を挑発するような、煽るようなそれだ。その、含み笑いがサンジのブツを擽った。そしてまだシャワーで落としきれていなかったのだろう、どろりとした液体に塗れた指が輪っかを作り、その真ん中にゾロの明確な意図を持った赤い舌がナニかを扱くように蠢いて。


「喉奥で咥えてやる時に邪魔だからな」

「……ッ!てめェ……っ♡」


冷水を掛けられて直後であると言うのにまたすぐに熱を持ち出したサンジの砲身を見つめ、ゾロは嬉しそうに大きく口を開いた。




3人ともつるつる状態であちこち丸見えな状態でするえっちが……見たい!

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