会話

会話

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《笑えるな、電子の向こうではまた一揆が起こらんとしているのか》


「一揆…とは言い難いけど、まぁそう、そんな感じ」


《下らんな。人間の為すことは無駄が多い。何故人間を殺さんと躍起になるのだ。生存本能だけで生きる縄文の世も、己の立所を強める戦国の世は疾うに過ぎたぞ》


「僕に言わないで下さい…ただ、それだけ人間には悩みがあるんですよ。」


《はっ、それ故の復讐か、殺生か、愛か。酔狂な生き物だな、未だにそれだけの力があると過信していよう》


「実際にある方々がそうしてるんです。皆さん相応の力がある。」


《吾からすれば皆下らん。輪廻を巡る祟りも、崇拝する愛も、盲目的に付き従う下等も…あぁでも、あれから生まれる感情は好ましい。口によく合う》


「…お前」


《傀儡の男がいたな、疾うに死人の。あれが呪霊となっていたら吾は迷わず喰らっただろう…痛切に感じる裏切りと愛、いやはや何故霊と化さなかったか。呪具など使わずに短刀で切っていれば良いものを》


「…おい」


《聞けばあの猫も負に満ちているなぁ。もし彼奴が殺されたのならば吾が喰らうとしよう。それにあの執行者も…霊と成ったら吾に言え。寸分残さず喰らおう》


「…黙れ」


《にしてもあの灰桜…内に秘める負は多いと見た。ならば彼の者も…》


「黙れ、餓者髑髏!お前にやるあの人達の亡骸も体も無い!」


《カカカッ、何をそこまで叱責する必要があるのだ、零士よ。吾は貴様との契りを違わぬ限り、決して出はせん。それは貴様も同様》


「…知っている、だから表には出ない。あくまであの掲示板越しだ。」


《其れが良かろう。仮に吾等が出るとしたら、其れこそ崩壊の兆しが見えるだろうに。貴様も、慕うあの者達の亡骸は見たくなかろう》


「…御三方はお前の負に囚われない。そして、お前に御三方は絶対に喰わせない。」


《抑、喰えんだろう。貴様が要らぬ契りを増やしたからな。》


「…兎も角、お前も僕も、決して彼処には降り立たない。分かったな?」


《貴様が出なければな…そうと、時に零士よ》


「…何だ」


《夕餉は馬刺しにしろ》


「昨日も食っただろ!?」




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