円卓の末弟
【真名】ブルーノ・ル・ノワール
【別名】ラ・コート・マルタイユ
【出典】アーサー王伝説
【地域】イギリス
【性別】男性
【身長・体重】158cm,51kg
【属性】秩序・中庸・地
【ステータス】筋力:B 耐久:B
敏捷:D+ 魔力:C
幸運:A 宝具:A++
【クラス別スキル】
・対魔力:C
魔術に対する抵抗力。
一定のランクまでの魔術を無効化し、それ
以上のランクのものはその効果を削減する。
サーヴァント自身の意思で解除し、有益な
魔術を受けることも可能である。
Cランクでは、魔術詠唱が二節以下のものを
無効化する。大魔術及び儀礼呪法などの、
大掛かりな魔術は防ぐことはできない。
セイバーにあるまじき低ランクではあるが
十分に実用的な範囲のランクといえる。
・騎乗:E-
乗り物を乗りこなす能力。騎乗の才能。
「乗り物」という概念に対して発揮される
スキルであるため生物・非生物を問わず、
また、英霊の生前には存在しなかった筈の
未知の乗り物も直感の元に乗りこなせる。
騎士にあるまじき低ランク。このランクは
有り体に言ってしまえば乗らない方が幾分
マシ。一時的に跨る事ができたとしても、
武器を見て恐慌状態となった馬にすぐ振り
落とされてしまうのが関の山といえよう。
本来は冒険の中で克服したのだが、不名誉
な逸話の多さゆえにこのランクである。
【固有スキル】
・金糸の遺套:B+
セイバーが鎧の上に纏っている、細い金糸
を編み込んだサーコート。明らかに身体に
合っておらず、どう見てもぶかぶかである。
セイバーの父の形見であり、父の仇を討つ
まで丈を直さない誓いを立てた代物。
セイバーが対応不可能な攻撃を受けた際に
自動で起動し、セイバーの身体をコートが
操って反撃することが出来る。また、常時
戦闘行動を補正する能力を有し、セイバー
の戦闘能力に大きな影響を齎している。
その正体はセイバーの父、ブルーノ・ル・
ロワ卿の血を吸ったことでその武勇を継承
した遺物。子を気にかける父の情そのもの
であるこのスキルは、故にセイバーがただ
一人で戦う力を付けた時無効化される。
・乙女の忠言:B
セイバーの逸話に由来するスキル。
セイバーの妻、乙女マルディサントによる
忠告の言葉。ただし、かなり口が悪い。
同ランクの直感と同等の効果を持つスキル
であり、戦闘時、常に自身にとって最適な
展開を「感じ取る」ことができる。本来は
自身以外にそれを信じさせることは難しい
のだが、セイバーとマルディサントの間の
強い信頼がそれを可能にしている。
また、視覚や聴覚への妨害を無効化させる
他、相手の弱点を看破する際にボーナスを
得ることが出来る効果も複合したスキル。
マルディサントはセイバーとの旅を終えて
結ばれる時、名前をビアンパサントと改名
しており、意味は「聡いもの」とされる。
・勇猛:B
勇気に溢れた精神を示すスキル。
威圧・混乱・幻惑といった精神への干渉を
無効化する他、格闘戦にて相手へと与える
ダメージを向上させる効果を有する。
セイバーの著名な逸話として挙げられる、
「獅子退治」と「黒い楯の冒険」。
グウィネヴィア妃の下に迫った獅子を、一
従騎士に過ぎなかったセイバーがその他の
騎士が逃げ惑う中で討伐した逸話。
並外れた勇者揃いの円卓の騎士が尻込んだ
世界一難しい冒険に、だが恐れること無く
名乗りを上げてみせたという逸話。
この二つに由来して、セイバーはかなりの
高ランクでこのスキルを保有している。
・カリスマ:E++
軍団を指揮する天性の才能。
団体戦闘にて、自軍の能力を向上させる。
カリスマは稀有な才能で、ランクによって
は所持者の人格形成に大きな影響を持つ。
このランクでは軍団の能力上昇は微々たる
ものであり、どちらかといえばセイバーの
人に好かれやすい性格に由来している。
セイバーの逸話においては円卓の騎士達が
非常に大きな助力をしている。円卓の騎士
の中でも最強の呼び声高いランスロットや
叛逆の騎士として有名なモードレッドすら
彼の冒険譚に力を貸しており、彼の有する
カリスマはランクを超えて、他者に好感を
抱かせることができる能力を持っている。
【宝具】
『逆境穿つ獅子吼(リオン・アンドゥプタル)』
ランク:E〜A++ 種別:対逆境宝具
レンジ:状況次第 最大捕捉人数:状況次第
セイバーの生涯の具現とも言える宝具。
セイバーの逸話の一つ、王妃ギネヴィアへと
襲い掛かった獅子の頭蓋を一太刀に両断した
それを遠い由来に持つ、セイバーの真価。
セイバーが追い込まれれば追い込まれる程に
冴えを増す技。対逆境宝具と呼ばれる所以で
あり、逆境を切り開く一撃を撃ち込める。
絶望的な相手であったとしても諦めない不屈
の志が重要となる宝具であり、故にその技は
一撃一殺に限定されない。とはいえ、真価は
一対一での死合であり、最も発動しやすい。
『黒き楯の冒険(ヴークリエ・ル・ノワール)』
ランク:B 種別:対人宝具
レンジ:1 最大捕捉人数:1人(自身)
セイバーが携える白銀の剣を象った黒い楯。
細かな傷だらけで、非常に大きく重い武具。
セイバーの逸話に登場する楯。当時の騎士の
慣わしでは、自らが果たせず斃れた使命を、
その楯を受け継いだ者へと代わりに果たして
もらうということがあった。だが、この楯に
預けられた冒険は世界一の難行で、名だたる
騎士が集う円卓の猛者達も二の足を踏むほど
だったという。しかし、ただ一人その冒険に
セイバーは名乗りを上げ、数多の難行の果て
遂にそれを達成してのけたのだとされる。
武勲を刻んでゆく黒い楯の宝具であり、彼が
難行を突破するごとに膨大な魔力を授ける。
魔力は楯の縁に英雄譚として刻まれていき、
同時にセイバーの霊格を向上させていく。
【解説】
金糸を編み込んだぶかぶかのコートを纏い、
重たげな鎧を装着した小柄な青年。面立ちは
穏やかで、瞳には優しげな光が宿っている。
緩やかに波打つ金色の髪、栃色の瞳が特徴の
美男子で、顔立ちは青年というよりも少年と
言ったほうがよい程に童顔。左手には黒地に
白の剣を染め抜いた楯を持ち、右手には細身
の騎士剣を携えている。纏ったサーコートは
所々血が付いており、よく見れば楯も拉げて
少々みすぼらしい印象すら受ける。
真名を「ブルーノ・ル・ノワール」。
円卓の騎士の一員であり、「黒い楯の冒険」
で知られる。またの名を「ラ・コート・マル
タイユ(「ぶかぶかの上衣」の意)」。また、
円卓の剽軽者ディナダン卿の弟としても有名。
実力こそ円卓の騎士の中では一歩以上劣るが
その勇猛な気性と誠実さは右に出るものなき
騎士であるとされている。