会議室にて…
デアボリ星の会議室で、二人の男が椅子に腰掛けて話し合っていた
『…つまり、いま現在私達の計画している人間兵器製造計画にはやつの…容赦の遺伝子が必要なのですよ』
「……しかしなぁ…」
科学防衛武神、ジェイガルシア・サターン聖がトレウスに熱弁する
『わからないのですか? やつの高い戦闘力…そして私達の科学技術を使った兵器を手に入ればこの星の安全はより強固なものとなる』
「………ただ…こいつは流石に一線を越えているような気がするんだよ…」
あのトレウスが少しドン引きしている
そう、"あの"トレウスが、である
『やつには私達の星の医療技術を提供すればきっと承諾する…そうでしょう?』
「それは…そうかもしれないが…」
『……まさか、奴に友情を感じていると?
地球人などという…虫け───』
サターンが口にした瞬間、トレウスが立ち上がり喉元に刃を突き立てようとする
『…あぁ…失礼 確かに…やつはあなたにとっては戦友だったか…
………許してくれ 私はあくまでもこの星のためを思っているのだよ』
「………さっきの言葉…二度と言うな…
それと…もう…いいさ 好きにしろ…」
何処か諦めムードで了承した
『感謝します それでは…失礼いたし』
サターンは席を立ち、部屋を後にした
「……………はぁ…なんだよもう…」
会議室に残されたトレウスはため息を付き、眉間を抑えた