何でも屋が富豪の息子と…

何でも屋が富豪の息子と…


「ママ~おなかすいた~!」

「はいはい、今から準備するからいい子にして待っててね」


まるでスイートルームかと思わせるような内装や家具品のある豪邸の一室に彼女、ハンディーレディはいた。

この部屋にはもう一人、この部屋の主である少年がいた。

少年は彼女の息子…というわけではなく、彼女をベビーシッターとして雇った富豪の息子であった。

富豪といってもあくどい手も使って成り上がった成金なのだが、金払いが良いというのはこの世界では美徳とされ、彼女もまた、その金払いの良さに魅力され、この家に3日間雇われたのだ。

そして今日がその三日目なのだが、彼女には一つ大きな悩みがあった。

それが…


「そんな普通のごはんよりも、ママのおっぱいから出るミルクが飲みたいな~」

「……」


この、富豪の息子によるセクハラである。

富豪の息子は彼女に会うたびに、おっぱいが飲みたいだの、裸になって添い寝してくれだのせがんでくる。

ハンディーレディもそう言ったセクハラの対応は慣れているため、うまくかわしていたのだが、それを三日間、それも終日ねだられ続ければ、うまくかわしたところでストレスはたまるというものだ。そして彼女はこの少年に苛立ってしまった。


「何度も言ってるけど、私のおっぱいから母乳は出ないの。というか、坊ちゃんはそんなのを飲むような年齢じゃないでしょ?」

「それじゃあ僕がママのおっぱいが出るように孕ませるからさぁ!僕がママの子供と夫になってあげる!」


思わず言葉を失うハンディーレディ。この三日間、様々なセクハラを受けてきたが、ここまで直接的なものはなかった。

流石に我慢の限界。そう思った彼女は、この富豪の息子をこらしめようと、行動に出ようとしたその時、


「じゃあせめておっぱいぐらい触らせてよ。パパに言って報酬も倍にしてもらうしさ」

「なっ…倍……!?じょ、冗談でしょ!?」


もともと金払いが良かった雇い主だ。もともとの報酬でも一か月は悠々自適に生活できるほどだというのに、倍ともなればどれだけ生活に余裕ができるだろうか。

それに最近はただ働きも多く、生活も少し危ない。

そんなこともあって、二倍の報酬はハンディーレディにとって強い誘惑になっていた。


「本気だよ?ママとエッチなことをするならいくらでも出すよ!」

「……いいわ。あなたのパパに言って、私への報酬を倍にしてもらうなら触らせてあげる」

「わ~い!やった~!」


そう喜ぶと、少年は慣れた手つきで彼女の服を脱がせていく。下着のホックも苦戦するかと思っていたのにいともたやすく外してしまう。少年の両手は彼女の乳房を鷲掴みにした。


「んあぁ……っ♡」


自身が嬌声を上げたことの気が付くと、思わず彼女は手で口を覆う。


「えへへ~ママのおっぱい、やわらかくておっきい~」

「んあっ♡ちょ、ちょっとぉ♡」


乳房を揉みしだく少年の手つきはだんだんと激しくなる。胸を揉んでいたかと思えば、今度は乳首を指先で転がすようにいじり始める。そのたびに彼女は嬌声を上げてしまう。


なんでこんなに上手いのよ……!?


感じることが悔しいのか、ハンディーレディは快感に悶えながらその顔をゆがめる。その様を見て、少年はその勃起した乳首に吸い付く。


「んひぃっ…!」


吸われる快感。それだけで彼女は体をのけぞらせる。それを見た少年はまるで赤ん坊のようにちゅぱちゅぱと乳首に吸い付く。そのたびに彼女の体は、びくんびくんっと、はねあがる。


「ま、まってぇ……い、いくらなんでもこんな小さい子相手にぃ……」

「ママ~気持ちいいの?こんなにおっきなおっぱいだと母乳もたくさん出るでしょ?ママのミルク飲ませてよ~」


そういうと少年はもう一方の乳首を、親指と人差し指でコリコリといじり始める。

そんなことをしても母乳が出ることはないのだが、少年はそれを理解したうえで、ハンディーレディを挑発するために、そして自身の性欲を満たすために行っていた。


「おっぱいいじめるの上手でしょ~パパが連れてくるお姉ちゃんにいっぱい練習相手になってもらったからね~」

「っ……!」


それを聞いたハンディーレディは、この少年の父親の悪い噂を思い出す。大の女好きで売春婦を何人も囲っているという。おかげで妻には逃げられたらしいが、そのしがらみがなくなって息子にも同じような火遊びを教えてしまったのだろう。


「でもお姉ちゃんたちよりもママのおっぱいは大きいから、大好き!ママは気持ちよくなってミルク出してね!あ~ん」

「んあっ…!だから出ないって言ってるでしょ……!?」


吸われる乳首の快感に悶えながら、ハンディーレディは少年を怒鳴りつける。

だがその快楽は、着実に彼女の体を昂らせていく。下半身が熱くなっていくのを感じた彼女は、もどかしげに太ももをこすり合わせ始めた。それに気が付いた少年は乳首から口を離すと、今度はその手を彼女の秘所に伸ばし始める。


「えへへ!ママのオマンコも濡れ濡れじゃん!」

「やだっ……!そこはだめ!」


そんな制止の声を無視して、少年はショーツの中に手を差し込むと指を奥へと進めて行く。そして中指に熱い肉壁の感触を感じると、彼女は体を震わせて快感に耐えた。


「ほらぁ!もうオマンコの中は僕の指を咥え込んでる!ママだって気持ちいいんでしょ!?」

「ち、違うわよ……!」

「違くないよ~おっぱいもオマンコもビンカンなママにご褒美あげる!」


そういうと少年は指を折り曲げると、彼女の背中は大きくのけぞる。

マズいと、ハンディーレディは何も反応しなかったように取り繕おうとするが、そんな反応を少年は見逃すはずもなく、


「ママはGスポットが弱点なんだ!僕、Gスポットをいじるの得意だからいっぱい気持ちよくしてあげる!」

「ちょっ…!?そこはほんとにやめっ……!」

「ママ~気持ちいい?乳首もビンビンだよ~」

「気持ちよくな……い……んひぃっ……!やめてぇ……」


彼女の言葉など全く聞かず、少年は手を動かし始める。彼女は両手で少年の手を払おうとするが、その度に乳首をつねられ嬌声を上げてしまい、それができずされるがままになる。その快感は時間が経てば経つほど強くなっていくのが、ハンディーレディにもわかった。


このままじゃイかされる…!!こんなクソガキにぃ……!!


必死に快感に耐えようとする彼女だが、少年は容赦なくGスポットを責め続ける。すると、ついに限界が訪れた。


「んひぃぃいっ……!!」


のけぞる体。びくびくっと震える体を見て、少年が言う。


「ママ~イったね!オマンコがきゅうきゅうって僕の指を締め付けてくるよ!」

「くっ……うぅっ……!」


ニヤニヤと下卑た笑みを浮かべる少年。ハンディーレディは壁にもたれかかり、絶頂の余韻で動けずにいる。

これ以上はまずいと、隙を見て退散を考えるが、


「ママの身体も汚れちゃったし、次は一緒にお風呂に入ろっか!」


少年はそんな隙を与えてくれそうになかった。




「あはは!ママのおっぱいあったか~い!ねぇ、ママ~もっと強く抱きしめてよ~」

「うぅ……はいはい……坊ちゃんは甘えん坊ね~……」


浴室。浴槽の中で向かい合うように座る二人は、お互いの体を密着させる。

少年の手はハンディーレディの豊満な胸を揉みしだくようにつかみ、その間に顔を挟んでいる。

ハンディーレディは少年の言うがままに、優しく抱きしめながら頭を撫でる。すると少年は嬉しそうに頬をすり寄せると、そのたわわな胸を揉み続ける。その心地よさに少年の顔は緩んでおり、その頬は紅潮していた。


「ねぇ、ママ~僕の身体、洗ってほしいな~」

「っ……えぇ、わかったわ」

「やった~!それじゃあマット、とってきて」

「え」

「いいからはやく~」

「……わ、わかったわ」


戸惑いながらもハンディーレディは浴室から出て行き、脱衣所にあったビニール製のマットを取り出す。


これって…ソープの…


ハンディーレディの考えている通り、それはソーププレイ用のマットだった。

つまりは身体を洗ってもらうという名目でソーププレイをしたいということなのだろう。


「まぁ…さっきみたいに好き勝手触られるよりまし……かな…」


マットを浴室に運ぶと、少年はそれに寝転がりながら言う。


「ママ~僕の上に馬乗りになってよ」

「……わかったわ」


そう答えつつも、ハンディーレディは気が乗らない。当然である。相手はまだ子供とはいえ、男であることに変わりはないし、何よりのこの少年のことが不快で不快でたまらないのだ。


年相応の可愛げがあれば…まだねぇ……


この少年にあるのは年相応の生意気さとエロおやじの様な性欲。

まったくもって不快でたまらない。

だがそんな不快感を表に出さず、ハンディーレディはマットにうつ伏せになる少年の背中に馬乗りになると、石鹸を手に取ると泡立て始める。そしてその泡だらけの手を少年の背中から、尻、そして足へとゆっくりと滑らせていく。


「んふっ……ママのおっぱいも柔らかい……」

「はいはい、そりゃどーも」


そんなやり取りをしながら、その豊満な乳房で少年の足を挟み、乳房を上下に動かして洗っていく。


「あぁ……気持ちいい……」


恍惚とした表情でそう言う少年。その声からすると、どうやら本当に気持ち良いらしい。


「……ねぇ、ママのおっぱいで前も洗ってよ」

「……はいはい、わかったわよ」


そう言うとハンディーレディは体をずらし、少年と向かい合う形になると、そのたわわに実った乳房で少年の胸元に泡をこすりつける。

その下で主張する剛直は見て見ぬふりをして、ハンディーレディは体をこすり続ける。


「どう?気持ちいい?」

「うん!とっても!」


この少年に好きに触らせるときよりも快感は少ないこともあってか、ハンディーレディも先ほどよりも余裕を持って少年の体を洗っていく。


「ねえママ…ボクのおちんちん…おっきくなっちゃったから、ママのおっぱいで気持ちよくして…!」


なんだったら朝から勃起してたでしょうが…!!

ハンディーレディは心の中で毒づきながら、それでもその胸を泡まみれにする。

そして胸で少年の剛直を挟み、上下に動かし始めた。


「あふ……気持ちいい……!もっと強くしてぇ……」

「はいはい」


不満げにそう答えつつもハンディーレディは胸をより強く挟み、さらに激しく動かす。


「ねえ、もっと僕が興奮することを言いながらパイズリしてよ」

「……えぇ……わかったわ」


そういうとハンディーレディは少年の剛直を挟みながら、ひきつった笑顔を作り、口を開く。


「坊ちゃんのおちんちん立派に勃起出来て偉いね♡いっぱいパイズリして気持ちよくしてあげるからいっぱい出してね♡」

「ママっ……!ママのおっぱい気持ちいいっ……!」

「ほら、もっと速くパイズリしてあげる♡Iカップおっぱいにおちんちん埋められて気持ちいいに決まってるよね?♡」

「うん……!気持ちいい……!ママのおっぱい……!おっぱい……!」


徐々に少年の語彙も乏しくなっていく。


「ほら、出しちゃえ♡いっぱい濃いミルク出して♡おっぱいティッシュに精液コキ捨てちゃえ♡」

「ああぁっ……!!」


ハンディーレディの胸に挟まれている剛直が跳ねる。それと同時にハンディーレディは乳房を一度強く挟み、少年に谷間を見せつけるように胸をはだけさせると、その隙間で精液があふれ出す。

射精を確認すると、ハンディーレディはその作り笑顔を崩し、淡々と少年に問う。


「これで満足かしら?」

「……うん……ありがと……ママ」


「そう、じゃあそろそろあがりましょうか。ほら、泡流してあげるから大人しくしてなさい」

そういうとハンディーレディはシャワーを手にとり、少年の体についた泡を流していく。そのときだった。少年はハンディーレディに抱き着き、その唇を奪ったのだ。


「んっ……!な、何するのよ……!」

「ねぇママ……」


少年がハンディーレディの乳房を揉みしだく。


「ま、まだ足りないっていうの……?」

「ううん、もうパイズリは満足……」


そういうと少年は彼女の耳元に口を近づけてささやく。


「……次は僕のオナホになってよ」

「はぁ!?」


流石にこれ以上許すつもりもない。

ハンディーレディはその少年のお願いを突っぱねようとするが、


「さっきのにさらに倍の報酬出すよ?」

「くっ……!」


金の話になると、どうにも心が揺らぐ。少年はそれを理解した上でねだっているのだ。そして少年は彼女に抱き着き、腰をその足に押し付ける。それは少年の剛直が再び勃起し、硬くなっていることを示していた。


「セックス…セックスセックスぅ……はやくぅ……」

「~~!!わかったわよ…!でも中に出すのはだめ!それでもいいならしてあげるわ」

「やった……!じゃあはやく……!」


少年はハンディーレディに壁に手をつき、尻を向けるように命じる。


「お尻が高いからもっと下げて」

「くっ……!」


膝を曲げ、蟹股の姿勢になるハンディーレディ。そのみっともない格好に彼女は悔しそうに唇をかむ。

少年はそのちょうどいい高さになった尻をわしづかみにすると、その剛直を遠慮なく挿入する。


「ああぁっ……!」


挿入された剛直が、先ほどとはまた違った快感をハンディーレディに与える。


「ああぁっ……!すごい……!ママのお尻最高っ……!」


少年はバックの姿勢で腰を打ち付ける。尻と腰がぶつかる音が浴室に響き、そのたびにハンディーレディは嬌声を上げる。そして次第に少年がペースを上げ始めると、それにつれて喘ぎ声も大きくなっていった。

少年がぶら下げるそれは特別太かったり、特別長いということはない。

ただ、先ほどハンディーレディの弱点を見つけ、そこを的確に責めるテクニックを持っていたのだ。


「んっ…!あぁっ……!なんでこんなに上手いのよ……!」

「えへへ!ママのオマンコ気持ちいい!まぁほかのお姉ちゃんたちの方がキツキツだったけどね~」

「くっ……この変態……!」

「ママだって!ボクとのセックスでよがってるんだもん!充分変態だよ!」

「う、うるさい……!」


そんな風に言い合いながらも、少年はハンディーレディの弱点を突くことをやめない。それどころ、背後から手を伸ばし、彼女のぶら下がっている乳房も無遠慮に揉みしだく。それによってハンディーレディの快感はさらに高まり、声が激しくなる。


「あっ……だめっ……!胸までそんなにされたらぁ……!」

「ママの胸!おっぱいも気持ちいい!柔らかくてずっと揉んでたい!」


少年が前のめりになると、さらにペースが速くなる。そして少年の剛直がハンディーレディの弱点を突くと、彼女は反射的に体を反らし、それに反応して少年の剛直をきつく締め上げる。


「あぁんっ!だめぇっ!そこ弱いからぁ!」

「ママのおっぱい……!おっぱい……!」


ハンディーレディの身体は絶頂に近づいている。しかし、少年はそんなことにかまわずに腰を打ち付け続ける。


「だめっ!イキそうなのっ!お願いだからもっとゆっくり……!あぁん!」

「ママのおっぱい……!」


少年はハンディーレディの言葉を聞くことなく、ひたすらにその乳房を揉み続ける。そして、とうとうその時は訪れた。

「イクっ……!イっちゃうぅぅ!!」


ハンディーレディは絶頂を迎えると、全身を痙攣させ、愛液を吹き出す。だがそれで少年の腰が止まることはない。絶頂してなお、腰を振り続け、責め続けるのだ。


「ダメっ!もうイってるから!もっとゆっくりしてぇ…!」

「ママのおっぱい……!おっぱい……!」


少年はまるでうわごとのようにそう言い続ける。そしてついに限界が来たのだろう。ハンディーレディの尻を鷲掴みにすると、その剛直を深く突き入れる。


「あぁぁっ……!」


絶頂を迎えている最中のハンディーレディはその衝撃に耐えることができず、背中を反らせてしまう。そしてそのまま体を痙攣させ続けるが、少年はそれでも腰を振り続け、彼女の膣内を責め続ける。


「あっ!だめっ!まだイってるのっ!」

「ママのこと、お嫁さんにする!絶対孕ませる!!子宮がパンパンになるまで精液出すから孕んで!僕の赤ちゃん産んで!」

「いやっ……!約束と違うっ…!中はだめなのぉ……!」


そう言いながらもハンディーレディは膣内をきつく締め付け、少年の剛直を刺激し続ける。そんなハンディーレディに少年はラストスパートをかける。


「ママぁ……!イクっ……!!孕めぇ……!」

「あっ……あっ……だめだめだめぇっ!!」


少年が腰を目いっぱい打ち付けると、ハンディーレディは体を痙攣させ続ける。それはもちろん絶頂を迎えているからだ。それも過去一番の絶頂。

絶頂している最中にもかかわらず責め続けられることで、ハンディーレディはまたすぐに絶頂へと導かれてしまう。そして再び彼女の膣内をきつく締め上げると、少年は限界を迎える。


「ああぁっ……!!中に出てるぅ……!」


少年はハンディーレディの中に精液を吐き出しながら、尚も腰を振る。それはまるで確実に孕ませるための準備だった。


「ママぁ!ママぁ!好きぃ!」

少年の剛直が脈打ち、その度に精液が彼女の中に注ぎ込まれる。そしてついには収まりきらなかったのだろう。少年とハンディーレディの結合部の隙間から白濁液が流れ出す。それを見て満足したのか、少年はようやくその動きを止めた。


「えへへ…ママぁ……」


へたり込んだハンディーレディに少年が抱き着く。彼女も、イかされ続けて疲れたのか、少年を引き離すこともできないでいた。




「チュパチュパ……ママぁ…ボクのお嫁さんになってよぉ……」

「はいはい…考えといてあげる……」


数時間後、ベッドで裸で寝転ぶハンディーレディの乳房に吸い付きながら、少年はそう懇願する。それに対してハンディーレディは適当に返事をすると、優しく少年の肉竿を手で優しくしごき続けていた。

一度中に出され、その後も性行為をねだってきた少年を何とか妥協させようと、ハンディーレディは自分から授乳手コキを提案し、そうすることでなんとか事なきを得たのだった。

約束を反故にされ、中に出されたことは彼女にとって到底許しがたいことであり、愛撫する指をへし折りたいとも思っていたが、そんなことをしてまたただ働きになっては困るので、今はひとまず仕事を全うすることを優先することにした。


「ねえ、坊ちゃんのパパって家ではどんなことをしてくれるの?」

「え~僕よりもパパのことが知りたいの~」


少年はすこし不機嫌そうにする。しかし、ハンディーレディは笑って、


「まぁまぁ、またここに来るためにはパパのことも知っておかなくちゃダメでしょ?私を雇ってるのはパパなんだし」


そう言って丸め込む。少年も、


「確かに!ママったら頭いい~!えっと、パパはね~……」


感心しながら、父親のことをつらつらと話し始めるのだった。





数週間後、ハンディーレディは町中に設置されたモニターを見つめる。

そこにはニュース番組が放送されており、キャスターが豪邸の前に立って話をしている。


「ここが渦中にある富豪の住んでいるという豪邸デス!数日前、突如浮上した多数の不祥事を告発する声明文が送りつけられ……」


画面に問題の富豪の顔写真が映る。ハンディーレディもよく知っている男。あの少年の父親だった。


「まさかここまでの事態になるとはね…」


この事態を引き起こしてしまったのがほかでもないハンディーレディだった。

約束を反故にした少年に対するちょっとした仕返しのつもりで、少年の父親が裏でしていた悪事の一部を息子の証言と共にマスコミ各社に匿名で送ってみたところ、芋ずる式でほかの悪事も表に出てしまい、あれよあれよと時の人にしてしまったのだ。


「あの子も今頃大変なことになってるでしょうね…」


あの若さで世間のさらし者になるのだ。自分が蒔いた種もあるとはいえ少し同情の念も…


「いや、全然わかないわ。うん」


そう考えなおすと、ハンディーレディは次の依頼人のもとへ向かうのだった。

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