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Side-B
家族とは何だろうか?
見張りを続けていると声がかかる
「おい!交代の時間だ」
「あっ、わかりました!」
アリスはKCで作られたオートマタだ。しかし配属された部隊にはアリスと同じ姿をしてるものはいなかった
「はっはっは、んなもん気にしてんのかよ。やっぱ思考回路が違うねぇ」
「隊長…」
隊長と呼ばれたオートマタが豪快に笑う。アリスはムッとした表情になった
「悪い悪い。…何にしても俺達はKCのために生まれて働くんだ。姿形は違っても根っこは一緒なんじゃねぇか?」
「…それは…そうですね」
「おう!より良く言えば俺達同じ隊の奴らは一蓮托生!家族って表現でもいいのか?」
「…家族…」
「………」
アリスの目には機能の停止した『家族』の姿が映る。そんなアリスのもとに帽子を被った少女が近づく
「一応、取り調べを受けてもらうね。そのあとはアリス保護財団に任せる事になるけど…」
アリスは喋らない。目は暗く沈んでいる。それを酷い扱いを受けたと思った少女は元気付けるためにいう
「だ、大丈夫!他のアリスちゃん達もあなたのことを家族として受け入れてくれるよ!」
…『家族』?言葉に反応した事で目に映る情報を理解していくアリス。何故アリスは生きている?何故隊のみんなは破壊されている?…ふざけるな。ふざけるな!隊長の身体が運ばれようとするのを見て動き出す
(私の、私の家族は!)
目の前にいた少女を突き飛ばし、気づいて止めようとした少女達を吹き飛ばし、アリスは隊長の頭を持って走る
走る走る走る走る走る
走り疲れて座り込んだ場所。そこで目の前に2つの気配を感じた。1つは大柄の男性型ロボット。もう1つはアリスと同じ…いやアリスよりもずっと上の…
「ふん!他の企業が狙っているという情報で護衛を増やしたらしいがやはり虚報だったか」
「まんまと騙されたお前が言うことではないな。…さて生き残ったアリス。お前が望むのは何だ?」
アリスと似た個体、150号の質問にアリスは自らの望みを言う
「奪われた…アリスの…望みは…」
今まで命令通りに動いてきた。だけど、これは、これだけはアリスの望みだ。隊長の頭を握りながらアリスは宣言する
「今度はアリスが『奪う』側になる事です」