冬の夜に

冬の夜に


・ゾロロビ(本番描写あり)

・グラジパ軸

・妄想全開

以上が大丈夫な方、このままどうぞ














ヌチュ、ピチャ、パチュ

「あっ、はぁっ」

「んっ…」

しんしんと雪の降り積もる冬の夜

廃寺の中に水音が響き、掠れたような呼吸が重なる

筵(むしろ)と互いの着物を重ね、側には蝋燭の薄明かり

なんとも粗末な床であったが、二人にはそれで十分だった


「ん、ハァ…どう、かしら?」

額に汗を滲ませ、女は男に笑いかける

小さな紅がいくつも咲いた身体で馬乗りになり、両手を引き締まった腹に置く

そのままゆっくりと腰を動かせば、肌が淫らに擦れ合う

見下ろす視線の先では愛しい男が床に寝そべり、絡めた指を軽く握りながら笑う

「ああ…悪くねェ」

その言葉に女は「よかった」と返して笑った


坊主の格好をしながら刀を持った男と、ただの町娘を名乗る不思議な女

二人の関係は男が行き倒れているところを助け、戯れに女が誘ったことから始まった

「坊主にだって欲はある。だから高尚な所はガキなんて囲ってるんだ。おれにそんな趣味はねェし酒の方が好きだが、誘われたんなら話は別だ」

男がそう言って自分を組み敷いたのを、女は昨日の事のように覚えている

しかし案外世間は狭いようで、二人はそれからも時折遭遇した

そして肌を重ねるうち、やがて心までも重ねるようになっていった


掠れた声をもらしながら、女は腰を揺らし続ける

さざ波のような快感の中、男は豊満な乳房に手を伸ばす

愛しい女とのこの穏やかな時間も嫌いではなかった

だがどこか物足りなさも感じていた

「ロビン」

男は女の名を呼びながら口を吸うと、

「そろそろ、おれにもやらせろ」

そう言って笑うと滑らかな太ももに手を添え、そのまま一気に腰を入れた


「あぁっ!」

突然の突き上げるような感覚に、おもわず声があがる

男の中心が最奥に触れ、内側が切なげに疼く

それを見た男はフッと笑みを浮かべながら私の腰を愛おしげに撫で、そのまま腰を掴んで動き始めた

「あっ、あぁっ…ゾ、ロ…」

「ハァ…どうだ?気持ちいいか?」

「あっ、はっ、やっ、ああっ!」

送り込まれる刺激に、あられもない声があがる

女は口を塞ごうと上げた手を動かすも、男の武骨な指に捕まってしまう

女はそのまま背中を丸め、絡んだ指と胸板に置いた手で自分を支える

それを見た男はそのまま身体を起こし、胡座をかいた膝の上に女を乗せた

 

「んんっ」

「あっ、はぁっ」

起き上がったことで姿勢が変わり、さらなる快感に身体が震える

互いの口から言葉にならない嬌声があがる

男は抱きしめるような格好で女の背中と尻肉を支え、最奥を突いていく

女も途切れそうな意識の中、男の背中に手を回した


パチュン、パチュン

水音はさらに深く、淫らになっていく

動く度に男の耳飾りが揺れ、薄明かりに輝きながらチャリチャリと鳴いている

二人の呼吸は荒らさを増し、廃寺の中に響いた

「…ハァ…あっ、あぁ…」

「ロ、ビン…ハァ…」

「ゾ、ロ…あぁっ」

何度目かの夜に教えあった、それぞれの名

求めるように何度も呼び合い、どちらからともなく口を吸い合う

女の指に力が籠り、男の背中をかき抱くように縋る

そして内側を一際深く突かれたた時、


「あっ、はっ、ああああっ!!」

「んっ、んんっ!!」


二人の瞼の奥に火花が散り、女の内に沸き立つような熱が注ぎ込まれた

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