〝侍達〟と〝霜月〟
ここだけゾロがルナーリア族Part2の145※閲覧注意
※【ここだけゾロがルナーリア族】のスレより
※ゾローリアの更にIFネタ
※ファンタジスタした幼少ゾロがキングに拾われ百獣海賊団所属√
※幼少ゾロはくいなと約束する前
※くいな生存&麦わらの一味√
※CPはゾロ×日和
※IFネタの派生⇒百獣√
※キャラエミュが微妙
※文才なしの駄文
※捏造設定あり
※それでも良い方のみ、お読み下さい
「いや…欲しいって言ったのはおれだけどよ。誕生日の贈り物が〝侍達〟って…」
おれの養い子であるワイルドが呆れた様に言う。
原因は、ワイルドの12歳の誕生祝いの贈り物で…送り主がカイドウさんな事だ。
「諦めろ。カイドウさんはこういう事をやる」
なんだかんだで、カイドウさんはこの雛を気に入っているのだ…欲しがる物を何でも与える様は、クイーンのバカやズッコケジャック曰く、初孫を可愛がる祖父の様だそうで。
宥める様に、伸ばし始めた髪を混ぜる様に頭を撫でてやれば、顔は不満げに歪められる。
しかし、普段はマントで隠している黒翼が上機嫌なのを知らせるように動く…まだまだ制御が甘いな。
「まぁ貰ったなら、おれのだけど……どうすっかなぁ」
ワイルドは、胡座をかき頬杖をつきながら考え込む。
贈り物が人間でも自分の〝物〟だという発言が出るあたり、随分とおれ達に染まったと思う。
「徹底的に躾ければ良いだろうに」
考え込むワイルドに告げれば、首を横に振られる。
「いや、それも考えたんだけど…侍だから、逆効果になりそうなんだよなぁ」
続けられるワイルドの言葉に、あぁ…と納得する。
使い棄てならば良いだろうが、ワイルドは長く使うつもりの様で…確かに、躾けるのは使えないか。
「…それならば、血筋を明かしてしまえば良い。確定しただろう?」
ふと思い付く。
そう言えば、他にルナーリア族の先祖返りがいないかどうかワイルドの血筋を調べた時に、〝霜月〟の血が入っていたな。
…それも、〝鈴後の大名・霜月牛マル〟と同じ血が。
「…だな。後は特別感を出してやれば良いか」
おれの言葉にワイルドは頷く。
横に置いてあったフード付きのマントをチラリと見る様子に、〝侍達〟の未来が確定して。
ワイルドとおれは、同じ様な嘲笑を浮かべていた。