仮面を被る話

仮面を被る話


自らへの拷問に大切なクルー達を巻き込みたくなくて「冷酷な死の外科医」を演じるifローの話

捕まったクルー達が自分のもとへ連れてこられた時に、大切なクルー達の命が自分を苦しめるために利用されることだけは避けたいと思って、「そいつらを傷つけたところでおれは何とも思わねェ」とか心にもないことを言っちゃうifロー 言葉も虚しくクルーが殺された後も平然とした表情を無理やり繕ってるけど握った拳からは血が出てる

何回かクルーの処刑が繰り返された後に、おれがどんな態度を取ったところで彼らの死は止められないのでは?と気づくけど、この芝居を止めたらアイツ達がもっと惨い方法で殺されるかもしれないと思っちゃって辞めるに辞められなくなっていくといい

同盟相手を必死に庇おうとしていた時点で甘さが捨てきれない性格であることや自分のせいで誰かが被害を受けることが弱点であることはifミンゴにバレているので、いくらifローが悪ぶってみてもifミンゴからしてみれば健気に毛を逆立てて威嚇してる仔猫のようにしか見えないしその様にますます加虐欲が湧いてる

あえてifローの芝居にのってあげるフリをしながら巧妙に追い詰めていくifミンゴの図が想像できすぎて困るな クルーの死に際に涙の一つも流さない冷酷な船長を慕ってついてきたアイツ達は哀れなもんだ、とか コラソンから貰った心とやらはそんなものか?とか言いそう ifローが無益な殺しを嫌うことまで知っていた場合はあえて使用人とかの処刑執行役とかやらせて愉しんでいるかもしれない

ifミンゴが種明かしするのはもう取り返しがつかないタイミングになってからなんだろうな お前の芝居はクルー達を無駄に傷つけるだけで全部無意味だったって最後のクルーを殺したあとに言いそう あ、悪趣味~!

種明かしされた後は自己防衛反応として冷酷なフリをするようになってしまうといい おれはクルーを何とも思っちゃいない、だから平気だって自らに必死に言い聞かせているやつ 心と乖離した態度を取り続けることが自らへの負担になっている、自分で自分の首を絞めている状態なのは分かっている

けれど、そうでもしないと罪悪感に耐えきれない それにもう仮面の脱ぎ方もわからなくなってしまったから演技をし続けるしかない哀れなピエロ

そうして自らの心を欺き続けた結果として本当に心を見失ってしまったらお労しいね コラさんから貰った大切なものだったはずなのにね

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