処刑人と上層部
やるぜ!!さてと、四級術師坂野……君に命じたいことがある。
この資料の者を殺してきてくれ。
そう言い、資料を手渡す上層部。
「はい!お任せ下さい!」
そして、それに元気よく返事をする一名。
ここで女の命運はもう決まっていたのだろう。
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私は普通の元上層部。
只今、何だか狙われている気がします。
そういえば上層部から抜ける時勝手に抜けたし、色々重要な情報持ってて……
殺される理由としては十分なものが出てきてしまった。
はぁ、一応警戒は怠らずにっ?!
そう考えた側から何かが飛んでくる。
ひゅっ、とソレが胸に刺さり、死亡を予期させる。
警戒をしていても非戦闘員であり、最近も全く戦闘していない私には凄く早く飛んでくるものを目視して避けるなどという芸当は出来ない。
幸い心臓には届いていないらしい。胸がデカくて助かることってあるんですね。
でも血は流れるので、いずれ出血多量か失血で死ぬんだと予想がつく。
下手に走ったりしてこれが心臓にまで行ってしまったら……そう考えて動けないでいる私の足に二個目の投擲が行われる。
あ、刺さる。