修行1日目
「それじゃあ、始めるぞ?ルフィ」
腕まくりをして臨戦態勢のガープが問う
「おう!!」武装色を腕に纏わせる
ちらりとウタの方を見る
ウタはガープから能力・覇気を使いこなすための体力づくりを目的として走り込みを指示されていた
「おまえが女の子に興味をもつとはなぁ」
ガープがしゃがみ込んでルフィに話しかける
「そんなんじゃねェ!!」
「じゃあなんであの娘っ子をそこまで大事にするんじゃ?」
「う!…いいだろ!!」不意打ち気味にガープに拳を打ち込む
「なんじゃいそりゃあ!!不意打ちのつもりか!!」「ぶっ!!!」
「なぜ覇気が使えるようになっておるのかは知らんし隠し事もあるようじゃがあえて聞かん!!」
「じゃが、これだけは言っておく。じいちゃんをナメたらいかんぞ?」
ガープの不敵な笑みにゾクッ!!と寒気を感じるルフィだが、後悔するのはここからだった。
「大丈夫?ルフィ…」
マキノの家でウタがルフィに薬を塗ったり手当てをする
「ありがとな。やっぱじいちゃんは強ぇ」
聞かないといいつつガープの拳骨は明らかにルフィの心を折りかねない威力であり隠し事を明らかにする意図が感じられるものだった
「すげえ痛ェけど話すわけにいかないしな」それに、と続ける
「これもウタを守ることだからな!おれは負けねェ!!」
ルフィ…とウタはルフィに抱き着こうとしてためらった
「ウタ?」
「今日ガープさんに言われた通り走ってたりしたから汗かいちゃってて…」
「気にしねェよ…」ルフィがウタを抱きしめる
そんな2人の様子を遠くから覗く人間が1人
「マキノ、なにをしとるんじゃ」
「ひゃっ!!ガープさん!!驚かさないでくださいよ…」
「ルフィとウタか?どれ様子でも…」
「2人の邪魔はしないであげてください!!」
「邪魔とはなんじゃ!わしは2人のことを……」
マキノに背中をおされガープは店の方に向かう
ルフィはガープの気配が遠のくのを感じて安心しつつ改めてウタを危ない目に合わせない覚悟を決めた