初代ちゃんの戦い方
とある夜
森の中の開けた場所にて2人の魔女と魔女の弟子が向き合っていた
一人は身長100cmぴったりで 盲目で両目に包帯を巻いている 普通の町娘の格好し、『全身に鎖の紋様。更にはいくつかの鎖の輪の中には雪の結晶などの紋様がはいっている』少女リリィ。
対して反対側にいるのは金髪の魔女グロム
「あらぁ?あなたは確か...あぁこの前のサバトの時に会った出来損ないの魔女の弟子ことぉ魔道具使いのリリィじゃないですかぁ。確かあなたも参加してたのでしたっけぇ」
「まぁ。すぐに終わらせて差し上げましょう」
「そうして頂けると助かります。まだ、倒さなくちゃいけない参加者が多くいますので」
「チッ。まぁいいわ始めましょう?『我が身に雷よ纏いたまえ。我は雷霆の魔女グロムなり!』」
私の詠唱に合わせて出液損ないは黒い靄が出てる魔法の杖を構えた。
「『変身』」
あの出来損ないは杖を構えて起動するための呪文(コード)を呟くと黒い靄が出てる魔法の杖から魔力が溢れ、杖に込められていた魔術が起動した
そして二人の変身が終わると、ザ・魔女といった雰囲気の黒い三角帽子と 下裾部分が煙や黒い影のように揺蕩い、ぼやけて広がっているコートに 黒い紋様入りの布でできた目隠しに首輪をつけたリリィと
雷が皇帝のような威厳のある服のようにグロムに纏わりついていて、手には雷で出来た鞭を握っていた。
「それではぁ始めましょうかぁ。『サンダーウィップ』『~付与:加速』!」
詠唱しながら鞭を振るうと、鞭の先が雷が落ちた時と同じ音、速度で奴に襲い掛かった。奴は私の攻撃に対処できずにモロに鞭を喰らった。。
「ぐ、うぅ」
「どうしたの?これでおしまいかしら?」
「まだ、まだ。『~解除。神器再現:魔槍グングニル』!」
奴がそう唱えると、全身の鎖の紋様の鎖を構成する輪の一つが消え、奴の手にどこからともなく現れた槍を握りこんでいた。
...さっきの魔法は一体何なのかしら。起動式を解読しきれなかった。少なくとも大分高等の魔術だとは思うけれど、今度はこれを煽りながら使ってみようかしら。
「あら。又魔道具に頼るんですかぁ。本当に救いようがないですねぇ。『落雷よ我が敵を貫けサンダーレイン』」
グロムが唱えると雷が奴に向かって落ちてくる
「っ『予知の水晶』『スレイプニルの蹄鉄』!」
奴が唱えると今度は奴の全身の鎖の紋様の鎖を構成する輪の二つが光ると雷をすべて回避しながら一気にグロムに近づく。
「『雷よ。矢となりて我が敵を貫け!サンダーバレット』『鞭よ。枝葉のように別れて奴を叩け!サンダーウィップ、モードシフト:サンダーツリー』」
今度は雷で生み出した矢を撃ち続けながら雷鞭で牽制する。
さぁ、この攻撃をどう受けますの出来損ない!
「『煙を炊き過ぎたパイプ』『ハデスの隠れ兜』」
奴が唱えると奴の全身の鎖の紋様の鎖を構成する輪の二つが光ると同時に奴の身体から大量の煙が勢いよく出てきたっ
「ちっ小癪な。なら、ここら一帯吹っ飛ばして差し上げます!『雷よ。集い、収束し、飽和し、我が敵を空間もろとも抉り取れ!サンダーキャノン』」
この物量で潰すっ
「なっいない!」
奴め、どこに行った
「『望む運命、観測』『運命、固定』」
「っ後ろか!」
「『使用:アイシクルバインド』」
「っ」
くそ、雪の結晶の紋様の入った鎖の輪が光ると同時に足元を凍らされたっ
「『魔道具、完全解放』」
「させるか!『落雷よ。我が前に落ち、我が身に降りかかる脅威から守れ!サンダーウォール』」
これでいかなる攻撃も数回だけだが防げる。そして奴からこれほどまでに魔力放出を行う魔術なら、使った後確実に好きが出来る筈。そこを叩く!
「『我が敵を貫け、魔槍グングニル!』」
「!?がはっ」
馬鹿な!貫通しただと。貫通魔術でも貫けないような術式だぞ!
「貴様。なんだ、その...魔術は...」
「...『これより行うは封印魔法。汝をわが身に封印せん。縛り、操り、弄ぼう』」
「な、封印魔法...だと!?それを使う意味は分かっているのか!」
「『術式構築完了。チェインロック!』」
奴が封印魔法の詠唱を終わらせると、奴の全身の鎖の紋様の鎖が、一部実体化し私の身体に巻き付く。それと同時に魔力を一気に吸われる。
「が...は...この...狂人め...」
そしてグロムが、リリィの体内に吸い込まれていくと、リリィの全身に鎖の紋様の内、輪が一つ追加され、その輪の中には雷の文様がはいっていた。
「やっぱり完全開放してしまうと壊れてしまうわね。やっぱり師匠はすごいや。...封印魔法を使う意味は分かっているよ雷霆の魔女。けど、師匠やカミュを手にかけた私には、もう失うものは無いから...っごほっごほっごほっ」
そうして、呟いたリリィは血を吐き出し、しばらくうずくまった後、次の参加者を見つけるために彷徨うのだった。
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補足のコーナー
雷霆の魔女グロム:魔法少女の魔法で例えると、魔法三枠分をすべて雷魔法に突っ込んだような魔女。
雷魔法だけで対決するなら、グロムに対抗できるのはモルガン含めて片手で数えられる程度しかいない。
リリィの全身に鎖の紋様は封印魔法で自身の身体に封印した魔道具
いくつかの鎖の輪の中には雪の結晶などの紋様がはいっているのは、魔女が封印されている証
鎖を構成する輪一つにつきひとつ分
封印魔法を自分の身体に封印するのは、体への負担が大きい為、基本的に本や鏡等を使う。
運命を変える魔法は魔力消費が多い為、魔力を練っている間、基本的に自分の身体に封印した魔道具を使って時間を稼ぐ。
予知の水晶:少し先の未来を見ることが出来る水晶
スレイプニルの蹄鉄:加速することができる蹄鉄
煙を炊き過ぎたパイプ:火を着けると大量の煙が出てくるパイプ煙草
ハデスの隠れ兜:被ると姿が透明になる兜
魔槍グングニル:疑似的に再現された魔槍『加速』+『貫通』+『強化』が練られている。しかし、まだモルガンレベルに到達しておらず、完全開放すると1回で壊れる
同じものをモルガンが作ると何回でも完全開放できる
リリィは師匠に毒を盛り、カミュの前世を殺した後からこのような戦い方を始めた