修正案176

修正案176


冒頭部分だけでも修正。改変が含まれてるため参考程度に。

読んでて「ん、どういうことだ?」ってなる場面が多くて出来るだけ解消してみた。

自分でも自信がないので本当に参考程度で。




『次は、○○運動公園前、○○運動公園前』


 無機質なアナウンスがふと気になって、そっと目を開ける、


 見上げてみるとバス前方に備え付けられた電光掲示板の「Next stop」には確かに目当てのバス停の名前が表示されている。急いで手元のスマホの地図アプリを確認してみても小さな画面は確かにクリスエスに「そろそろ目的地だ」と言っていた。


「──ここか」

彼女はそっと独り言を吐くと、眠気を振り払うように頭を振った。


 土曜の朝だからかバスはかなり空いていてバスの停車ボタンも当然押されていない。

 彼女が手を伸ばしてそれを光らせると運動公園がどういう施設かを淡々と説明していた女声のアナウンスがぶつりと中断されて、こう言った。


『次、止まります。』



 隣に置いていたカバンを持ち直す。バスがゆっくりと減速するのを感じ、停車すると彼女は立ち上がった。


「……ありがとう、ございました」


 降りるときに運転手に挨拶をすると、ハンドルを握った彼は大雑把に手を振ってクリスエスに応えた。

 ステップを降りて地に足をつける。冬の風の強さが彼女の頬を切り裂き、座席の下のヒーターに熱された思考が一瞬で冷やされて目が覚める。身体が生理反応で震え、クリスエスは肩をすくめ、指先でマフラーを引き上げて顔を埋めた。


 2月3日、土曜日。まだまだ春は遠い季節。

 バス停近くの掲示板には、「ウマ娘のお姉さんと一緒に走ろう!○○商店街節分まつり」のポスターが貼られていた。







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