保守と尻叩き
これは
何処かの宇宙の
何処かの星の
何時かにあったであろうお話です
昔々ヒトビトは1つの言葉で
1つの世界で生きていました
ある日
ヒトビトは力を合わせて大きな塔をつくりあげます
天上の世界にいきたかったのです
天上の世界にはたった独り神様が座し
ヒト達はその神様を殺してしまいたかったのです
自分達をきつく縛りつける神様から
自由になりたかったのです
欲望に正直ですね
神様は当然ながらとても御怒りになり
神威を愚弄する塔を
砕く事が、出来ませんでした
ヒト達が思いの外きょうぼ、…強かったからです
神様はスッカリ呆れて嫌気がさしました
でもこのコ達も強くなったなと少し感心していました
神様はご褒美と罰として
自分の躰を施してあげることにしました
嬉々として神様の躰を割き分けるヒト達をみると
神様は 今度はもっと可愛い命を創ろうとおもいました
そうして神様は
この世界からそっぽを向いてしまったのです
神様から見捨てられた世界で
良い事も悪いこともある
優しくて酷い
そんな世界で
一つの言葉を失わず
いつのまにか沢山の世界を手にいれた
しぶとく強かに命を繋いできた
そんなヒトビトの星
そんな星にある
とある国の物語
はじまり はじまり