人妻女子会
細かいことは気にしないでください
※まずかったら消します。
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「その……セッ……スの頻度ってどれくらいなん……?」
先日、撫子が結婚した。現世で小さな式を、尸魂界で盛大な式を挙げた。
そして女子会と称してこの場に居るのは朽木——阿散井ルキア、黒崎織姫、石田撫子。いずれも既婚者だ。
「セ? …………目合いのことか?」
「……うん」
そして撫子の投げ込んだ疑問に、織姫とルキアはしばし硬直する。
一方の撫子の顔は全体が真っ赤に染まっている。耳まで赤い。
「もっ、もちろん嫌なら言わんでええからね!?」
「撫子ちゃんがそう訊くってことは……」
「……多いのか?」
撫子は顔を赤くしたままこくりと頷く。
「そういうこと、今までしてへんかったから、お互いその期間の反動というか……」
「わあ……」
「おお……」
「ちなみに週にどのくらい?」
「……ほぼ毎日……週五くらい」
夜を思い出す。
優しい手、自分を呼ぶ艶のある声、とろりとした視線、火傷しそうな熱、齎される快楽。
そのどれもが撫子を甘く蝕む。
「生々しい話でほんまごめん……」
「……撫子ちゃんの負担になってるなら言った方がいいと思うよ?」
「全然負担やないから問題なんや……」
撫子は人間ではなく、虚混じりの死神だ。正直、一般的な人間よりも体力があった。
「求められるんは嬉しいんやけど……さすがにお互い自重した方がええんやないかなって……」
どちらかと言えば、撫子が誘うことが多い。今までお預けしていた時間を取り戻すかのように求めてしまう。
「子どもはどう考えているのだ?」
「雨竜が医者になってからで一致しとる。今はまだ研修医やし」
「ふむ……将来設計はしているのだな」
「むしろ雨竜の負担になってへんかな……」
「今は反動でそうなってるだけで、しばらくすれば頻度は落ち着くんじゃないかな」
「そうやとええなぁ……」
とりあえず今日は誘わず添い寝するだけにしよう。そう決めた撫子は話題をまったく別のものに変えようと口を開いた。
自重できたかは不明。