伊正3

伊正3

門下生

目が覚める…。私は体を起こし、周りを見るとそこは自分の屋敷ではなかった。衾以外何も纏っていなかった己と隣で眠っている伊織殿を見て声を上げそうになってしまったが、私達がしたことを思い出した

アレから私達は互いを何度も何度も求めあったのだ。後半の方は私はただ動けなくなり、伊織殿がひたすら私を貪っていたのだが…。私から求めたので文句を言う筋合いはない。しかし毎回これでは私が保たなくなってしまうのではないか。

伊織殿に愛される事は嬉しいことこの上ないが、彼に任せきりになるのは心苦しい…。何か手は……と思い彼の陰茎を見る。あれだけ出したせいか、先程のように猛り立っていなかった。私は衾に潜り込んで彼の股に近づき、伊織殿の陰茎をマジマジと観察する。私との体液が混ざりあって凄い匂いだ。触れてみる。固くはない、寧ろ柔らかい。陰囊も持ち上げるように触れてみる。想像よりずっしりとした重さがあった。ここから私に出したものが作られているのか…。確かに顔を近づけて匂いを嗅ぐと、ここが一番匂う。でも嫌ではない。伊織殿のだからだろうか。そんな事を考えていると唇に彼の陰茎がくっついてしまった。また私は驚いて声を出しそうになって顔を上げて伊織殿を見るが、伊織殿はまだ眠っていた。しかし彼の陰茎はまた熱と硬さを纏おうとしていた。

私が触ったり匂いを嗅いだりした結果、刺激を与えてしまったのが原因なのだろうか?こ、これはどうすればいい?また手で──

私は先程触れてしまった唇を撫でる。そういえば、何処かで口でやるというのを耳にした。しかしやり方がわからない。試しに舌で舐めてみた。これが合ってるかわからず何度も舐める。気づけば伊織殿の陰茎は先程のように完全にそびえ立ってしまった。

合っていたのだろうか?私は先端の裏の部分を舌でチロチロと舐める。先端から液が出ている。────私は接吻するように優しく丁寧に唇で先端に触れ、ついた液の味を確かめる。──苦い。でも嫌じゃない。もっと味わってみたい。私の中にある欲望が内から少しずつ大きくなっていくのが分かる。今度は口の中に入れてみた。大きい。私の口では入りきらない。それでも何とか入れては出すといった行為を繰り返す。少しだけ抵抗が無くなると今度は口に入れた状態で舐める。口の中で更に硬くなっていくのが分かる。どうやらこれで正解なようだ。思わず笑みが溢れる。この時になると、もう私の頭の中には伊織殿が起きてしまうということが完全に抜けていた。また彼のを味わってみたい。私で気持ちよくなってくれている。私の頭を支配しているのはそれらだった。唾液と愛液が混ざってグチュグチュと音が激しくなっていく。陰茎が震え、陰囊が上がる。

出すのか?出してくれるのか?私の口の中に。─────全て──全て受け止めて見せる───だから────また私に貴方が気持ちよくなった証拠を見せてくれ

口の中に熱いものが出される。ヤケドしそうだ。それでも離さない。口内を通り越して直接喉にまで届くのが分かる。私は口いっぱいになり少しだけ飲み込んでしまう。漸くして射精が終わり、私はゆっくりと吸い上げるように彼の陰茎から口を外す。両手を合わせて皿のようにして口から出す。───凄い。先程もあれだけ出したというのに、また私にたくさん出してくれた。

───彼が私の為に出してくれたものだ。私は両手一杯の精液を再び口に入れ───それらを全て──ゆっくりと飲み込んだ。伊織殿がまた私の中にたくさん入ってくれた。そう考えるだけで私の体にも熱が籠もってしまう。しかし、これは私が大きくしてしまったものを処理しただけだ。これ以上やったら伊織殿を起こして────起こして?

誰かの視線を感じる。私は視線を感じる方に目をやる。

「………伊織殿、違うのだ。これは違うのだ。私はただ自分がしてしまったことの後始末をしただけなのだ。決して寝ている貴殿から精を搾り取ろうとした訳では無い。信じてくれ。───あれ?何故また硬く大きく……。待て、待ってくれ!もう散々しただろう!これ以上したら、私は私でなくなってしまう!だから───」


─────あ♡ぁ゙あぁ゙ぁ゙ぁ♡♡♡


その日は、まぐあう事で終わってしまった


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