再会2

再会2

再開続き

かな「あれだけ2人が泣くってことはやっぱあかねも会ったら泣いてくれたりするのかしら?」

アクア「まぁ泣くだろうな。」

ルビー「えーそこは笑わせてあげなよ。先輩一発ギャグとか持ってないの?」

かな「アンタは私を何だと思ってるのよ!」

MEMちょ「懐かしいなぁこの感じ。もうすぐ着くね…あっ誰かいる。あかねじゃない?」

かな「よしっ!気づかれずにこっそり行って驚かすわよ!」

ルビー「えー先輩は相変わらずだなぁ。」

そういうルビーもノリノリでMEMちょもこっそり行く準備をしている。俺を含め今日の皆はどこかテンションがおかしい。


有馬かなの墓標近く

かな「あかねちょっと痩せてない?(ヒソヒソ)」

MEMちょ「かなちゃんが亡くなった時は相当痩せてたからあれでも持ち直したんだよ?(ヒソヒソ)」

かな「…そっか。(ヒソヒソ)」

ルビー「何か話してる!(ヒソヒソ)」



あかね「…かなちゃんが亡くなってから5年経つね。元気にしてるかな?…って言うのも変だよね。まぁ私はまぁそれなりに元気にしてるよ?かなちゃんが今の私見たら痩せすぎ!って言いそうだけどこれでもだいぶ元に戻した方なんだ。…そうだね。女優は体が資本だからね。ちゃんとしないといけないよね。…大丈夫、もう流石に踏ん切りつくから…つかせるから…それでも演技は5年前より上手くなったんだよ?…ほら、賞も取ったりして…本音言うとさ、やっぱりかなちゃんと競い合ってこの賞は取りたかったんだ。仮に勝負してかなちゃんが賞取って悔しく思ってもなんか嬉しいっていうか…あっ負ける気なんかはさらさらないからね!…ふふっ、…無理なのは承知何だけど…かなちゃん…会いたいよ…」





アクア「…出番です。有馬師匠。一発ギャグの準備を。(ヒソヒソ)」

かな「あの話を聞いた後に一発ギャグをしろと?この空気の中やってみなさいよ。殺されるわよ!(ヒソヒソ)」

ルビー「お墓無駄にならずに済むね。(ヒソヒソ)」

かな「ブラックジョークが過ぎるわ!(ヒソヒソ)」

MEMちょ「気づかないフリは…多分私ができないや。」

かな「どうしよう…」

あかね「…誰かいるの?」

アクア「気付かれた!もう覚悟決めろ!有馬!(ヒソヒソ)。」

ルビー「あかねちゃーん!来てたんだね!」

あかね「ルビーちゃん、MEMにアクア君も。」

MEMちょ「やほやほー♪」

アクア「元気してたか?」

かな「久しぶり。」

あかね「うん…久しぶり…かなちゃんも…えっ?」

かな「あーまぁ何と言うかね?生き返ったわけではないんだけどこっちの世界に期間限定でいるみたいなね?…あかね?」

アクア「…気絶してるな。」

ルビー「やっぱあの後だとキャパオーバーしちゃったか…」


しばらく経って

あかね「…はぁ!」

アクア「目覚めたか。」

ルビー「大丈夫?あかねちゃん。」

MEMちょ「水飲みな?」

あかね「皆…ありがとう…(そっか、さっきの夢か…そりゃそうだよね…そんな都合のいいことが)」

かな「夢じゃないわよ。」

あかね「!?か、かなちゃ…」

かな「あかねには1つ言っておくわ。…痩せ過ぎ!もう少し太りなさい!女優は体が資本よ!」

あかね「…!!うん…うん。」

かな「私のことライバルだと思ってくれてるならそのあたりちゃんとしないと。」

あかね「うん…うん…ありがとうかなちゃん…ありがとう…!」

そういうとあかねは我慢の限界か泣き始めた。包容する有馬の目にも涙があった。泣く2人、それでもどこか幸せそうに見えた。


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