代用品

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曇り



「……品田…流石にこれは……どうなんだ…?」 あまねはひきつった顔で拓海に問います。


拓海がクローゼットから取り出したのはゆいのお気に入りの服と全く同じものでした。


「これを私に着ろと…?」


「ああ…できれば髪型もゆいと同じにして欲しいんだ。できるか?」


そう言うと拓海はゆいのと同じリボンを取り出すと、あまねは少し彼を軽蔑したような反応を示します。


「……全く君という奴はどうしてそんな事を臆面もなく言えるんだ…なぜ私をゆいにしようとする?」


「…いいから…いいから頼む!この通りだ!」


「私は君の着せ替え人形ではないんだぞ…」


あまねは大きなため息をついたのち、呆れた顔で続ける。


「君がどうしてもと言うんだ…ソレを着てやろう。」


「だが…これだけは言わせろ。ハッキリ言って品田、君は最低だ。君は私をゆいに仕立て上げたいようだが、君にとって私はゆいの代わりでしかないのか?」


拓海の顔に図星を突かれたかのような表情が浮かび、彼はぐっとおとなしくなってしまいました。

あまねは彼の反応にひどくショックを受けながらも、しばらくの間をおいたのち、彼の目の前で着替えを始めました。


「っ!?お前…ええっ?…いいのか?」


「私ははなから君がどんなプレイを所望しようと私はセ○レとして応えるつもりだからな………」


そう言っている間にあまねは着替えと髪のセットをあっという間に終えました。


拓海は、衣装も髪型もゆいになった彼女を見て、興奮を抑えきれない様子でした。


「…」

「…ほら君の好きなゆいだぞ?」

「どうだ?ほら…」

「………それともこちらの方が好みか?」


あまねは深呼吸をし、深い深いため息をついた後、何かを決心したかのように目を開けました。

「拓海!あたし腹ペコっちゃった〜♡拓海のソレであたしを満たして♡」


あまねはゆいのモノマネをしながら拓海に誘惑を始めました。彼女の目には心なしか微かに涙が浮かんでいるようでした。

「ほらほら拓海ぃ〜♡ココ…すごく固くなってるよ〜?」


一方で拓海は興奮を抑えられません。

「ゆい…いいのか…?」

「もちろんだよぉ拓海♡ほら早く♡」

「ゆい……ああ…!」

————

———

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品田は私のことなど見ていない…のか…


所詮はゆいの代用品…自分でも分かってはいたはずなのだがな……


ゆい…君が羨ましいよ…憎いほどに…


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