伊正

伊正

門下生

伊織殿と体を重ねてから数日がたった。私は毎日あの時の事を思い出してしまう。初めて男の人とまぐわった───その衝撃が頭から離れない。状況が状況であった為、余裕は無かった。しかしあの頭が真っ白になるような強烈な感覚を思い出すと今でも腹の奥に熱が籠もってしまう。もう一度あの時と同じ感覚を得たい───そんな浅ましい欲求が常に心にある。伊織殿に会いたい──だが、どんな顔で会えばいいのか……こんな気持ちでいいのか?───答えが見つからないまま私は彼の長屋に足を運んでいた

長屋の戸の前に立つ。しかし戸を叩く勇気がなかなか出なく、ずっと立っているままだ。私はようやく意を決して戸を叩いた。少ししてから伊織殿が出てきてくれた。何かしていたのか、彼は何やら焦っている様子であった…。ふと視線を下に向けてしまった────何故?と自分でも思ったが後から思うと本能であったかもしれない。彼の袴が突起していたのだ。私は黙ってソレを凝視してしまった。その事に気づいた伊織殿が慌てて何かを言う。だか、彼の言葉は私の耳に入らない。そして思わず手が伸びソレに触れてしまった

───瞬間、普段の彼とは思えない声が出てしまった。普段の私ならば彼を心配して手を引っ込めるだろう。だがこの時はそうはいかなかった。彼を長屋に押し込むように中に入り、大きくなっていく彼のモノをより強く握っていた。

「し、正雪、や、やめてくれ!」

彼は抵抗するが、私は意に介さず直接触る。

硬い──そして熱い──コレが私の中に入っていたのか。そう思うと私は更に興奮してしまう。伊織殿にもたれかかるように手でシゴく。一回シゴく度に伊織殿が声を漏らす。気持ちよくなっているのだろう。私は嬉しくなり早さを上げる。匂いが強くなってきた。あの時のようにお腹に熱が篭もってきている。伊織殿の身体が固くなる。

まさか──絶頂するのか?──私の手で?───あの時私の中に出したものを?──見たい───見たい見たい見たい見たい

更に早さを上げる。彼が私で気持ちよくなっているその証拠が見たい。暫くして、彼の身体がより一層固くなった。私はもう片方の手の平で受け止めるように伊織のソレの前に広げた

あっつい───まだ出てる──片方手の平だけじゃ受け止められない──

ようやく全て出し終えたのか、彼の体から緊張がなくなるのが分かる。私の手には彼の精液でいっぱいだ。私はそれを暫く見つめ、匂いを嗅いだ。凄い匂いだ。臭い?でもずっと嗅いでいたい。自分の顔に彼の精液が付くのを気にしないで私は匂い嗅ぐ。そればかりは私はそれを舐めた──正直、美味しくはない。でも伊織殿が出してくれたものだと思うと更に体の熱が高まる。残りを更になめてしまう───そして──あっ───♡♡♡

軽く絶頂してしまった。

あの時ほどではないが、同じ感覚だ。私が欲しかった物だ。頬がゆるんでしまう。

もっと欲しい。あの時と同じくらい──いや、あの時以上の感覚を──

しかし、ここで冷静になってしまう。無理矢理こんな事をしてしまった。彼に嫌われてしまう。私は思わず倒れた彼を見る。しかし、それは杞憂であったようだ。彼のソレは再び熱を帯び固くなっていた。それを見て私もまた頬が緩み、伊織殿の方へ歩んでいった

   


Report Page