今後の方針
神永 side in
とりあえずキャスター陣営についての情報をまとめると
1、サーヴァントの真名はおそらく張角
2、複数の使い魔を確認来ていることから直接的な戦闘能力は低いと予想
3、マスターは基本出てこずキャスターがメインで動いている。
ざっとこんなところだろうか
「で、この陣営はどうすんだ?先に殺る?」
「…正直迷っているのよね」
美作はう〜んと唸りながら意見を述べる
「キャスターに時間を取らせたくはない、ただそれ以上にアーチャーとランサーに背を取られる方が恐ろしいのよ」
「あぁ、確かにランサー相手は特にな」
牛若丸と初めてあったあの夜を思い出す、牛若丸の速度と剣技で優位に戦ってはいた。だが相手の一撃に呪いが乗っていたのか明らかにダメージの量が大きかったのだ。
そしてランサーはこちらを標的としており未だに行動を起こしてこない、即ち隙を狙っているのだ。
「セイバーとの戦いの際に横槍を入れてこなかっただけ運が良かった、あそこで襲撃されたらどうしようもなかったしな」
「多分セイバーを私たちに落として欲しかったのよ、あのランサーでセイバー…ジークフリートに勝てるとは思わないもの」
確かに恐ろしい殺気や呪いのようなものは感じてはいたがセイバー程の重圧をあの夜に受けた気はしない。
「そうだな…アーチャーはどうする?」
「片腕が無くなってるのよ?相手の真名はわかってないけど戦力としてはだいぶ落ちているでしょうね、後に回してもいいわ」
「となると…標的はランサーだな」
「ええ、ライダーはそれで良い?」
今までずっと顔を赤くして俺の後ろで顔を隠していたライダーが返事を返す、引っ付かないでくれませんかねぇ…
「…はい、問題ありません」
「そう、それじゃもうひとつの問題に入りましょうか」
そう言って令呪を見せてくる。
「とりあえず聞くわ、ライダー私とも契約できる?」
「契約自体は可能ですしその提案は受けましょう、ですが条件があります」
「あら、何かしら」
「契約後に令呪を一角、主殿…いえ、隼人殿にお譲り下さい」
そう来たか…!確かに一角でも残っているのならばマスターとして扱われる
「…断るって言ったら?」
「その際は諦めて聖杯戦争そのものを降りてください」
「はぁ、わかったわ。契約書でもセルフギアススクロールでも持ってきてちょうだい、書いていいわ」
意外だ、ごねると思ったのだが…
「あら失敬な、その程度で復帰できるならいくらでも令呪を貴方に渡すわよ」
「ああそうかい、ならさっさと契約してくれじゃないと令呪の譲渡自体がルール違反になる」
あの神父は「脱落者」の令呪譲渡を禁じていた、だが参加者同士の令呪譲渡に関しては特に問題は無い故にそこを使う。
「よし!じゃあライダー、そこにたってちょうだい」
「はい、これでいいですか?」
「OKよ、それじゃあ行くわよ…」
神永 side out