催眠モブおじに完堕ちしたマコトがユーマのお尻をほぐして催眠モブおじに引き渡す話
モブマコ前提のマコユマ・モブユマ。精神的なユママコ・ユマ死要素あり。死に神ちゃんが可哀想。ユーマくんも可哀想。マコトさんは手遅れ。ユーマ視点。催眠中は♡がいっぱい。倫理観はおしまい。地雷を踏んでも黙ってブラウザバックできる人向け。時系列での前回↓
*****
「やめてください! 正気に戻ってください! お願いだからっ……!」
ボクは必死で抵抗しながら、懇願する。だけどその言葉は届かない。
「ひ、あ……」
彼はボクの肛門にぬるぬるしたものを塗りつけると、円を描くようにゆっくりと指を動かした。ボクは恐怖に顔をこわばらせながら、頼み込む。
「お願いですから……もうやめてください……マコトさん……」
マコトさんはボクの言葉を聞き入れず、肛門に指を入れた。
「うっ……ふっ……」
「きついね♡ やっぱり使ってないからかなあ?」
涙がぽろぽろとこぼれた。怖い。悔しい。なにより、悲しい。
マコトさんは指をゆっくりとボクの中へ押し進めると、お腹側に押し上げた。自分の中に異物がある気持ち悪さ。その中に、気持ち悪さとは違う奇妙な感覚があって、それがまたおぞましかった。
「気持ちいいでしょ? ボクもこうされるのが好きなんだ♡」
ボクと同じ声が聞こえる。耳を塞ぎたいと思ったが、両手が拘束されているので、それはできない。
マコトさんは指を小刻みに動かし、何度も同じ場所を押し上げる。トントン、トントンと、繰り返されるたびに、変な気分になっていく。それが嫌で、声をあげる。
「やめて……もう、やめて……」
嗚咽を漏らしながら、顔を上げる。
そこにあるのは、恍惚に笑んだボクの顔……ボクと同じ、マコトさんの顔だった。
*
どうしてこんなことになったんだろう。
あの日、カナイ区中のテレビがジャックされ、ある映像が映し出された。
その映像は、脳が理解を拒むような、衝撃的なものだった。
アマテラス社最高責任者であるマコト=カグツチは、突如として“カナイ区最大の秘密”を暴露した。
その秘密は、とても残酷で、悲惨なものだった。ボク達は真実に向き合う覚悟も持たないままに、混乱と絶望の中に突き落とされた。
だがそれ以上に、残酷なことがあった。
それは、あの男……“催眠おじさん”と名乗る男がもたらした、人の尊厳を貶める催眠だった。
それにより、マコトさんはカナイ区のみんなの前で醜態を演じることになった。そして、マコトさんだけでなく、カナイ区の人々もまた、催眠によって気がおかしくなり、街中で淫らな行為に及びだした。
あの男が放送の最後に画面に向けて催眠を行なった時、ボクはちょうど俯いていた。だから、催眠にかからなかった。気づいた時にはカナイ区の住民達は狂っていて、襲われそうになって、ボクは逃げ出した。
情報の濁流と、イカれた光景に、気が狂いそうだった。“カナイ区最大の秘密”とは何か。この街で何が起きたのか。ホムンクルスとは何か。マコトさんが犯してきた罪とは何か。なぜマコトさんがボクと同じ顔をしているのか。ボクの正体は何か。心は追いついていないのに、ボクの頭は勝手にバラバラの情報を繋ぎ合わせて、真実を理解してしまう。そして、その真実が最悪の形で明かされ、仮初の平和すら壊されてしまったことも、理解してしまった。
いつもなら不謹慎な発言をする死に神ちゃんですら、言葉を失っていた。……いや、何か話していたのかもしれない。だけど、ボクにはそれを聞くだけの余裕が残っていなかった。何も見たくない。何も聞きたくない。何も理解したくない。夢なら早く覚めてくれ。だって、こんなのもう、どうしようもないじゃないか……。
そうして茫然自失になっていたボクは、物陰から急に飛び出して来た何者かに対処することができず、霧吹きのようなもので眠らされた。
それから、目を覚ますと、ボクは見知らぬ部屋のベッドの上で、手足を拘束されていた。……それも全裸の状態で。
両手はバンザイするような位置から動かせない。足の拘束は比較的ゆるく、それぞれの足とベッドが繋がっている形だったので、足を開いたり、折り曲げたりすることはできた。だが、ここから逃げ出せるようなものではなかった。
やいやい騒ぐ死に神ちゃんのおかげでなんとか落ち着きを取り戻したボクは、この窮地を脱しようとした。その時、部屋の中に誰かが入ってきた。それが、マコトさんだった。
テレビで見て分かっていたことだが、彼の顔はボクとそっくり……というより、まったく同じだった。鏡を見ているようだった。それなのに、髪も服装もマコトさんのものだから、頭が変になりそうだった。ボクと同じ顔をした他人。オリジナルの……ナンバー1の記憶を受け継いでいるのだという、ボクのホムンクルス。
まだ彼のことも自分のことも受け入れきれていないのに、彼と再会してしまった。それも、拉致されて、全裸で拘束された状態で。嫌な予感が止まらなかった。
マコトさんは……狂っていた。あの男に、狂わされていた。ボクと同じ声で、それでいて甘ったるい声で、気味が悪い発言を次々とした。
マコトさんが言うには、ボクが眠っている間に、ボクの腸内を洗ったらしい。自分の知らないところで、自分の体を勝手にされたことに、吐き気がした。震えながらも、なぜそんなことをしたのか、どうしてボクを拉致したのか尋ねると、彼はこう答えた。
「ご主人様がそう望んだから」
死に神ちゃんが悲鳴をあげた。死に神ちゃんはボクのことを『ご主人様』と呼ぶから、一瞬ボクのことを言っているのかと思ったけど、すぐにそうじゃないことに気づいた。あの男だ。“催眠おじさん”と名乗るあのふざけた男が、自分のことをそう呼ばせているのだ。マコトさんに。
気持ち悪い。気持ち悪い。あの男……絶対に許せない。
そう憤るボクのそばに、マコトさんがゆっくりと近づいてきた。その時になってようやくボクは、自分が辿る運命を悟って、絶望した。頭の中で死に神ちゃんに、「何も見ないでほしい」と頼んだ。死に神ちゃんは少し食い下がったが、最後には『ご主人様を助けられなくてゴメンね』と謝り、意気消沈した様子で姿を消した。
それがこれまでの、あらまし。
*
ボクがこれまでのことを回顧している間に、ボクの肛門をほぐすマコトさんの指は、一本から二本、二本から三本へと増えていった。マコトさんの手つきは丁寧で、ボクの勘所を何度も刺激するものだから、ボクはだんだんと快感を拾い始めていた。異物感はあっても、痛みはあまりなかった。いっそ乱暴だったらよかったのにと思った。
「そろそろいいかな……♡」
「ぅ……あ……」
マコトさんの指がゆっくりと開き、ボクの肛門を広げた。スースーとする未知の感覚に、ボクは怯えた。
「すぐ戻るから、ちょっと待っててね♡」
マコトさんはそう言うと、ベッドの上のボクを放置して、部屋から出ていった。あの男を呼びに行ったのだろう。ああ、今からボクは犯されるんだなと思った。テレビで見た、マコトさんのように……。
ねぇ、マコトさんはどんな気持ちだったの? ボクと初めて会ったとき、ナンバー1のことについて尋ねてきたよね……『息子が困ってる』ってさ……あなたは本当は、ボクに助けを求めていたんじゃないのか……?
『探偵こそがこの街を救う』とか……『友達になりたい』とか……どこまで本気だったんだ? あなたの真意は、どこにあったんだ……?
ボクがもっと早く気づいていれば、違う未来があったんじゃないか……?
あの話を総合するに、マコトさんがしたことは犯罪だ。そう簡単に許されることじゃない。
だけどその行動は、カナイ区の人々を守ろうとするものだった。思い返せば、その言動はカナイ区の人々への愛に溢れていた。残酷な真実を隠し、多くの秘密を抱えながらも、保安部の増長を止めようとしていた。たった一人で。
マコトさんの行動が正しいのかどうかなんて、ボクなんかには分からない。あの残酷な真実を前にどうすればいいのか、何をしたら解決するのか、まるで見当もつかない。
だけど、たとえ間違いだったのだとしても、こんなふうに踏み躙られていいものじゃない……!
隠したかった秘密を無理やり暴き、見せ物にして、あまつさえ当人の心を壊し、その意思を操り、尊厳を冒涜している……!
ボクは怒りで恐怖を忘れた。ちょうどその時、部屋の扉が開いて、あの男とマコトさんが入ってきた。
「はじめまして、ユーマくん。……ホントにマコトくんとそっくりなんだね。いや、マコトくんがユーマくんにそっくりなのか」
あっはっは、と一人で笑う男。マコトさんはその横で、ぼんやりたたずんでいる。
この最低な男の目の前で、ボクは全裸でベッドに拘束され、肛門性交のお膳立てまでされてしまっている。もはやこの男から逃れる術はないだろう。
だけど。それでも、ボクは。
「ボクは……」
「ん?」
「ボクはお前を絶対に許さないッ…!!」
涙でにじんだ視界の中で、目の前の男を精一杯睨みつけた。
「……そうかそうか。なるほどね?」
うんうん、と男は頷いて、
「はい催眠」
――瞬間。世界が、ひっくり返った。
この時ボクは、自分が声をあげていることにも、射精をしていることにも気づかなかった。身に余る快感を、ただただ受け止めるしかなかった。雷に打たれたような快楽の衝撃。それが全身を駆け巡る。頭の先から足の先まで、気持ちよくて仕方ない。なんだこれは。頭の中まで痺れてしまって、上手く思考できない。なんだこれ。なんだこれ。なんだこれ。
混乱するボクの目に、男の姿が映る。すると、ボクの体がどんどん熱くなっていって、胸の奥から深い愛情が込み上げてきた。
……ボクはこの人が好きだ。好きで好きでたまらない。大好き。愛してる。自分の全てを捧げてもいいほどに。
『……ご主人様?』
そうだ。この人がボクの“ご主人様”だ。今までなぜ気づかなかったんだろう。
「はいユーマくん。おてての拘束を外そうね〜」
ご主人様はそう言うと、ボクの両手の拘束を解いてくれた。上半身が自由になったボクは、体を起こすと、ご主人様に抱きついた。
『ちょっと!? ご主人様!?』
「ご主人様……ご主人様ぁ……♡」
この昂る気持ちをどうしていいか分からなくて、ご主人様に縋りつく。そんなボクをご主人様は抱き止めて、笑ってくれた。
「よしよし。ユーマくんは可愛いね。それじゃあ、まずはおじさんのチンポをしゃぶろうか」
「うん♡」
『は!?』
ご主人様がパンツを下ろす。そして、ご主人様のおっきなチンポが、ボロンと飛び出てきた♡ 萎えているのに、ボクの腕くらい太かった♡ ボクのちんちんなんかよりずっと大きい♡ マコトさんはこんなに大きなちんちんを咥えていたんだあ……♡
意を決して、ご主人様のチンポの先っぽを咥える♡ ご主人様のにおいがむわっと広がって、興奮する♡ ……咥えたはいいものの、ここからどうすればいいのか分からない。分からないから、ボクは、マコトさんがやっていた動きを真似することにした。マコトさんはこうやって、喉の奥にまで咥え込んで……苦しい。えずきそうになる。だけど、ご主人様の為なら我慢できる♡ それに、マコトさんにできるのなら、ボクにだってできるはずだ。ぐぽぐぽと喉の奥に迎え入れる行為を、時間をかけて何度も行う。
『ご主人様!? なにしてんの!? お願いだからやめてよっ!!』
その言葉を聞いて、ボクはゆっくりとご主人様のチンポを口の中から出した。ボクの喉の奥からずるりと抜け出したご主人様のチンポは……もうすでに勃起していた♡♡♡
「はーっ♡ はーっ♡」
「ユーマくん」
ご主人様がボクにのしかかる♡ 気づけば両足の拘束も解かれていて、ボクの両足が上半身の方へと持ち上げられていく♡ ご主人様の大きなチンポが、ボクのちんちんをぺちぺちと叩く♡ そして、大きなチンポの先っぽが、ボクの肛門に、ぴとりとつけられた♡
「入れるね」
その言葉を聞くや否や、ご主人様のチンポが、ボクの中にズブズブと入ってきた♡♡♡♡♡ ボクはそれだけでイッてしまった♡♡♡♡♡
「お゛っ♡ お゛っお゛っお゛っ♡♡♡」
すごい♡♡♡ ご主人様のチンポ気持ち良すぎる♡♡♡ 気持ちいいの止まらない♡♡♡ ぱんぱんと肉がぶつかり合う音がする♡♡♡ ぺちぺちとご主人様の金玉がボクのお尻を叩く♡♡♡ ご主人様のおっきなチンポがボクの中の気持ちいいところ全部押しつぶしていく♡♡♡♡♡♡ イクイクイクッ♡♡♡♡♡♡♡♡♡
『ご主人様!! しっかりしてよ!! ご主人様ぁ!!』
……死に神ちゃん?
思考に空白が生まれる。だがそれも、次の瞬間に快楽で塗りつぶされてしまう。
「おへぇッ!?♡♡♡♡♡」
「ユーマくん! 中に出すよッ!」
「えっ? あひっ♡♡♡」
ボクを揺さぶる男の動きが激しくなる。やがて、男はボクの奥深くへと陰茎を押し込み、射精した。温かなものが、ボクの中に広がる。ボクは自分が男で良かったなと、ぼんやり思った。
男が陰茎を引き抜く。ごぷりとお尻から何かが漏れるような感覚がして、お尻の中がスースーするなと思った。じんわりとした熱が全身にあって、快感の痺れがまだ残っている。
『ご主人様!! オレ様ちゃんがわかる!? こんな奴なんかに負けないで!!』
――彼女の声が、やっとはっきり聞こえた。その時、ボクは突然正気に戻った。
「へ……? ぁ……うわあああああああッ!?」
思い出した! 思い出したッ! こんな奴はボクの“ご主人様”なんかじゃない!! 好きなはずがない! 愛するはずがない!! 気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い……! カナイ区を、マコトさんを、絶望させて辱めた……最低最悪の男ッ!!
ボクはそんな奴に抱きついて、犯されて気持ちよくなって、そのうえ、そいつのアレを、口に、入れ、て、
「うぷっ……おええぇ……」
「うわ汚いな」
ボクは吐いた。喉が焼けるように痛い。気持ち悪い。涙が止まらない。気持ち悪い。お腹の中にこの男の精液がある。気持ち悪い。お尻の感覚が変だ。気持ち悪い。全身が汗でべとべとしている。気持ち悪い。人を弄んでもなんとも思わないような人間。気持ち悪い。気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い……!
「うわ〜服汚れちゃったよ。ねぇマコトくん。代わりの服を用意してもらっていいかな? あとついでにこの服捨てといて」
「……うん、いいよ♡」
ぼんやりとたたずんでいたマコトさんは、男の言葉を聞くと、意識を取り戻したかのように笑い、頷いた。
そうだ、マコトさん……! 諦めずに声をかけ続ければ、マコトさんも正気を取り戻すかもしれない……!
「マコトさん! ボクが分かりますか!? ユーマです! あなたのその、オリジナルの……!」
「……? そうだね、ユーマ。キミはボクのオリジナルだね」
「マコトさん! あなたは今、催眠にかけられています! あなたの意識は操られている! 早くここから逃げて――」
「動くな」
その言葉でボクは、一歩も動けなくなった。体が動かせない。ボクの体は、ベッドの端に座った体勢のまま、固まってしまった。
「ぁ……ぅぁ……」
「ダメだよユーマくん。逃げようとするなんて」
なんだ、この男は。声だけでも催眠ができるのか。頭をいじらずに、行動だけを強制するような催眠までできるのか。そんなの、勝ち目がないじゃないか。
固まるボクを尻目に、マコトさんは部屋を出ていってしまった。
ややあって、男が口を開く。
「もー、油断も隙もないなあユーマくんは。でもま、マコトくんの催眠を解こうとしたところで、無意味なんだけどね」
「は……? むい、み……?」
なんとか声を絞り出す。男はこちらに目をやると、酷薄な笑みを浮かべた。
「おじさんの催眠はね。心が弱っていたり、自分から受け入れたりした人に、深くかかるようになっているんだよ。あの放送はね、マコトくんの心を折る為にやったんだ」
「は……?」
「いやぁ、マコトくんは手強くてさぁ。何度催眠をかけても正気に戻って反抗しようとするものだから、つい。おじさん、どうしてもマコトくんが欲しくてさぁ」
「そんな、ことの、ために……」
そんなことのために、カナイ区は壊されたのか。
そんなことのために、みんなは壊されたのか。
そんなことのために、マコトさんは壊されたのか。
そんなことのために……。
「それでようやくマコトくんがおじさんのものになったんだよ。そしたら、マコトくんのオリジナルがこのカナイ区にいるって言うじゃない。おじさん、いてもたってもいられなくて、マコトくんに頼んで、君を連れて来てもらったんだよ」
「………………」
男が、ボクの肩を抱き寄せる。気持ち悪いのに、動けない。
ボクは、絶望した。分かっていたことだった。ボクもまた、この男に弄ばれるのだ。マコトさんのように……。
『ご主人様諦めちゃダメッ! まだ何か……何か手はあるはずだよッ!』
死に神ちゃんが声を張り上げる。彼女の心遣いは嬉しいが、それでも、もう、ボクにできることは何も……。
「……ねぇ、ユーマくん。この街の人たちは幸せそうだよ? それを君の勝手な気持ちで、壊すって言うのかな?」
「……え?」
男が話す。
「この街の人たちは残酷な真実を知ってしまったんだよ? おじさんの催眠が切れて正気に戻れば、苦しむのは街のみんなだ。もちろんマコトくんも例外じゃない」
その言葉は、するすると、ボクの心の隙間に入り込んでいく。
「キミはみんなを苦しめたいのかい? それが探偵のすること?」
「ちが……ボクは……ボクはただ……」
あれ、なんで。おかしいのはこの男のはずなのに。どうしてボクが責められているんだ? ボクの方が間違っているのか? ボクはただみんなを助けたくて、そのためにずっと探偵として頑張ってきて、それで、ボクは。
『ご主人様! 騙されちゃダメッ! こんなの詭弁だよ!』
(でも……死に神ちゃん……ボクにはこの男を止める手段もないし……それに、みんなの催眠を解いたところで、これじゃあ誰も助からない……)
『だからって、こんなオッサンの思い通りになっていいの!? それじゃあコイツの思う壺だよッ!』
(でも……でも……)
男の言葉と、死に神ちゃんの言葉が、頭の中で交錯する。どうしていいのか分からない。分かったところでどうしようもない。もう、どうにもならない。
自分の無力さに打ちひしがれているボクに、男が微笑む。
「そんな優しくて愚かなユーマくんの為に、おじさんが1つ提案してあげよう」
「てい、あん……?」
『ご主人様聞いちゃダメ!』
体はまだ自由に動かせない。だから、耳を塞ぐこともできない。
「ユーマくんがおじさんのものになってくれたら、おじさんが街のみんなの催眠を解いてあげよう。催眠を解いた時に混乱が起きないように、騒ぎの記憶を消してあげてもいい。なんなら、何か問題が起きるたびにおじさんの催眠で上手く解決してあげよう」
ボクがおじさんのものになったら、みんなは助かる……?
頭がクラクラする。
「おじさんのものになるって言っても、酷いことはしないよ。さっきみたいに気持ちいいことをいっぱいしてあげよう」
「気持ち、いいこと……」
おじさんのチンポをお尻に入れられたり、ぐぽぐぽされたり、気持ちいいところ押しつぶされたり……考えるだけで頭がふわふわしてきた。
あんなに嫌だったのに、おじさんの催眠を受けた途端に、全てが気持ちよくて仕方なかった。幸せだった。……お尻がヒクヒクする。お腹の中の精液が、愛おしく思えてくる。
『ご主人様!? また催眠にかかっているの!? しっかりして!!』
誰かの声がする。だけど、何を言っているのか、よく、分からない。
「うーん、でもユーマくんが嫌がるなら仕方ないかあ」
「え」
おじさんはそう言うと、ボクを離して、立ち上がった。
「それじゃ、マコトくん。帰ろっか」
「うん♡」
いつの間にか、マコトさんは部屋に戻ってきていたらしい。おじさんはマコトから着替えを受け取ると、その場で着替え始めた。着替えはあっという間に終わり、おじさんとマコトはこの部屋から出ていこうとする。
もう二度とこんな機会はないかもしれない。引き留めないと。
「ま、待って!」
おじさんに縋りつく。やっとボクの体は自由になってくれた。
「なに? おじさん忙しいんだけどな〜?」
「おじさんのものになるっ! なるからっ! だからっ!」
「はぁ〜……あのさあユーマくん。それが人にものを頼む態度?」
先ほどとは打って変わって、おじさんはボクに冷たくなった。ボクはそれに怯んだ。
でも、ここで退くわけにはいかない。
『――! ――――ッ! ――――ッ!!』
何か耳鳴りのようなものが聞こえたが、そんなものに構っている余裕はなかった。ボクは床に両膝をつき、体を丸めて、頭と両手も床につけた。いわゆる、土下座の姿勢だ。裸だから、床の冷たさを直に感じて、心もとなかった。
「お願いします……ボクをおじさんのオナホにしてください……どうかみんなを、助けてください……」
ボクは懇願した。おじさんとマコトさんは足を止めて、黙っていた。
数秒の沈黙が、何分にも何時間にも感じられた。
それから、おじさんが口を開いた。
「顔を上げて」
おずおずと、顔を上げた。
そこには、にっこりと笑う、おじさんの顔があった。
「やっと素直になれたね、ユーマくん」
「あっ……♡ あっあっあっ……♡」
脳みそに、じんわりとした気持ちよさが広がっていく。やがて全身が気持ちよくなって、多幸感で全てがどうでもよくなっていく。
……ご主人様がまた催眠をかけてくれた♡ 心地よさがじわじわと高まっていって、高いところから戻ってこれない♡ ずっと気持ちいい♡ ずっと幸せ♡
あっそうか♡
ボクは唐突に理解した♡
マコトさんはこの幸せをボクに教えようとしてくれていたんだね♡ ありがとうマコトさん♡♡♡
その日、ボクもまたご主人様のものになったのだった♡♡♡♡♡♡
*
それから。
それから……カナイ区がどうなったのかはよく知らない♡
ご主人様とマコトさんがいるから、大丈夫だと思う♡ 多分♡
ボクはカナイタワー最上階のマコトさんの部屋……じゃなくて、ご主人様の部屋にずっといるから、外のことはよく分からない♡ ご主人様はマコトさんを連れて外に出かけることはあっても、ボクを連れていってくれることはない。それは仕方ないことだと割り切っている。記憶喪失のボクでは、外の用事でご主人様の役に立てないのだろう。ボクはオナホとして役に立てれば、それでいい♡♡♡
今日はマコトさんと一緒にお留守番♡ マコトさんは自分のお尻の準備を始めている♡ ボクもそれを見習って、自分のお尻の準備をすることにした♡
「ん……♡」
「ふぅ……♡」
お互いに、えっちな声が漏れてしまう♡
ボクはご主人様のことが大好きだけど、マコトさんのことも好きだ♡ だから、一緒に気持ちよくなれると、嬉しくなる♡
ああ、早く帰ってこないかな、ご主人様♡
そんなボクの願いが届いたのか、お尻の準備が終わりそうになったタイミングで、ご主人様は帰ってきた♡♡♡
ご主人様はお尻の準備をするボク達を見て、偉いなあと笑ってくれた♡♡♡ そして、ボク達の頭を撫でると、こう言った♡
「マコトとユーマは、おじさんのオナホになる為に生まれてきたんだね」
その言葉を聞いて、ボク達は――
「「…………っ!!♡♡♡♡♡」」
――嬉しさでイッてしまった♡♡♡♡♡♡♡
ボク達ご主人様のオナホになれて幸せです♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡
*****
時系列での続き↓