六日目

六日目


無断転載禁止




ついこの間まで学校は試験期間だった。

意外に思われるかもしれないが、私もルフィもちゃんとまじめに勉強はしている。

一緒に遊ぶ時間が減るからやらないと思ったって? まあ、それはそうだしそこは不満でもあるけれど……一緒に二人で勉強するのもそれはそれで楽しいし、なにより勝負ができるからそこまでは、ね?

この時にできる勝負……そう、テストの点数で競う!

あれでルフィって容量良いというか、真面目に勉強すればちゃんと解けるのよね。興味なかったりするとぜんぜんだけど。

だから私も負けないため、手を抜かずにちゃんと勉強する。なんかなんだであれこれわかるの楽しいしね。

そして勝敗は……。

「またテストの結果は私の勝ち~! これでぇ……」

勝利宣言と共に連勝数を謡いあげようとしたが、ルフィに遮られる。

「いや! 2点差なんて変わんねぇって! 誤差だろ!!」

「出た! 負け惜しみ~♪」

「俺は負けてねえ!」

「2点だろうが1点だろうが負けは負けだぞ、ルフィくん♪」

ふふ、往生際が悪いなあ……ま、そこが可愛いんだけどね。

「お前ら良く飽きねえなあ……そもそも学年違うのにテスト勝負ってアリなのか?」

ルフィの友人であるウソップがそう突っ込んでくる。

ちょっと大げさにいう事もあるけれど、人を楽しませる話術が得意で手先も結構器用。

ルフィと一緒におバカな事を色々やってるのは微笑ましくもあるけれど……ちょっぴり嫉妬もしちゃうかな。私の知らないルフィを知ってる、引き出せるのは。

「ふふーん、あたりまえでしょウソップ! 今回で私の1840連勝目! ルフィが私に勝てる事なんて一つもないんだからね!!」

「……」

まあ、ちょっとの嫉妬はあるけれど私にとってもウソップは良い友人だ。彼だけじゃなく、ルフィを通しての縁で私の友人は賑やかで良い人が多い。

そんな魅力ある友人を惹きつけるルフィの魅力は……いうまでもないだろう。そんなルフィの事を大好きだし、色々……うん、そうイロイロと良くしてもらってるのも、その……ね?

「……まあお前ら二人が楽しいならいいけどよー。連勝2000弱って、たまにはルフィに花を持たせてやんねェのか?」

「ふふん、いくら私が年上のすーぱーお姉ちゃんだからって手加減はしないよ! ルフィとは全力でぶつかってこそだよ!」

「いや、そこまではいってねー」

私のすーぱーお姉ちゃん発言にズビシッとツッコミを入れるポーズをするウソップ。……なんで? ああ、うるとらお姉ちゃんだからかな?

そうしてウソップとじゃれあってる私の目には、ルフィの目に滾ったナニカに気づかないまま夜を迎えるのだった。


夜、私のアパート。

いつもはこの時間はテレビを見たりルフィと雑談したりしているのだが……流れている番組を見ることは無く、会話らしい会話もない。

なぜならば。

「んっ♡はっ♡あ゛っぁ……♡」

帰宅して荷物を置いて汗を流して……それから? それからいつ始まったのだろう。もう覚えていない。

何がタイミングだったのかわからないけれど、いつの間にかルフィとスル流れになっていて、それからずっと責められっぱなしだ。

「ひぎゅっ♡うぅ……♡はっぁ゛♡……あうっ♡……っ♡!?」

「どうしたんだウタ? 俺がウタに勝てることなんて、一つもないんだろ? だったら、勝ってみろよ……」

ズッチュズッチュと力強く往復するルフィに合わせて声が漏れ、揺れる体はとっくに脱力してしまっている。

「ひゃあぁ♡あ……♡あへっはぁ♡こっ♡ういうっ♡ほろじゃっ♡にゃっ♡!?んァっ♡ア゛ぁ゛♡!!?まへっ♡まけ、なっ♡けてにゃっ♡」

「そうか……スーパー、……お姉ちゃん、……だもん、……なっ!」

「ふあぁ……♡んぐっ♡!?……あぁぁ……♡ひぐっ♡!?はっ……♡はっ……♡ふぐぅっ♡……はひっ♡はひっ♡おう゛っ♡」

言葉の合間合間で抜けるぎりぎりまでゆっくりと引き抜き、台詞と同時に奥まで一息に突き込む。昼間の事でスイッチが入ったのか、今日はどうにも荒々しい攻めが続く。

その普段とは違う雰囲気と快感に私は必死で抗うが、引くときに膣内をジリジリと引っかいていく感触に脱力させられ、力が抜けた体を串刺しにする衝撃でビクリと反応してはまた脱力させられて……。

時折変化球のように奥に居れたままグリグリされたり、かと思いきや引いた状態で入り口を細かく突かれたり。私がルフィのピストンのタイミングに慣れた頃にしてくるので、いつまでも翻弄されてしまっている。

「っや♡まけ♡まけなっぃひっ♡まだっ♡」

「だよな! まだまだ……イク、ぞっ!!」

明確な意思をもっていっているわけではなく、もはや譫言で繰り返しているような私の抵抗。ルフィはそれを名目に私を抱え込み、さらに責めたてる。

「っ……ぐっ♡!?ふがっ♡あぁ゛っ♡ふかっひ♡」

座りながら抱き合う形になり、少なからず自重でより深くつながる。触れ合う肌もお互いの汗でより密着感があり、快感はいや増すばかり。

体位を変えただけでも大変な私をさらに追い込むべく、ルフィは私の腰に手を回し、肩に手を添え……押し込むように私の身体に力を加えた。

「い゛あ゛っ♡!?や゛っ♡おさっ♡おさにゃっ♡ないっ♡でっ♡おしっ♡し、しぃ……♡おしっ♡こまっ♡……っ♡……っ♡」

体勢的にルフィも大きく動けないが、めいっぱい入れた状態で細かく細かく動いてくる。

密着した姿勢では体を逃がす余裕は少なく、その少ない余裕さえ腰を引かれ、肩を抑えられ逃げられない。

「あぁっ♡あっ♡んぁっ♡あっ♡っは♡ぁっ♡ぁー……♡」

体を後ろにそらせないためルフィの肩に顎を乗せ、彼がもたらしてくれる振動と快感に翻弄されるがまま喘いでいる。

さらに密着する形になった私の胸がルフィの体でむにゅりと変形してそれもまた快楽を生じ、ルフィの力強い胸板に感じる妙な安心感も合わさり私はだらしなく口をあけ、涎をたらしてしまっていた。

ルフィの肩を、背中を私の涎が濡らしていく合間にもルフィは動き続けていたが、ふいに止まってしまった。

「ぁぇ……♡?っ♡るふぃ……?」

きょうはもうおわりなんだ。ざんねん。

蕩けた頭の片隅でそう思った瞬間。

「一度、イクぞ」

耳元で聞こえたルフィの低音ボイス。

「ひぎゅっ♡!?ん゛あ゛ぁあ゛っ♡あ゛っ♡あ゛っ♡あ゛う゛ぅ……♡」

それと同時に、これ以上入らないと思っていたところをより深く突き入れようと上と下から力を加えて、ナカに射精してきた。

「あ゛っ♡っか♡はなっ♡はにゃっ♡ひてっ♡」

ドクリドクリと満ちていくルフィの精液。

ルフィの背中とパチパチと叩き、足をばたつかせ、必死にその快感から逃れようとするけれどルフィはびくともしない。

それどころか逆に、より力を増して私を抱き込み抑え込んでくる。

「あ゛ひゅっ♡……ふぅ゛♡あぢゅっ♡も、は……♡はいにゃっ♡らなっ♡」

いつ終わるとも知れない、私のナカを満たしてもまだ終わらない長い長い射精がようやく終わり、私は解放された。

後ろにぐらりと体が落ちていくが、ルフィが優しく受け止め横たえてくれる。

「あっ……♡あっ……♡ア゛ァ゛……♡」

シーツの感触、抜けた後も満たされている私のナカ、そこからあふれてくるルフィの快楽の証。

それだけでも私の身体は快感を感じ、ビクビクと体を引きつらせている。

そんな私に告げられる、ルフィからの無慈悲な、それでいて甘美な響き。

「だいぶドロドロになっちまったなあ……ウタ! 続きは風呂場でするからな! じゃ、行くか!」

「んぁ♡……ぁ?」

ひょいっとルフィに抱きかかえられ、お風呂場へと連れ込まれる。


「ウター、気持ちいいかー?」

「うぁー……」

程よい水温で体を流され、さっきまでとは別の気持ちよさに目を細める。

火照った体にこのシャワーが染み入る……。

「ほら、ウタ立ってくれ。そう、そこに手をついて……」

幾度もの絶頂による疲労を適温のシャワーで解された私はふわふわと夢見心地でルフィのいう事に従う。

シャワーかけのある壁に手をついて、あれ? なんでここでこうしてるんだっけ? と正常に戻ろうとした思考をまた寸断される。

「よっ……と!」

「っ!! ……???」

私の思考とかけ離れた事態に脳の理解が追い付いていなくて、声も出なかったが、体だけは素直に状況を受け入れ反応していた。

「……っ?! ……!?」

突き込み、そこで停止するルフィ。まるで背中をはねさせビクビク震える私を、いまだ事態を飲み込めない私を観察するかのよう。

「っんひ!?」

そしてヒタリ、と腰を掴まれようやく現状と意識が繋がる。

「あは、はっ……あれ、ルフィ……? な、なに、してるのかなー……なんて。あはは」

「おう、おかえりウタ! 続きは風呂場でって、いったろ?」

「えっや、わたし、さっきへやで」

「まだ、負けてないもんな? 勝負は、最後まで、やらなきゃ、な!」

きょうはもうむり。

その思いを込めて肩越しにルフィを見つめるが……結果は御覧の通り。

私の言葉を遮るようにピストンを開始したルフィに鎮火しかけていた快楽の火をまた燃やされ――。

「はっ♡や゛っ♡ごれ゛っ♡ちがっ♡ちがっう♡とこっ♡あたっ♡てるっ♡」

いわゆる立ちバックの姿勢での突きはいつもと違う角度で私を責めたて、堕としてくる。

「んっ♡はあ゛っ♡はひっ♡……ひっ♡ンっ!?」

パヂュッパヂュッと肉と水の音が響くなか、背中に感じるゾワゾワとした感触。

突き込む合間にルフィが私の背中をツツーっと撫でているのだ。

直接的な快感とは違う異質なその感触に体をすくませる。当然、そうした硬直は膣内にも伝わり、より締め付ける結果となり――。

「ひぃ゛っ♡あ゛っ♡るひっ♡せなっ♡やっ♡め゛へっ♡」

「ウタ……締め、過ぎ……だっ!」

「るふぃっ♡るふぃ、が♡るふぃ、のっおぉ♡」

私のナカを攻めるルフィにもより強い快楽と興奮をもたらし、その結果強まるピストンと止まらない背中への刺激でますます……ループしていく。

そのループが終わったのはルフィの二度目の射精で。

「あ゛っ♡はっ♡あぁ……♡っん♡はぁっ……♡はっ♡」

一度目と合わさったそれが溢れ、出しっぱなしのシャワーと共に浴室の床を流れていく。

壁に手をつき、感じる射精の脈動と共に息を整え、今日は無事に終わりそうだと気を抜いた瞬間。

「ふぐっ♡」

「まだ、まいったって聞けてないからな……」

三度目。とうに復活していた、いやそもそも萎れていなかったのかもしれないルフィが再び動き出す。

「そっ♡んやっ♡まっ♡わたっ♡まへっ♡まひっ♡まいひっ♡まひった♡やへっ♡もっ♡やめひぇっ♡」

「んんー……やっぱり『まいった』って言ってくれないなあ……俺もまだまだだなあ……」

快感と振動で途切れ途切れで呂律も回っていないが、必死にまいったと、わたしのまけだと降参する。

それなのにルフィは認めてくれなくて……。

「だからよ! ウタ! 俺は最後までウタに挑むからな!!」

ニカッと、少年らしい笑顔を浮かべ、私にとって処刑宣告にも等しい残酷な、それでいて確かな快楽をもたらす天恵のような言葉を放つ。

次に目が覚めた私が覚えていたのは、ここまでだった。



ウタ通算戦績

6戦0勝6敗

Report Page