人獣カイドウさん、産卵

人獣カイドウさん、産卵



クロアカもヘミペもあるので注意です

卵は出したら燃えて消える設定にしてますがお好きに想像してください。


動物系悪魔の実はモデルの動物に習性が似るらしい。肉食獣なら気性が荒くなるんだと。おれは幻獣種だから、似るというのなら誰かの想像の姿なのだろうか。龍という生き物は知名度は高い。それこそラーメンのどんぶりの中から城のレリーフまで色々な場所で見てきた。しかし生態については分からない。やつらは月に1度、卵を産むものなのだろうか?


 ウオウオの実を食べて龍になり、空を飛んだ。人と龍の中間になると強くなった。しかもそれだけでなく、ちんこが消えた。正確に言うのなら、どうやら中に入っているらしい。下腹部にできたスリットの中にどうやらあるみたいで不思議だ。まあ動く時に楽でいいなとカイドウは安直に思った。しかし、それも長くは続かなかった。

 カイドウは人獣型になった時に限り月に1度訪れる「産卵」に悩んでいた。


 文献を調べても特に情報はなく、他人に聞くのも憚られるなんともデリケートな問題でカイドウは1人で何とするしかなかった。


 産卵が痛みだけを伴うなら、もう少しは相談でもしやすかったかもしれない。しかし、カイドウの産卵は快感を得るものだった。ので、しょうがなく、カイドウはその快感を楽しむことにした。1ヶ月に一回、一個の卵を産み落とすと直にひとりでに燃え出して消えてしまう。

 何度も繰り返すことでカイドウも慣れて、穴もだんだんと快感に素直になってきた。何度目かで、カイドウは出かけた卵を無理やり中に押し戻すと気持ちいいのが長く続くことに気が付いた。奥に引っ込んで出せなくなった卵もいくつかあったが、どうせ燃えて消えるし一定の時間が過ぎると産卵のさの字も浮かばなくなるのでカイドウは何も問題はないと判断した。後に思うとこれが全ての元凶だった。


「カイドウ様~島が見えました!」

「そうか。よし、てめぇら準備しろぉ!」

 船内の一室のデカイ椅子に座りながらカイドウはいつものように豪胆に笑って指示をだす。しかしどこか浮かない雰囲気だった。カイドウは己の筋肉で割れた腹を撫でる。そういえば先月もカイドウは産卵をしなかった。産卵をせずに、もう半年くらいは経っているような気がする。産卵をすると快感で暫く動けなくなることも増えたのでなかなか気軽に出来なくなったことも大きい。


 なんだか最近は腹がじんわりと熱くて頭がぼんやりとすることが多い。昨日もキングに心配だと言われたばかりだ。大丈夫だとしめしてやらねばなるまい。カイドウは気を引き締めた。

 さて、今日も一暴れするか。と、いつものように龍になろうとして、しかし勝手に体が人獣型に変化したカイドウは己の腹のデカさに唖然とした。いつもと比べて異様に丸く、大きく膨らんでいる。苦しい。これではまるで、妊娠でもしているかのような…

 その時、腹の中がきゅぅぅんっと甘くわなないてカイドウは思わず声をあげた。

「んあぅっ……!!」

 ぱしっと音をたててカイドウは己の口を手でふさいだ。顔が熱い。なんて声出しやがる。しかもこの腹。隠せない、まずい!

 カイドウは無理やり獣型になり勢い余って出口をぶち壊して外に躍り出た。

「今日はおれだけでこの島を破壊する!お前らは次の目的地に行け!」

「え!カイドウさん!?話がちが…」

「命令だ!!さっさっと動かねぇか!おれに食われてェってのか?ウォロロロ!」

「は、はいいぃい!!直ちに!」


 慌てて進路を変える己の船を上空からしばし見守りカイドウは全速力で島に飛んだ。経験上、産卵は人獣型でしか起こらない現状だということが分かっている。なのに、龍状態でも腹に違和感を感じる。まずいまずい。黒い雷をゴロゴロと轟かせながら、カイドウは地表に列をなした粗末な軍隊を一息で燃やし尽くし風で切り裂いた。ああ、くそっここは弱っちい奴しかいねぇから訓練に調度いいと思ってたのに…!

「おれがやったら、意味がねぇじゃねェか!!」

 八つ当たりで破壊の限りを尽くしたカイドウは贔屓にしている空島へと飛んだ。ちょっとした森のようなそこはカイドウが気に入った植物やらなんやらを植えつけ飾り付けた謂わば癒しの庭だったが、今日に限っては癒される暇がなかった。

 もふんっっと雲に落ちたカイドウは人型に戻り身を隠せる程に大きな木の根元の隙間に潜り込んだ。カタカタと体が震えて力が入らない。

 ふぅふぅと息をしながらどうにかズボンやらなんやらも脱ぎ去る時にはもう限界が来ていた。カイドウが腹を下にして倒れるように崩れ落ちると、押さえきれずにぞるるっと尾っぽが生え、肌が青い鱗に覆われていく。腹もぱんぱんに大きくなってずっしりと重い。きゅんきゅん、ぎちぎちと熱をもって腹の中から存在を主張してくる卵にカイドウはこれから来るだろう快感と苦しみを思ってかちかちと歯を鳴らした。

「んぐ……ッ…………」

 この腹の中が、全部卵ってことか…?こんなの見たことない…。卵一つで暫く動けなくなるほど気持ちいいのに、何個あるんだ…。カイドウは過去の己をどつきたくなった。下半身のあつい違和感に耐えかねて腕を後ろにまわして穴をまさぐると、熱くてねちゃり、くちゃりと音がするほどの濡れ具合。準備満タンとでも言いたげな感じでひくついていて、最悪だった。

「…っ…………ぬぅ」

 縁が盛り上がって、内から粘液を分泌しているようだ。人獣型の爪の尖り具合で自分の粘膜を弄るのは流石に嫌だったので、意識して爪を人の時と同じようにする。下着までもびしょびしょだったし効果があるのか分からないが、一応卵の通りをよくするために指をつぷっと中に入れるとむちゅぅと媚肉が指に絡み付いてくる。ほかほかでねちょねちょで、カイドウは良いところに触らないように指を押し進めた。

 良いところ、と言っても卵が中の粘膜を拡張しながら出ていくので全体的にセルフ開発をしていた結果、全体的に良いところではあった。カイドウは知らなかったが直腸内にある前立腺と呼ばれるものは人獣型になって肛門が肛門でなくなっても存在し、度重なる産卵でかなりの感度にされてしまって指でくるくると弄りでもすれば声が押さえられないほどになってった。少し掻き回してちゅぷんっと指を引き抜く。

「ぅ、…………っ…ッ…」

 待っていましたと言わんばかりに腹の中を卵が穴のヒダを蹂躙しながらじゅぶじゅぶと降りてくる感覚に尾っぽの先をぶわりと天に向けてカイドウは軽く絶頂しながら嬌声を噛み殺した。ごりっと前立腺が潰れて頭に火花が散る。

「んっ…く、ぁ"……っ……~っ」

 じゅちゅっ、くちゅ…ぼとんっ

 一番太い場所で一度つまり、ずぽっと落ちていく感覚に穴がひくひくと開閉し体は勝手に余韻の甘イキをかます。背筋から痺れが広がって力が入らなくなってくる。そこに休む間もなく次の卵が降りてくるのでカイドウの体は穴からとろぉんと分泌液を垂れ流しながら歓迎するように痙攣した。

「っ……ふぅ、ぅぅ…………ッ……ぬぅうッ」

 土下座でもするようにうずくまったカイドウはガリガリと爪で床を引っ掻いて快感を逃そうとしたが、ふわふわの雲を掻き分けるだけで何処にも快感を逃せずに呻いた。


「あ"~……あぅ…ッ~~……ぎぃぃ…ッひ、はぅあ……ア、ぁ、ぉ、ぉおッッ………ぎゅぅぅっっ……!

 卵はゆっくり降りてくることもあったし、連続でポポポポンッと出る時とあってまるでカイドウを刺激に慣れさせないようにしているようだ。腹の中から極まる絶頂は重く長く続いて、時に重なりだして訳が分からなくなりそうだった。律儀に反応を示しながらカイドウはあまりの快楽に背筋を内側に曲げて、ガクガク震える体を抱きしめた。

 

 ふと下腹に目を向けるとスリットがくぱりと開いて中からペニスが汁を滴らせて少し顔を出していた。カイドウは思わずそれに手をのばして触ってしまう。外からイけば少し快楽を発散できるかと考えたのだ。

「…っうああ!っひ、はぁぁッッ………~~ッ」

 しかし熱に浮かされた頭で考えたことはうまくはいかず、二重の快楽に板挟みになるだけだった。少し触っただけで視界が白くなり前でイった刺激で腹が卵をしゃぶり、その刺激で中から絶頂する。

 カイドウは顔の穴という穴から汁を垂れ流してぐちゃぐちゃに乱れて終わらない絶頂に泣いた。かなり時間が経ったのに、まだ腹はでかい。くぽん、ちゅぷんとなる音も酷く羞恥心を煽った。玉のように汗をかいても熱さはますばかりで、はぁはぁと呼吸が落ち着かない。快楽を逃そうとぱさりぱさりと黒髪が揺れる。


「あ"ッッ…や、まだ、イく、もう、ぁ……ごりごり、やめっ……ッあ、ぉ、ぉ、ぃイッ、ぐぅぅっっ……!!っハ、は、はぁ、まだァ……?!くそ、ぅ"う"……っ……ぉぉッ」

 もう無理だ、終わってくれ、何時間たった?部下が心配だ。気持ちよくてしぬ。そんなの、ダサすぎてあんまりじゃねェかよ…!!びたんびたんと尾っぽを暴れさせるがぼふんぼふんと優しい感触しか帰ってこず快楽がぐるぐると体に溜まり、カイドウはまた絶頂に上り詰めてしまう。

 卵はぬぽんぬぽんと生まれ続け、大きさや表面の質感を変えてカイドウを翻弄し続けた。


 卵を何個もひり出して穴も中もぐずぐずに蕩けきり、精根尽き果ててぴくぴく震えるだけになった頃。今までで一番デカい卵が奥からごりごりと主張してくる。腹の大きさも正常に戻ってきたし、あとはこれだけ、では、あるが。

 今まではカイドウが力を入れずとも卵は勝手に下に降りてくるものだった。しかしこれは奥でも詰まっているように感じる。もう帰って寝たかったがこれを出さないと終わりそうにない。カイドウはゆっくりと深呼吸をして目を閉じて、腹に力を込めた。

「ふぅー…ふぅー……んゥ…ぐぅぅッ、さっさと、出やがれ…ッ」

 ぐぐぐっと動く感触に身を震わせながら解放を期待してより一層力を込める。

 すると幸か不幸か、卵は調度前立腺を押し潰すように止まってしまった。さんざん卵で蹂躙されて一回り大きく、感度も増した場所には過ぎた刺激だった。カイドウにはぶちゅぅぅっと潰される前立腺の音が聞こえた気がした。

「がッ、ぁぁあア!?!やめろ、ンぃぃッ…かはっ…ぎっ…お…は、ひぐゥッ、あ"あ"ッッ」

 ただ享受するしかない暴力的快楽にカイドウはぽろぽろと涙を流して額を雲に押し付けて悶えた。苦しみを塗り替えすくらいに気持ちよくて苦しい。上半身は脱力して尻だけ上げるようなポーズで尻を上下左右に振りたくる。卵はもうにっちもさっちも動かせずに、強いて言うなら出すしかない状況だった。また引っ込めて大きくなりでもしたら本当にどうしようもなくなってしまう。手で外から押してみても気持ちよくなるだけでカイドウは泣いた。

 散々イって穴が大きくなったのか、その後カイドウはどうにか最後の卵を出すことができた。

 穴は粘液でてらてらと輝き、ぽかりと開いて暫く閉じなかった。物足りなさそうにくちゅちゅぱと緩く開閉する穴に舌打ちしながらカイドウは安堵した。

 しかしそれ以降の卵の大きさが最後に出した卵の大きさに固定されてしまったのは悲劇なのか幸福なのか。それはカイドウしか分からない。

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