仮面教団の救乙女

仮面教団の救乙女



一つの影が薄暗い地下通路を衣音一つ立てずに進む

かつて悪魔に捕らえられ失踪し妹たちにより救助され、今は救乙女の支部の長を任されているマルファであった

「みんな...無事でいて...」


近年、怪しい集会を開き悪魔との繋がりも噂される通称”仮面の教団”の尻尾を掴んだとの情報が齎されたのが一月ほど前

アジトと目される地点に一番近いマルファの支部に調査の指示が下りた

最悪戦闘になるとの予測から、支部の精鋭であるチームリリウムの4人全員を派遣した

そして、4人はアジト侵入の事前報告を最後に消息を絶った


救乙女でも指折りの実力者が消息不明となったことで、本部は調査を一時中止し対策を立て直していた

マルファにも本部への招集が掛かっていたが、冷静さを欠いた彼女は単身救助に動いてしまっていた


逸る気持ちを抑え周囲に気を配りながらアジトへと繋がる通路を進んでいると、前方にキラリと何かが光る

咄嗟に身を逸らすと何か液体の様なものが、先ほどまで頭部があった場所を高速で通り過ぎて行った

「...っ、敵襲か!」

首飾りの聖具を握り、聖水が変じた剣を展開する

失踪中の一件で救乙女としての力が大きく衰えたマルファであったが、武器を展開しての戦闘程度であれば可能であった


カツンカツンと通路の奥の暗がりから複数の足音が響く

暗がりから4つの不気味な仮面がヌッと現れ、マルファの緊張が高まる

仮面をつけた敵対者の全体像がはっきりと見える距離まで近付かれた時、マルファは愕然とした表情を浮かべる

「嘘...でしょ...」

胸と下腹部と局部を露出した痴女としか言いようのない服装

乳首と陰核には卑猥な器具が取り付けられ、腹部には怪しく輝く紋様が刻まれている

だが、彼女が注目したのはそんなところではなかった

痴女の様な服装のベースは救乙女の一般制服であり、手に握られていたのは桃色の液体を纏った聖武具であった

そして、その体形・髪型は見間違るはずもない彼女の愛しい部下たちの物であった


「イレーヌ...ソフィア...ステラ...エリス...」

放心し部下の名前を口にするマルファであったが、敵から放たれた斬撃・弾丸をモロに受けあっけなく意識を手放すのであった



(...っ♥...もっと♥...じゅぽぉ♥)

耳に届く淫猥な声に目を覚ますマルファ

上体を起こし周囲を確認しようとするが、身体に力が入らない

「お目覚めですか。マルファお姉さま」

「...っ、エリス!」

先ほどの衣装のまま仮面を外したエリスの顔がマルファをのぞき込む

「これは何なの説明しなさい!」

「せっかちなお姉さま まあいいでしょう」

エリスが合図を出すと両脇を抱えられ上体が起こされる

眼に入った光景にマルファは絶句する

(いやぁ! もっと激しくぅ♥ おっ♥おっ♥おっ♥ もうやめてぇ... いくっ!いくっ!いくぅぅぅっ!!!)

広い聖堂のような空間の中、数多の女と男が交わる姿が広がっていた

仮面をつけた者・素顔の者、受け入れている者・拒絶する者、姿も反応もそれぞれだが皆肉欲に溺れていることは明白だった


「ここは主様の教えを広め、祈りを捧げる聖域なんです」

「...アルジサマ?」

「こちらです♥」

意味の分からない光景と説明に、マルファが何とか絞り出した疑問の言葉にエリスが答える

ニコリと笑ったエリスが指し示したのは、先ほどまで彼女が被っていた不気味な仮面であった

「こちらは偉大なる仮面魔獣様の分体で、被ることで辛いことや悲しいことを忘れて幸せな気持ちになれるんです♥」

「.........」

恍惚とした表情で仮面を見つめるエリスにマルファはそれ以上言葉が出なかった

「しっかり教えが身に付けば仮面を外しても問題ないんですよ

私は三日で理解出来たんですけど、イレーヌちゃん達はもう少しかかりそうですね」

そう言うエリスの横に並んだ他の3人からは、当人の意思が感じられなかった


「みんなも教えを理解したらお姉さまも迎えに行こうと思っていたので、自分から来てくれたのは手間が省けました」

「くっ!正気に戻りなさいエリス!エクソシスターとしての使命を忘れたの!」

「悪魔のオチンポに媚びて悪魔の子を産み落としていたお姉さまに言われても説得力がありませんよ」

「あっ...うっ...それは...」

失踪中、悪魔に調教され自ら望んで悪魔の子を孕んでいた過去を指摘され、マルファは言葉に詰まる

「帰ってきた後も毎晩一人で慰めているのはみんな知ってたんですよ どうせなら誘ってくれれば良かったのに

でももう大丈夫です♥ これからはお姉さまも含めた5人で主様の教えを広めていくんですから♥

まずは身体の方に教えを刻み込みましょうね♥」

「やめろ...!」

「もう遅いですよ 最初の教えはもう刻み込まれていますから♥」

その言葉で今更になってマルファは自分の置かれた状況を理解する


おそらく薬で自由を奪われた身体は聖堂中央の祭壇に置かれていた

衣服は剥ぎ取られ生まれたままの姿の下腹部には、エリスたち同様に怪しく光る紋様がすで刻まれていた

「あ...うぁ...あ...」

「それじゃあ始めますね♥」

自らの身体の惨状に呆然としていたマルファを祭壇に再び押し倒すと、4人の救乙女が一斉に襲い掛かる


「ああっ...っあ...んんっ...!」

(くりくり ぬぽぬぽ じゅぽじゅぽ ずぷっずぷっ)

「姉妹の契りを結んでいたんですから、お姉さまの弱い所は丸わかりですよ♥」

クリをつまみ上げ、挿入した指で的確にGスポットを抉るエリス


「んっ...くぅ...ひぎぃ...!」

(ぬちゃぬちゃ ぬりぬり もみもみ ぎりぃ)

聖水が変質した媚薬を全身に塗り込み、胸を揉み乳首をつねり上げるソフィアとステラ


「んぶぅ!?ふぐぅ...ちゅずずず...」

(ぐりぐり ずちゅずちゅ ちゅぷちゅぷ)

顔面に馬乗りになり溢れる愛液を秘部で顔全体に塗り込み、さらに口に押し付け飲ませるイレーヌ


必死に堪えようとするマルファであったが、悪魔に開発し尽くされた身体はあっけなく快楽を受け入れ登り詰めようとしていた

「あっ!言い忘れてましたけどイク度に心も主様を受け入れていっちゃうので、抵抗するなら気を付けてくださいね♥」

「!?」

絶頂直前に聞かされた情報に動揺するマルファであったが、もはやどうしようもない

「んぶぅぅぅ~~~!!!」

「あ~あぁ、いっちゃいましたね♥」

決壊した精神の堤防を素通りした快楽の波により何度も何度も絶頂が叩きこまれる

その度に心の中で何かが解き放たれるのを感じていた



どれくらい時間が経ったのか、何百回絶頂したのかも分からない程に弄られ続けたマルファが祭壇の上でぐったりと横たわっている

「そろそろ素直になりましたか?主様を受け入れる気になりました?」

「誰...が...」

気丈に振舞うマルファであったが、その顔を甘く蕩け、虚ろな目はエリスの持つ仮面を無意識に追っている

「最後の一押しですね♥」

祭壇に登ったエリスが自らの下腹部に手をかざすと、桃色の聖水が集まりズルリと疑似陰茎を形作る

それをマルファの秘部にあてがい一気に貫く

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁ─────♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥」

聖堂に嬌声が響き渡り、マルファの抵抗の意志が完全に折れる

「んっ♥主様を受け入れる準備完了ですね♥次に顔を合わせる時が楽しみです♥」

エリスに激しく犯される中、蕩けたマルファの顔に仮面が近付き、そして


気高い意志は深い闇に落ちて消えた



4人の救乙女に続きマルファも失踪したことで、緊急会議が開かれていた本部に5人の帰還の報告が届く

教団に捕らえられていたが、隙を突いて自力で脱出、帰還後の精密検査でも異常は見つからなかった

脱出の際に7割程が吹き飛ばされた教団のアジトはすでにもぬけの殻となっていた

調査の失敗と独断専行の罰として5人は謹慎を言い渡されたが、期間が明けると通常業務へと戻っていった



支部である教会の自室で祈りを捧げるマルファに部屋の外からエリスが声をかける

「お姉さま、そろそろ時間ですよ」

「分かりました、すぐに行きます」

娼婦か淫魔の様な全身を露出した衣装に身を包んだマルファは、今まで祈りを捧げていた仮面を被り部屋を出る

廊下で待っていた同じ様な姿の4人の救乙女と合流すると教団の信者たちが待つ講堂へと向かった


全ての救乙女が教団の手に落ちるのそれほど時間はかからないであろう

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