初夢
すまない、SSは書きあげたが何故か内容が輝成になってしまった
色々成華が可哀想なので可哀想は可愛いの人だけ読んで下さい
何でこんな事になってしまったのだろうか
そう思考した成華の前には、白く柔らかい高品質な敷布団の上にゆったりとした佇まいで此方を覗いてくる榊原家現当主、榊原輝血の姿があった。成華と輝血の間に寝る前に話す程の仲の良さなど到底無く、かと言って顔を全く見てこなかった訳でもない。では何故そんな関係の二人が人が寝静まった深夜に二人で部屋に居るのか?
深い事情がある訳では無い。成華が輝血の性処理をする為だ。
輝血はもう六十を超え、性欲も枯れてきた頃だ。しかしそんな彼もまた一人の男であると言うことは榊原家に産まれた女なら誰でも知っている。性処理ならば妻に任せれば良いのでは?と言う声も多々あがって来たが、それは輝血本人が否定してきた。なんでも、初物の処女の方が興奮するだとか。
そんなわけで不幸にも経験が無く、たまたま家へと帰省していた成華が選ばれてしまったのだ。勿論拒否権は無い。
先程から此方を覗く輝血の視線が何とも嫌に感じ、何度も逃げ出してしまおうかと考えは諦め、を繰り返していた。一生時間が止まればいいのに、という気持ちとやるならさっさとやってくれ、という気持ち。色んな感情に押し潰されながらもなんとか平然を保っていた。
輝血の方から、布同士の擦れる音が聞こえてくる
あぁ、来てしまったのだ。もう逃げられないことを悟り、成華はゆっくりとその場から立ち上がった
聞くに絶えない水音を聞き初めてかれこれ十分は経っている。口に含んだ男の肉棒は今だに硬度を保ち、時たまふるりと震えていた。
開かれた脚の中に入り、股間に顔を埋めるようにして男の肉棒を咥えるのは何とも骨の折れる事であった。口に入り切らない部分は手で扱いた。
口を窄めて亀頭を舌で撫でてやると輝血の吐息が上からかかってきてとても気分が悪くなったが、そうでもしなければ射精させられない事にも成華は気付いていた。この男、とんでも無い遅漏なのである。
「ふっ…んぅ、は…っ」
ずっと口を開けっ放しで顎が疲れてきた。気を抜けば口腔にある物を噛んでしまいそうになり、慌てて気を引き締める。頭を上下に動かし、出来るだけ早く吐精を促せるように努力をした。
ゴツゴツとした、骨の浮き出た手で成華の小さな頭を撫でていた輝血の動作が止まった。何をしでかすのか、と嫌な予感を感じながらも構わず奉公を続けていた時であった
「っ!?ぅ"ぶっ…ごほっふ…っ"!」
輝血が無遠慮に成華の頭を両手で掴んだと思えば、喉奥を無理矢理こじ開けるように頭を自身の股間へと押し付けたのだ。急な出来事に目を開いた成華の目には、微かに涙が張っていた。
食堂まで入ってくるんじゃないかと言うほどに長いそれを輝血は成華の喉へと擦り付けた。飲まないようにと避けていた苦汁が喉に浸透していくのがありあり分かり、呼吸のしにくさも手伝って成華の顔が赤く染まっていく。鼻で息をしようものなら男の匂いが鼻腔を擽り、どうにも不快な気分になってしまう。
そうしても意味が無いと理解していながらも、成華は輝血の太腿を弱い力で叩いてい。押し退けるように手に力を込めてもビクともしない輝血に苛立ちを隠せない。
「ふっふ……んぐ、う"ぇっ…ふぅ」
「ふぅ…そろそろ、」
「……っ!ぅ"ぅ"っ……ぉ"えっ」
更に手に力が込められたと思えば腰の動きも早くなり、輝血の息遣いも荒くなっていった。早くこの時間が終われ、と願うばかりの成華は感覚で喉奥を締め、自身の舌に乗ってある輝血の肉棒の裏筋を猫の様にぴちゃぴちゃと舐めた。
喉奥へと吐き出された白濁液は絡み付きながら落ちていき、何とも言い難い匂いが鼻から吹き抜けて言った。頭を持たれ、やっと口から肉棒が引き抜かれ、口を閉じることが出来るようになった。
成華に咥えられていたそれはてれてらと光を反射しており、形容し難い雰囲気を醸し出していた。何より、未だに勃起しているのが末恐ろしい。
ふと、呼吸に集中していた成華が目の前に輝血の気配がない事に気が付いた。もう終わり、と安堵を隠しきれない成華の希望をへし折るように、遠くからカラカラとした音が聞こえてきた。頭を上げて様子を見てみれば、輝血が何かを手に握っている。暗がりを仄かに照らしている光を頼りに手に握っているものを見れば瓶のようなものだと言う事が分かった。瓶の中には白い粒のようなものが数個入っており、それは薬のようにも見えた。
輝血は瓶の蓋を開け、粒を一つ掌へと乗せた。
「…君には少し刺激が強いかも知れないがね。まぁ、たまにはこの薬を使うのもまた楽しめていいものだが」
そういったと思えば輝血は薬を口に含み、しゃがみこんで動けない成華の側へと歩いてきた。まだ続くのかと絶望している成華の顎を掴み、接吻をした。
起用に舌を使い、艶のあるぷるっとした成華の唇をこじ開け先程含んだ薬を成華の口へと移す。そのまま薬と同じように舌を口腔へと忍ばせた。
「っん"ーっ!う"ぅっふ……っ!」
あまりにも急速なそれに対応しきれず、唇を奪われ舌を吸われた成華は逃げようと身体を動かした、が輝血の方が一足早かった。布団に仰向けされ、為す術なく蹂躙される。呼吸も浅くなり、意識が朦朧としてきた中で勢い余って口移しされた薬を何の抵抗も無く飲み込んでしまった。
途端、朦朧としていた意識が研ぎ澄まされたような気がし、身体が火照って来た。
制御の効かない身体の変化に意識が着いていかず、ただただ肩を震わし輝血から与えられる行為をその身いっぱいに受けるしか無い。
「あぁ、確か成華はふぁーすときす?なるものもまだだったらしいが…」
「ふっ?…なに、これ……?」
数分間もそうして居ただろうか。やっと口を離した輝血から顔を逸らして息を肺いっぱいに吸い込む。そうしても治まらない身体の暑さにやられた、と成華は思った。
「何、今日だけで挿入までは行かないさ。…ただ準備は必要だろう」
そう言って脱力した成華の脚をぱかっと開いた輝血はそっと股へと手を伸ばした。片方では太腿を撫でながら、もう片方は恐る恐るといった様子で股周りをゆっくりと撫でていく。
それだけでも堪らない、といったように感じ入り、成華は無意識に腰を揺らした。
なんで、なんで。自分の身体なのに、言う事を聞いてくれないの?
もう終わりで良いじゃない。あんなに頑張った。なのになんでこんな事になってしまったの?
水膜を張っていた目が決壊し、ぽろぽろと涙が成華の頬を伝っていく。声をしゃくり上げながら辛うじて動いた手で自分の顔を覆うようにして成華は自分の心を守った。
そんな成華の態度など露知らず、もうそろそろ良いか、と声を漏らしながら輝血は成華の恥部へと手を伸ばした。性的興奮を得てない筈の成華の秘部からは少量の愛液が垂れていた。先程飲用した薬が原因なのだろう。輝血は愛液を手に絡ませ、陰核へと手を滑らした。
少しだけ顔を出している陰核を傷つけないようゆっくりと指を上下させ、その刺激に揺れる成華の腰の動きを楽しんだ。そうしてまた溢れ出た愛液を指に絡ませて、また陰核を触り…という行為を繰り返しているうちに、控えめだった成華の腰の揺れが激しくなってきた。
何かを察した輝血は、少しだけ腫れ自身の存在を強調している陰核を優しく二本の指でつまみ上げた。人差し指と薬指で挟まれた陰核はふるふると震えており、今か今かと触られるのに怯えている。そんな様子に満足した輝血は、ゆっくりと中指を陰核へと近付け、スピードを上げながら小さな芽を擦った。
「あっ、…!もういいでしょ…!今日はもうっ……ふ、うぐっ」
「…そういや、成華の同級生に夏油傑、という子が居たね」
「…っは?何で今、すぐるの名前を、ひぅ…」
そう言って気丈にも輝血の事を睨み付けた成華であったが、目は潤んでおり、下半身は言うまでもない。股を濡らしながらそんな態度を取られても間抜けに見えるだけだ。
陰核を人差し指と薬指で思いっきり摘み上げながら、片方の手で赤く腫れた胸の飾りをぴんっと弾いてやる。そうすれば成華は腰を浮かし、頭を布団に擦り付けながら声も出さずに絶頂した。
べちょべちょになってしまった成華の股を見ながら、指を陰核の下にある部分へと移動させる。入口付近で手を触れるか触れないか、という絶妙な距離感を保ちながら輝血は成華へと話しかけた。
「何となくだけどもね。きっと彼は成華の事を好いていると思うよ」
「っ……」
「まぁ、そんな彼も君が身体を別の男に食われていると知ったらその好意がどうなるかは予想もつかないがね」
「いや…、もう良いでしょ……っ!うぅ"っ」
ぬぷ、と中指を腟内へと侵入させれば肉壁はぎゅうぎゅうと指を締め付け、離さないと言うように奥へと指を誘ってくる。薬の影響とはいえ、処女の筈の成華の腟内が淫乱のようにうねっているのに輝血は意外に思った。
冗談交じりで成華へと話しかけたのが吉と出たか、それとも…
ローションを使わずとも突っかかりなく指の出し入れが出来る程、愛液が溢れだしている腟内へと、もう一本、指を突き入れた。
「成華に飲ました薬は余程の事が無ければ服用させないんだけどね」
二本目の指も受け入れる腟内は暖かく、膣壁を指腹で押すだけでもこぷと愛液が溢れてきた。
「孕袋に快感など必要か?」
「あぐっ!?…っんぅ」
陰核の裏を擦るようにして指を動かせば成華の腰が揺れ始めた。男に媚びるように振る様は何とも無様に思ってしまい、胸の飾りを弄っていた手を陰核へとそっと添える。優しく陰核を摘み擦るだけで先程とは比べ物ぐらいにならない程揺れている腰を見ながらも腟内に侵入させている指は動かしていく。
「ふぐ…っあ、ま…待って、なんか出てくる、も、漏れちゃう」
そう言って成華は自分の顔を隠していた手を輝血へと伸ばし、弱々しく静止を求めた。が、その願いは聞かれることはなく、逆に輝血は両手の動かす速度を上げ徹底的に成華を追い詰めていった。
「む、り…っひぐぅっ……っ!」
一際強く成華の腰が揺れたと思えば脚がピンと伸び、背中をしならせながら果てた。弧を描きながら布団を濡らしたそれは言わば潮と呼ばれるものであり、断続的に成華の恥部から愛液と共に流れていった。
輝血は腟内から指を引き抜き、愛液やら腸液やらで濡れそぼった指を成華の顔の前へと持っていった。果てた衝動で息も絶え絶えな成華を見下ろし、口にその手を運びながら「舐めろ」とそう静かに告げた。
「んぐっ、ふ…うぐっ」
連続絶頂による思考能力の低下から成華は素直に声に従い、口を小さく開いた。先程咥えた輝血の肉棒よりかはふた周りも小さいそれも今の成華からすれば随分大きい物のように思えて思わず噎せそうになった。
舌で指先を舐め、口を窄めて指全体を綺麗にする。最後に悪戯と言わんばかりに舌を引っ張られてから口から指を引き抜かれた。
「ふむ…呪霊用に調整していた薬だったが人間にも効果があるとはな。たまには女も子供を孕む以外に役立つものだ」
やる事が終われば即座に体を用意していたタオルで拭き、崩していた着物をきっちり着直した輝血はもう成華への興味を無くし始めている所であった。
未だ絶頂の余韻に身体を蝕まれている成華の意識は絶え絶えであり、瞼が重くなっていた。気を抜けばそのまま寝てしまいそうで、でもこの惨状のまま意識を手放す訳にも行かない。身体に鞭を打ち、なんとか成華は起き上がった。
輝血が拭いた後のタオルで身体を拭き、着物を着る。まだ薬が作用しているのか、布に擦れた胸がじわじわとしていて気持ちが悪かった。
一人でぶつぶつ何かを呟いている輝血を置いて成華は部屋から抜け出した。廊下に吹き抜ける夜の風は随分肌寒く感じたが、自身の身体が火照っているだけなのでは?という不安に駆られてしまう。
ひたひたと産まれたての子鹿の様に震える脚に鞭を打ちながら歩き、部屋へと向かう。
ふと、廊下の端に人の気配を感じ、其方の方を盗み見た。
上手く寝付けなかったのか、少しぼーっとしながら窓の外から夜景を見つめている彼は見知った顔であり、今一番逢いたくなかった彼でもあった。
「あれ、榊原。どうしたんだい、こんな夜遅くに」
「……それはこっちの台詞だよ。傑」
髪を下ろしている彼を見るのは初めてあった。似合うな、と思いながらも成華は口に出す事は無い。そのまま彼の横を通り過ぎるのもあれだと思ったので、窓を見つめている彼の隣に立ち、同じように窓の外に広がる夜景を見つめた。
夜の空にぽつんと浮かぶ月は見事な三日月であり、他の星々は顔を出していなかった。曇という訳でもないのに何故だろうか、と考えているうちに段々と気持ちが治まってきたのを肌で感じた。
「…やっぱり、まだ慣れない?」
「まぁね。それに何となく何時も呪霊の気配を感じる。安心して寝れたものじゃない。」
そう言って夏油は成華の方を見た。
何処か淋しそうな顔をしているな、と成華は思った。何時も何処か大人ぶっていて、だけどやはり子供が抜けきらない彼は精神的にもまだ不安定だ。物事の善し悪しを決めれば、一つに偏らせてしまう事が多い。
何となく顔も逸らすのが億劫になり、そのまま夏油の目を見つめていた。夏油はいつもの笑みを緩く顔に浮かべ、また窓の外を眺め始めた。
「…眠くなるまで、何か話してくれないかな」
___やはり、その声は何処か淋しそうだった。
書くの楽しかったです。
イメージ的には榊原家に泊まりに来て二週間ぐらいの出来事です。