僕の武器は…まだこの股間の杭がある!~ハイバニア編~

僕の武器は…まだこの股間の杭がある!~ハイバニア編~


 余命幾許もない老人一人と、幼い子供二人を含めて、たった九人。それでも生殖可能なメ――おおっと。もとい、出産可能な女性が三人いるというのに、まるで生殖行動をしていなかったクオンツ族。

 人間から「猫畜生」と蔑まれるのも納得の無能生物だとか、滅びるのも必然の劣等欠陥種族だと断じることも出来るであろうし、事実として否めないところがある。

 だが、やはり、他の生物とは一線を画する知恵を獲得した人類の一種として、諦観から消極的な自滅を選んでいたと見るべきだろう。

 しかし、唐突にやってきた異人種、人間の少年マヌルによって、セックスの素晴らしさに目覚めたクオンツ族は、一転して種の存続に前向きになり、生殖行動に励むようになった。

 と、言えば。聞こえはいいが。

 要するに、性の快楽を知って覚えたての猿ならぬ猫畜生となり、もうヤリまくりのパコりまくり。昼夜を問わず、相手も構わず、取っ換え引っ換えズッコンバッコン、ポポバンポポバン。寝食忘れて交尾に耽る淫乱破廉恥常時延々性交生物と化したのである。

 そのため里の隠匿が疎かになり、帝国にその存在を知られてしまう。

(幻影蝶による里の隠匿を担当していた『蟲使い』の少年クオンツ・オニキスは、ドマゾ性癖と前立腺オスマンコ快楽に目覚め、いじめられて咽び泣きながらのトコロテン射精にドハマリして、それどころではなかったのだ)

 かつて。なぜか人間に激しい敵意を持ち、無差別に襲い掛かって、殺戮の限りを尽くした悍ましき敵性種族、クオンツ族。滅びたと思われていた彼らが、生き残っていた。諜報部からの衝撃的な報告に、帝国が下した判断は、当然ながら彼らの根絶であった。

 クオンツ族殲滅作戦。その指揮官に選ばれたのは、ハイバニア少佐であった。無類の宝石狂いである彼女にとって、鉱石化したクオンツ族という幻の宝石は、何物にも勝る報酬であろうと見越しての皇帝による抜擢である。

 彼女と、その崇拝者である直属の親衛隊をはじめ、隠れ里に攻め込んだ帝国部隊の戦意は旺盛であり、たった数匹のクオンツ族など一溜りもなく、一夜にしてこの世界から永遠に消滅するはずであった。


 はずであった――のに。

 作戦開始から、わずか十数分後。

 ハイバニア少佐は、雑草に覆われた地面に手を着き、膝を着いた四つん這いに組み伏せられ、後ろから犯されていた。犯しているのは、クオンツ族ではなく、同じ人間の少年。マヌルである。

 敗軍の将とはいえ、彼女に責を問うのは、お角違うだろう。明らかに、諜報部の失態である。戦力的には無力に等しいこの人間の少年はともかくとしても。強大な力を持った女エルフと女魔族の存在を見落とし、敵はクオンツ族九匹のみと報告していたのだから。

 集落を囲繞する柵は、守るものはおろか見張りもおらず、フリーパスであった。なんて簡単な仕事だ、と浮かれるよりも呆れつつ進軍した帝国兵たちであるが、程なくして想像もしなかった迎撃に遭う。

 サンドラとアドラメルクである。

 マヌルとクオンツ族たちと一緒に、大乱交の最中であった二人だが、淫婦と化しても強さは健在であった。むしろ、チンポ、マンコ、セックスという飽くなきモチベーションを得たことで、二人の強さは以前に倍するほどである。

 サンドラは『マンコ大洪水』にクラスチェンジしつつ、実際にロr――ひよこマンコをずぶ濡れグショグショ大洪水にしつつも、なお『魔道大元帥』であった。初手から惜しみなく『D・M・F・C』、『ダブル・マジック・フル・コーラス』により、水魔法からの雷魔法という定石かつ無法なコンボをぶっ放して、一般兵はすべて無力化してしまった。

 その際、両手から魔法を放つのではなく、右手で掻き回すオマンコから水魔法を、左手で交互に弄る両乳首から雷魔法を放つことで、戦いながらも快楽を貪ることも怠らなかった。『ダブル・マジック・フル・コーラス』と同時に『ダブル・マジイキ・フル・コーラス』もキメる。『マンコ大洪水』の面目躍如たる妙技にして絶技であった。

 四魔天の一角改め、淫魔天となったアドラメルクであるが、それはただの色キ〇ガイを意味しない。いや、色キ〇ガイに違いないのだが、快楽を求めて最善かつ無制限のその力を奮う強大な女魔族でもある。魔族の魔はマンコのマ「でも」あるということだ。

 サンドラの一斉掃討、すなわち雑魚散らしに辛くも耐えた親衛隊たちを、アドラメルクは少し大きな虫を潰すように仕留めていった。凛々しく中性的な美貌に、獰猛な笑みを浮かべて迫れば、親衛隊の精鋭たちも、魔族への本能的な恐怖に駆られて安直な攻撃を加え、彼女の反射魔法『・オブ・カウンター』の餌食となっていったのだ。

 凱旋パレードのようだった行軍が、三十秒と経たず、全滅の図へと塗り替えられて、理解が追い付かず呆然となったハイバニアに、音もなく忍び寄ったコハクの腹パン一発。「ぐえっ……」と潰れた臓物が続いて出そうな呻きを零して、残忍な女軍人は昏倒した。そして、意識を取り戻した時には、お決まりのパターン。敗残の女に必修の辱めを受けていた。

「あっ、ああっ、あぁぁ!? うっ、うそっ……こんな……うそよぉ……!?」

 高慢な自信家のハイバニアであるが、夢想家ではない。女の身で敗北し、生きながら捕らえられた時の末路については、覚悟しているつもりだった。想定外だったのは、

「嘘じゃありませんよ。本当です。現実です。それどころか、真実であり、真理ですよ。これこそが」

「な、なにを……!? なにを、言ってぇ……!?」

「気持ち良いでしょう? 僕のチンポ、気持ちいいでしょう。オマンコ、気持ちいいんでしょう。ね? それこそが、この世の真実であり真理なんです。僕たちは、このために生まれてきて、このために生きてるんですよ」

「ハァ~!? ば、ばっかじゃないの!? なになにっ、宗教なの!?」

 いいえ。調教です。

 というのが客観的な事実であろうが、マヌルの認識は違う。

「違いますよ。宗教とかじゃなくて、ただの事実です。ほら、チンポ気持ちいいでしょう? オマンコとっても気持ちいいんだ。もうぐしょ濡れで、ビッチョビッチョえっちで可愛い水音立ててますし、きゅんきゅん締め付けてくれてますし。うん、流石に大人の女性だけあって、それなりに経験はあるみたいですね。じゃあ、もうわかってると思うんですけど……争ったり、殺したりなんて、必要ないんですよ。チンポとマンコがあればいいんです。セックスすればいいんですよ。それでみんな仲良く幸せになれますし、世界は良くなるんです」

「っ……あ、あなた……」

 熱に浮かされる譫言のようでありながら、淡々と機械じみた調子でもある長広舌。ケダモノの姿勢で自分をメスにし、モノにして弄ぶずっと年下の少年に、ハイバニアは底知れぬ恐怖を覚えた。

 百戦錬磨の色魔少年は、勝負所を見逃さない。弱気になったところに、ただでさえ的確だった腰使いに力強さと荒々しさを加えて、女軍人を一気に頂へと老い立て、ただの女へ、メスへと剥きにかかる。

「ほらほら。ハイバニアさん、でしたっけ? チンポいいでしょう、僕はいいですよ。ハイバニアさんのオマンコ、オマンコとっても気持ち良いです。ハイバニアさんのオマンコで、僕のチンポ、悦んでますよ。ハイバニアさんのオマンコも、僕のチンポ、悦んでくれてますよね。嬉しいですよね。ほらほら、言ってください。ちゃんと言葉にして、気持ちいいって」

「あっ、ああっ、あぁん!? ふ、ふざけな……あっ、あひぃ!? ああ、う、うそぉ……!?」

「だから、嘘じゃないですって。本当ですって。これがチンポです。オマンコなんです。セックスですよ。真理です。ほら、チンポいいでしょう。オマンコいいんでしょう? 僕はチンポ、気持ちいいですよ。ハイバニアさんは……ハイバニアさんって、少佐なんでしたっけ? ハイバニアさんの少佐マンコ、気持ちいいですよ! 流石は佐官、出来る女性って感じの有能オマンコです。でも、具合の良さは少佐レベルかそれ以上ですけど、こんなオマンコで少佐なんて務まります? こんなエッチで気持ち良いオマンコして、少佐とかいけるんですか。まあとりあえずイキましょうか」

「あっ、ああ、あぁぁ!? そんな、そんなぁ……あっ、ああ、これ、わたし、あぁぁ……!?」

 全身に満ちていく浮遊感。近づく頂きの気配と同時に、正反対の失墜への確信もまた、迫ってくる。年下の少年のペニスは、彼が唯一にして最後の武器と恃むだけあって、太く、大きく、硬く。熱く、逞しく、力強くて。ハイバニアの女を、メスを、いとも容易く蕩かせ、思う形にたわませてくる。

「よし。もうすぐですね、もうすぐですよ。いいですか、ハイバニアさん? いえ、ハイバニア少佐っ。気持ち良いんだから気持ち良いと言う、報告と連絡は軍人の基本でしょう? だからイクときはイク、ですよ。オマンコイクって、チンポでイクって、誰のチンポかも添えて。じゃあ、いきますよ。ほら、イキましょう、ハイバニア少佐。女軍人マンコで、少佐マンコでアクメして、女の幸せをどうぞ味わってください。よしよし……三、二、一……イケぇぇぇ!」

「(撃)てぇぇぇ!」の調子で号令をかけて、トドメの一突きをハイバニアのマン奥にくれてやれば。

「おっ、おおっ!? んおぉぉおぉんっ!? き、きっ、きっ……気持ちっ、気持ちイイィィィ!? チンポっ、チンポ気持ちいいっ……あ、あなたの、な、名前も知らないっ、どうしてここにいるのか意味わかんないっ、年下の男の子のチンポでイクッ……! ガキのはずなのにっ、ガキのなのに逞しすぎる、素敵すぎるっ、ご立派すぎるおチンポ様でイクッ、イクわよ、イケばいいんでしょ!? はいはいイキます、ハイバニアイキますイクイクイっグぅ~っ!! 女軍人マンコでイクっ、軍人だろうと女に変わりないマンコいくっ、身の程わからされて、所詮メスだって思い知らされてイクっ、イクわよイクイクイクぅ……! 少佐マンコでっ、年下チンポに完敗色責め即落ちマンコ、オマンコぉ……! 少佐なんて務まるはずない少佐マンコっ、あなたのチンポに降参っ! 白旗っ! 無条件降伏ッ! マンコっ、無条件降伏マンコぉっ……! チンポでわからされて退官決定っ、退官決定記念ラスト少佐マンコ女軍人退役アクメするっ、キメルッ、キメるぅぅぅっ……! あおっ、あおぉおおんっ……! イッ、ク……イッ、く、イクイクイクイグッ……イッグゥゥゥ~~~~!?!?」

 彼女をアテナの如くに崇拝していた親衛隊の男たちを、キモい夢想から完全に醒めさせる、無様極まった敗北女虜囚お決まり堕ち絶頂であった。

 だが。

「っ!? きゃんっ!?」

 おい、見た目と年考えろやって感じの可愛い悲鳴を上げて、ハイバニアはくるりと半回転させられていた。仰向けにされて、自身の主人となった少年と、今度は愛し合う時の恰好で、またすぐ合体されてしまう。

「んほっ? おっ……ほぉん……♪」

「すいません、僕、自己紹介がまだでしたか……申し訳ないです。僕はマヌル。呪いの針で戦うことは出来なくなりましたが、この股間の杭で、つまりはチンポで、世界を良くしようと旅をしている者です」

「ち、チンポで……世界を、良くするぅ……?」

「はい。たった今、体験したはずです。気持ち良かったでしょう? チンポ」

「え、ええ……オマンコ、気持ち良かったわぁ……です……」

「そうなんです! 気持ち良かったですよね? チンポ、オマンコ、セックス。素晴らしいですよね。これで気持ち良くなって、仲良くなれば、世界は今よりずっと良くなる。そうでしょう?」

 正面から、ニッコニコで見つめて、朗らかに告げる少年。狂人、狂気、狂信。それ以外の何物でもないはずの戯言だと理性は白けているのに、甘い熱に満ちた体は、魂は、真理だと実感してしまっている。

「……ええ。そう、かも……」

「うん、まあ、すぐには飲み込めませんよね。割とみんなそうでした。でも大丈夫ですよ。ハイバニアさんにも、僕のチンポで、オマンコに教えて、完璧にわかるようにしてあげますからね! ええ、今までみんなそうでしたから!」

 ああ。きっとそうなのだろう。あまりに甘美な堕落への誘いに、軍人を退役させられただの女になったばかりのハイバニアは、身を任せていく。

「ハイバニアさんは、宝石が大好きだそうですけど。なるほど、素敵な宝石ですね! とっても綺麗です。それに、感度も良さそうだ!」

 そう楽しそうに言う先には、ハイバニアのたわわな乳房の先端で、赤く輝くルビー、と見立てた乳首である。また、少佐マンコではなくなったばかりのマンコの、マヌルの肉杭を打ち込まれてガバリと押し開かれたマンコの上端で、やはりルビーと例えられるだろう充血しきったクリトリスであった。

「綺麗ですよ、ハイバニアさんの――いや。ハイバニアの乳首ルビーに、クリトリスルビー」

「っ……!」

 ここぞで呼び捨てにする定番テクニックは、陳腐であるが、やはり絶妙である。

「凄いよ、ハイバニアの乳首ルビー。これ、何カラットあるんだろう? 凄いよ、ハイバニアの乳首ルビー。大きくて硬くて弄りがいたっぷり! 感度も……いい、とは言えないけど、悪くないね。素質は充分だよ。開発のし甲斐があって、とっても楽しみで、楽しませてくれる乳首だよ。っと、乳首ルビーだった」

 馬鹿々々しくて雑で適当なことを言いながら、マヌルは両手で、ハイバニアの左右の乳首、彼が戯れに言うところの乳首ルビーを弄る。愛撫はやはり巧妙で、ハイバニアは今までのどんな男よりも、自分でするよりも、遥かに激しく、それでいて心地よい快美感に酔わされてしまう。

 それにしても、乳首がデカいということを、何カラットあるんだろう、と誉め言葉っぽく論うセンスは、そりゃこいつ追放されるわなと納得である。

「あっ、あんっ、あはぁんっ……! いっ、いい、気持ち、いいぃ……! ハイバニアのっ、ハイバニアの乳首、乳首ルビー、気持ちいいぃ~んっ……! あはぁん……宝石なんて、宝石なんて、探し求めなても、良かったのね……! 最高の宝石は、私を気持ち良くして、幸せにしてくれる、私だけの最高の宝石は、だってずっと、この胸に在ったんだもの!!」

 まあ、物理的肉体的事実としてそうだろう。

「おほっ、おほおほっ、んほぉん♪ ギッモヂいぃぃ……♪ マヌルっ、マヌルぅん……♪ もっと、もっと弄って、可愛がってぇ……! 私の乳首ルビーをっ、ルビーみたいなビーチクをぉ……! ん? ビーチク? ビーチク、ルビー、ビーチク……そう! 『ルビーチク』ぅん! ルビーみたいな乳首、乳首すなわちビーチクでぇっ♪ ルビーチクぅ~んっ♪」

「お、いいね。その愛称。とってもお洒落で可愛くって素敵だよ♪」

 欠片も思っていないのだが、女には基本全肯定ボットでいいことを、マヌルは良く知っていた。否定する時は、暴力か快楽をセットにしてきっちりわからせてやらないといけないのが女、メスだと、彼は熟知している。断じて作者がではないよ? 断じて。

「ああっ、いいっ、ハイバニアのぉ……ルビーチクっ、ルビーチクいいっ、感度いいっ♪ バカデカいのも良いのお♪ セールスポイントぉん♪ おほ♪ 何カラットか今度測ってみるぅんっ♪ ああんマヌルっ、可愛がって、もっと弄って、抓って、揉み転がして、ぎゅっぽぎゅっぽしてぇん♪ ハイバニアのルビーチク、もっと、もっとぉんっ……! あはっ♪ いっそ、いっそ千切って♪ 捥いで、捥いで、千切って、それで、飾ってぇ~ん……♪ おほっ……♪」

 すっかりマゾ快楽にも目覚めたハイバニアは、乳首を千切られて保存加工され、宝石よろしく装飾品にされる――そんな想像をして、想像だけで、マヌルのチンポでイカレてしまった脳で、脳イキしてしまった。

「ルビーチクもいいけど、こっちはどうだい?」

 クリトリスを、キュッ。

「んっほぉぉぉんっ!? んっほほぉ~~~!?」

 途端、馬鹿みたいというかお馬鹿そのものな、嬌声扱いでいいのか、いささか承服しかねる素っ頓狂な声を上げる。

「おほぉん♪ クリトリスもクリトリスルビーもいいっ、いい~ん♪ ええっとぉ……ルビー、クリトリス、ルビー、クリトリス……うーん? クリト、ルビー、ス? クリトルビース、クリトルビースぅん♪ Hの、Hのクリトルビースもっ、クリトルビースもいいっ、いいのぉ! 素敵なのぉんっ……♪」

「クリトルビース、か。あははは。ハイバニアはオマンコやオッパイだけじゃなく、ネーミングセンスも抜群だね!」

 無理があるな、と呆れつつも、おくびにも出さない。

「ありがとぉ~ん♪ でも、褒めるなら、褒めるなら、い・じ・っ・て? ルビーチク弄って、抓って、千切ってぇ♪ クリトルビーチクっ、捏ねて、転がして、潰してぇ~んっ……おほほぉ~♪」

 すっかり跡形もなくぶっ壊れ、融けて、それから自身のあるべき理想と信じる形に鋳直されてきたハイバニアに、マヌルは再びの絶頂を与えて、固定しにいく。

「ハイバニア。またイカせてあげるよ。今度はハイバニアの素敵なルビーチクと、えーと……クリト、ルビー、チク? も、いっぱい気持ち良くしながら、とっても気持ち良いアクメをキメさせてあげるね♪」

「っ~~~~!! お願いっ、お願いぃ~ん♪ イカせて、マンコ、イカせてぇ♪ マヌルのおチンポ様で、ハイバニアのマンコイカせて、イカレさせてっ、幸せにしてぇ~ん……♪ あなたの作るより良い世界に、私も連れて行ってっ! オマンコ連れて行って! チンポで連れて行ってっ、チンポっ、チンポぉぉっ……!」

「連れて行ってあげるよ、ハイバニア……! 僕のチンポで、ハイバニアのオマンコっ、連れて行ってあげる……ルビーチクとクリトル、ビーチ、ク……? も一緒に、一緒に連れていってあげるからね! ほら、イケイケイケイケぇ~」

「おほっ、イッきゅ……♪ イクッ、イクイクぅ……イックぅぅぅ~~~~~~ん♪♪♪」




 サンドラとアドラメルクに掃討された帝国兵たちは、殺されたわけではない。一人として死んではいなかった。それは彼女たちの愛するマヌルの望むところ、目指すところではないのだ。暴力ではない。快楽によってみんなが仲良くなり、幸せになる世界こそ、彼が、彼とともに彼女たちも、目指すところだからだ。

 従って、帝国兵たちは体の自由を奪われただけで、みな生きていた。そして、みなイカされまくっていた。

「なの♪ なのなのっ、なの~ん……♪ チンポいいなのっ、オマンコいいなのぉん♪」

 幼い少女の姿をしたサンドラが、兵士たちの中でも特に屈強な男を、足首を掴んでチングリ返しにし、ガニ股で跨って逆レイプ搾精を楽しんでいた。

「オラオラっ、どーよアタシのマンコ? 最高だろ? お前のチンポも、ま、悪くはないよ。ん、むしろなかなかやるじゃん? ほらほら、もっと頑張ってアタシを気持ち良くしてよ?」

 アドラメルクは、横一列に仰向けに寝かした十数人もの兵士たちの上を、気の向くまま、マンコの趣くままに、次々移っては騎乗位で貪っている。

「もっと! もっと突けっ、突かぬかぁ……!」

「ああん、コッコよりチンコ♪ コッコよりマンコぉ……♪」

「だめぇ……あの人より、夫より、いいのぉ……! ふしだらな女でごめんなしゃいぃ……!」

 コハク、ルリ、それに子持ち妻のクオンツは、四つん這いになって三つの尻を並べ、猫畜生らしく後ろから犯して貰っていた。

 無論、兵士たちはろくに体が動かないし、おぞましい害悪人モドキと認知しているクオンツ族の女を犯す気になどなれない。そこでクオンツ族の「男たちが」彼らを「犯し」つつ、三人を犯させていた。


 コハクを犯す男を、後ろから犯して犯させているのは、ジャスパーである。

「にょいっす、にょいーっすっ……!」

 と謎の苛立たしい挨拶を喘ぎ声隠しなのか連呼しつつ、帝国兵の男の尻穴を自身のペニスで犯し、前立腺を刺激して無理矢理に彼を勃起させ、それをもって、族長と慕うコハクを犯させているのだ。

「おお、よい、よいぞジャスパーッ……! なかなか良いチンポじゃ! もっと、もっとじゃ、ジャスパー……! もっとにょいっすとやら、してやってくれっ……ほれ、もっとこの男にお前のチンポでにょいっすして、この男のチンポでワシをにょいっすしてくれぇ……! ほれ、ほれ、にょいっす! にょいっすじゃぁ……!」

「ぞ、ぞくちょうぉ……おおお……! にょいっす、にょいっすぅっ……! 族長にょいっすっ、族長にチンポにょいっすする男のケツマンコに俺のをにょいっすっ、にょいーっ……! ……うっ、うぅ……おれ、男とか、無理なのにぃ……気持ち悪いのに、ホモじゃないのに、アイムノットゲイなのにぃ……! でも、チンポ気持ち良くなっちまってるぅ……前立腺オスチンポににょいっすして、俺のチンポ、気持ち良くなっちまってるよぉ……ガチホモにょいっすに目覚めちまうっ、覚えちまうよぉおぉんっ……にょいっす、にょい~~~すぅ……!!」

 価値観が、人生観が崩壊する恐怖と衝撃で、悲嘆しつつもその被虐快楽を貪ってしまっているジャスパー。

 彼に掘られつつ、おぞましい猫畜生の蛮族長を掘らされる帝国兵は、(にょいっすってなんだよ!? にょいっすってなんなんだよぉ!?)となんとも悲惨かつ滑稽な疑問に苛まれながら、やがて限界を迎えた精神は、ただ快楽に逃避し、マヌルの目指すより良い世界へと堕ちていくのであった。


 ルリを犯す男を、後ろから犯して犯させているのは、ジルコである。

「ああっ、いい、いいですぅ……! オチンポいいっ、マンコ気持ちいいんですぅ……! コッコよりっ、コッコよりいいのっ、コッコよりもチンコ! チンコがいい……っ! コッコよりもマンコがっ! マンコがいいっ、いいのっ、いいのぉぉっ……!」

 四つん這いになった背中を、大時化の海のように波打たせ、長い黒髪を振り乱して、ルリは快楽を貪っている。かつての楚々として、たおやかな彼女はもうどこにもいない。コッコへの愛情こそ、それ自体はそのままであるが、チンポとマンコの当て馬、セックスの素晴らしさを確認するための比較対象として使っている有様だ。

「ルリねぇ……ううっ、ルリねぇ、ルリねぇぇ……!」

 そんな変わり果てたルリの痴態に、ジルコは喪失感で涙を流しながら、帝国兵のケツを掘って彼を操り、ルリを犯させて、彼女が渇望する快楽を与える。

 ジルコにとってルリは、少し年上のお姉さんな幼馴染であり、どちらも(クオンツ族としては)穏やかで(あくまでクオンツ族としては)知的な気質のために、特に仲の良い相手であった。

 ジャスパーは族長のコハクに姐御的な憧憬を抱いていたし、オニキスはやはり兄貴としてカルセドを慕い、いささかホモっぽく(実際にドマゾのカマホモであった)、ならば将来ルリと夫婦になるのは自分だろうと、ジルコは思っていたのである。

 コッコに夢中で、全く色気づく気配のなかったルリだが、そんなところも魅力的であり、きっともう少し時間が経てば、自然に男と女の仲になるはずだと、職業『戦術軍師』にしてはやや楽観的すぎ、夢想家すぎる期待をしていた。

 もっとも、何事もなければ、そうなっていた可能性は高い。だが、そうはならなかった。ならなかったのである。

 いきなりやってきたマヌルによって、クオンツ族は、彼の快楽への狂信に一夜にして教化されてしまった。

 ジルコが淡い恋心を、可愛らしい将来の夢を抱いていたルリもまた、あれほど可愛がっていたコッコの世話さえ打っ棄り、オチンポ崇拝のオマンコ狂い、淫乱ビッチ猫畜生となって、ひたすらチンポを求め、マンコで咥え込み、パコパコズコバコ、ポポバンズッコンバッコンするばかりの性獣、淫獣となってしまった。

「ああ、ルリネェ……ルリねぇぇ……!」

 どうしてこうなってしまったのか。取り返しのつかない絶望。木っ端微塵になった純心。

 それらはまた、黒く濃厚な快楽をもたらす種となって、ジルコの魂に植え付けられていた。そう、マヌルによって淫楽に堕ちたのは、彼もまた同様であった。

 変わり果てたルリを、自分を、二人にあったはずの未来を想いながら、ジルコは帝国兵の男の尻穴で泣きシコ快楽を得ながら。彼に寝取らせファックを強要する、昏く歪んだ悦びに浸る。

 淫獣の雄と雌に挟まれた帝国兵からすれば、獣姦ホモレイプしながら獣姦逆レイプされるという、悪夢のような性拷問であった。しかも、雄の方はなんだかナルシスティックに悲劇の主人公を気取って、メンがヘラりながら平均以下のチンコをそれでもギンギンにして、彼の前立腺を擦って気持ち良くなっているのだ。

 異常な性交と、それでも気持ち良くなってしまっている自身に、精神を一度崩壊させて。彼もまた、マヌルの目指す世界にふさわしい心身を再構築してしまうのだった。


 子持ち人妻クオンツを犯す男を、後ろから犯して犯させているのは、もちろん子持ち人妻クオンツの、子供の母の夫である。(ウェカピポの妹の夫の妻の兄はウェカピポ的な)

 つーか名前設定しとけや。SS書き辛いだろ。巻末オマケページでいくらでも載せられるだろーがよえーっ!? なの。

「ああっ、良いっ……! 若いチンポいいっ、夫より全然でっかくてぶっとくてかたくて逞しいぃ~んっ……! おほっ、おほほぉ♪ 若いチンポで、ギリ息子でもありえる年下チンポでっ、熟女経産オマンコ突かれるの嬉しすぎるっ、若返るぅ~♪ ヤングエキスドレインセックス、しかも夫の目の前でっ! 不貞マンコに浮気チンポ咥えるとか良すぎるっ、良すぎるのぉぉ~♪ んっほほ~い♪」

 三匹のメス猫畜生の中で、唯一マヌルに教えられるより先に性を知っていただけあって、彼女は特に奔放に快楽を享受していた。

「お、お前……お前ぇ……! い、いいのか……? 俺よりも、俺の、愛し合ったはずの、一生を誓いあったはずの、夫である俺のチンポよりも……! そんな人間の、俺たちを殺しにきた人間のチンポの方が、いっ、いいのかっ!? いいっているのかぁ!?」

「いいっ! いいのよぉ~んっ! この若いチンポの方が、逞しいっ! いいえチンポだけじゃないっ! 腕も胸板もぉぉんっ……♪ 男として、あなたなんかより、よっぽど素敵よっ。魅力的な雄よっ、いい男よぉ……!」

「そ、そんなっ……そんなぁ……!」

 修羅場にして愁嘆場。悲壮でありつつも、傍目には茶番劇でもある破綻した夫婦のやりとりであったが、これまたより快楽を得るための味付けである。

 泣き、嘆き、叫びながらも、夫は勤勉に腰を振って、愛する妻を犯している憎い間男であるはずの若い兵士を犯しているのだ。いや、憎いからこそホモレイプで報復、というのもありえるだろうが、この場合は違う。激しく腰を振って彼を犯すことで、連鎖的に彼に腰を振らせ、妻を犯させているのだ。彼自身、それを望んでやっているのである。

 寝取られならぬ、寝取らせホモレイプであった。兵士は夫にホモレイプされながら、その妻を無理やりに寝取らせられ、強制間男ファックでありながら、当て馬逆レイプという地獄のような辱めを受けているのだ。もう書いていても何が何だかわからない異常さ、倒錯ぶりである。

 それがまた、この猫畜生の夫婦――いや、そんな人間的関係性の名はふさわしくないだろう。番とでも言うべきだ。猫畜生の番は、その極めて特殊で、人間の価値観からすると以上極まりない生殖行動に耽溺しているのだった。

「おっ、おぉ……おごぉお……やめてくれっ、やめてくれよぉ……なんなんだよ? なんなんだよこれぇ……? やめて、お尻、掘らないで……痛いよぉ……やめて、チンチン、締め付けないでっ、気持ちわりぃよぉ……!」

 生きたオナホ兼ディルドーとして、理解不能な人間もどきのおぞましい異常性交に使われる若い兵士。彼もまた、みるみるこれまで培ってきた人格や人間性を破壊され、剥奪され、踏み躙られて。それからケツを掘る畜生チンポと、チンポを貪る畜生マンコによって再成型されて、マヌルの夢見る世界を構成する一員へと作り変えられていくのだった。


 ほんの少し前まで、不倶戴天の敵同士であった帝国の人間とクオンツ族。それにマヌルとサンドラとアドラメルク。彼らと彼女らは、もう乱交パーティ仲間となって、大狂宴を楽しんでいた。

 その中心で。ようやくある程度の満足を得て、一息ついたマヌルは、ぐったりと伏せたハイバニアのブロンドを優しく梳きながら、ピロートークの真似事をして、気色の悪い猫撫で声で囁く。その声もまた、すっかり彼のチンポでオマンコ躾けられ、ズッコンバッコンぞっこんとなった元女軍人のメスブタにとっては、神からの天啓同然に聞こえた。

「ハイバニア。君の好きな宝石。中でも最高峰だというダイヤモンドは、永遠の輝きだって言うけれど――どうかな? チンポとマンコの刹那の快楽は、それよりももっと、ずっとずっと素晴らしいって。人生には、この世界には、これさえあれば十分だって。そう、思えないかな?」

「…………ええ。そう、そうだわ……。ダイヤモンドの、永遠の輝きよりも……チンポとマンコの、チンポマンコの刹那の快楽の方が、ずっと、ずっといいっ、いいわぁ……! いい、いいのっ、いいのよぉ……! これさえあればいい、チンポとマンコさえあれば……!」

「そうさ! チンポとマンコさえあれば、世界は――」

「もっと良くなるわっ! みんな、みんな幸せになれるはっ……! だってだって、チンポマンコの一瞬の悦びは、永遠よりもずっと、ずっと尊くて、そして、永遠よりも永遠なんだからぁっ……!」

「イエッス! よく出来ました! わかってくれてありがとう。嬉しいよ、ハイバニア」

「ああっ……! じゃあ、じゃあぁ……!」

「うん! ハイバニアの満点解答覚醒理解マンコに、僕のご褒美チンポをあげるよ! そしてまた感じさせてあげる、連れていってあげるね。一瞬、だけど永遠の快楽をっ!!」

「嬉しいっ、オマンコ嬉しいぃっ! チンポっ、チンポきてきてきてっ! オチンポ様きてっ、きてぇぇぇんっ! ハメてっ、犯してっ、ぶち込んでぇ……! パコパコしてっ、ズコバコしてっ、ポポバンしてぇぇぇんっ……! おっほっ、おほおほおっほほぉ~~~ん♪ ダイヤモンドよりチンポマンコっ、ダイヤモンドよりチンポマンコぉ~~~んっ♪ 刹那、一瞬、けれど永遠よりえいえ~~~んっ♪ ムホほぉぉいっ♪♪♪」


 この夜。

 こうしてクオンツ族の隠れ里で、人間とクオンツ族は歴史的和解を果たした。

 互いのチンポでマンコ(※オスマンコ=ケツ穴を含む)に調印する、何よりも確かな形で。彼らの永遠の友好と乱交は約束されたのである。

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