今年の振り返りと男性育休について

今年の振り返りと男性育休について

清水 斐


はじめに

iitoco!! Advent Calendar 2021の12/7担当分としてこちらを書いています。
今年は久しぶりの参加。普段こうやって人に見られる文章を書かないので(←本当は仕事で書かなきゃいけないけど)何を書こうか、悩ましいですね。
あまり考えすぎても時間がただ過ぎてしまうので思ったことをつらつらと書いていきます。
なので読み飛ばし可。他の日に書いている皆様は素晴らしいことを書いているので是非そちらをご覧ください。


自己紹介

とりあえず簡単に自己紹介を。
現在長野県佐久市に居住、ファイナンシャル・プランナーという人に説明しづらい仕事をしています。

出身は福岡で佐久市民歴はもうすぐ丸8年。そもそもは転職でこの地に居を構えた単身移住者の夫との結婚をきっかけに30歳からこちらでお世話になっております。
仕事は主にお客様のご相談を受けてアドバイスをしたり将来シミュレーション作ってお金の持ち方使い方の最適化のお手伝いをしたりしています。その他にセミナーや(主にWeb媒体の)記事を執筆などもちょこちょこと。
今はコロナと今年の初めに出産した関係で外に出る仕事は控えめですが本当に有難いことに長野に来て個人事業主としてどうにかこうにか成り立っています。


今日のメインコンテンツ

こどもが生まれて、価値観や考え方が一変すると聞いていたものの私はそうでもないかも…と思う程前と同じように過ごせています。もちろん物理的にできないことは出来ましたし体はボロボロですが。
ただ、私がこうなったからなのか本当に丁度タイムリーな話題だったのか分かりませんが男性(こどもの父親)の育児休暇についてこの一年目にする・耳にすることが多くなりました。それについてリアルタイム経験者として見解を述べたく、今回こちらを使わせてもらおうと思いました。


私の場合

とりあえず私の場合から。
1月中旬に出産、特に問題がなかったので1週間弱で家に帰り育児がスタートしました。
夫は母子の帰宅日から3月いっぱいまで、2か月強の育児休暇を取得しました。
世間の育児休暇取得状況から見ると長いと思われますが両家実家が他県で頼ることができない状況からするとこれでも余裕はありませんでした。
育児休暇を取る?という話を夫婦でするよりはるか前、妊娠を考えるタイミングで最低1ヵ月・できれば3か月育児休暇を取れないのであれば子供を産まないと言っていました。


それでも男性(父親)の育児休暇を義務化することには反対

「夫の育児休暇は絶対必要だった」「一人で産後直ぐ育児は無理」と思っています。
それでも昨今言われるような『とりあえず全員取らなければいけない』という流れには反対です。
何故なら、家に居るとむしろ負担になるからいない方が良い人がいっぱいいるから

夫の育児休暇はあくまで育児と産後の母体のフォローのための制度であって、その目的を達成できないのであればむしろ仕事に行っててくれ、と思ってしまいます。


産後の母親は本当に余裕がない

どの程度のことができないと意味がないのか。正直に言うと
指示を出されず・聞かずにすべての家事をできるレベル

を正直求めたい。
食事作りをとっても作れるだけではダメでメニューを決めて買い出し(しかも前後の日程を踏まえて)、調味料の場所・ストックの有無を把握して管理、片付けも勿論。他の家事も全てそうです。
しかもできるだけ・指示されてするではありません。この間の家事の主戦力として一日のスケジュールを踏まえつつ名もなき家事と言われるものも含めて全てできて欲しい。毎日完璧である必要はありません。ただ、1ヵ月間家を円滑に回すスキルを身に付けていて欲しいんです。
産後の妻には家事を指示をする余裕もありません。睡眠時間は少なくホルモンの影響もありメンタルもギリギリです。体調も回復しておらず少し動くだけで悪化します。

育児休暇を取るなら産前に夫一人で家事を全てできる状態にしておいてください。休暇と言えども休みではなく、家事を一手に引き受けつつ育児も行う期間です。
最初の1ヵ月程度は本当にその位でないとその後の関係性に影響を及ぼしかねません。
言えばやってくれるなら良いだろう、と思われそうですが…家事が終わってないのにそこら辺でゴロゴロされていると精神衛生上悪いので「いない方がマシ」となる気持ち、分かって頂けたら嬉しいです。

そして、戦力になる夫だったらきっと『育児休暇は数日だけとっても意味はない』ことに気付くと思います。


準備が大事

育児休暇に入ったから『さあ、やって!』では無理ですよね。
なので産前、妊娠中にできるように準備しておきましょう。普段家事をしない夫であれば練習からです。妊娠が分かって出産まで基本的には半年近くあります。休みの日に少しづつ覚えても間に合う期間ですよね。


里帰り・実家に頼れてもできる様に

出産後のフォローは頼めてもこの家のこと一切をできるスキルはあって損はありません。家族の急な体調不良や事故・入院などがあるかも知れません。
こどもがいる家では大人は全員、何でもできる準備が必要ではないでしょうか。
勿論、こどもがいなくても最近は共働きが普通になってきました。みんな働くならみんな家のことを何でもできて当然ではないでしょうか。
普段は得意な人・やりたい人・その役割を担う人がやっていてもバックアップはできる様にしておきましょうよ。


周りの人にもお願い

男性の育児休暇促進、と言われるようになり、子供が産まれる予定の方に「育休取りなよ」と声をかける会社も増えてきたと聞きます。
会社は体裁で取らせなきゃいけないのかも知れませんがせめてその方の周りの人が育児休暇を本来の目的を果たすものになるべく、休め以外の声掛けやアドバイスを是非お願いします。


まとめ

ここまで読んで頂きありがとうございました。半分以上私の愚痴のような内容です…すみません。

何だかすごくハードルの高いことを言ってしまいましたが先ずは気持ちだけでもそうであるように分かって少しでも見方が変わって頂けたら嬉しいです。

「休めと言われたので休んでいます」と何にも役に立たない夫・父親が家に居るような状況にはならないように、願うばかりです。


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