兄ちゃんとおれ
57氏より兄ちゃ『凛、不審者がいたらすぐ逃げるんだぞ。まわりに
...
マトモな大人がいたらすぐ頼れ。』
兄ちゃんが自分のランドセルについてるサッカーボール型の防犯ブザーを触りながら言う。
凛ちゃん『うん』
コクッとうなづいてこたえた。兄ちゃんはどんな不審者にあっても、負けないし、自分を守ってくれる。
兄ちゃんはとっても強いし、兄ちゃんは世界一カッコいい。でも、この前あった、不審者たちを思い出すと怖くなってくる。
凛ちゃん『兄ちゃんは、怖い人たちにあっても、怖くない?』
不安で、眉を八の字に曲げてしまう。
兄ちゃ『キモいけど、怖いって想ったことはねぇな…そんなことよりも自分の身をちゃんとまもるんだぞ。』
今度はコクッとうなづくだけ、兄ちゃんのランドセルにある、お揃いの防犯ブザーを見る。
兄ちゃんが不審者に会いませんように。
兄ちゃ『…凛、アイス食べるか?』
凛ちゃん (パァァ)『うん!』
兄ちゃんは世界一やさしい。