五日目
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あーまったく! 昨日はルフィのせいで酷い目にあったよ……。あんな気持ちイいや違う違う。道具で人をおもちゃみたいに扱ってさ!
年上のおねーさんである私じゃなければ許してないからね? ホント、ルフィには反省してもらいたいよ。
それはそうと今日の勝負! ルフィへの昨日の罰も兼ねて用意した作戦を決行する!
「ルフィ! 今日は勝負の前にビデオ見ようよ!」
「ん? まあいいぞ!」
フフ、相変わらず人を疑わないのね……バカなルフィ。
もちろんただのビデオではない! あるはずがない! ベックマンの持つアッチ系のビデオ、そのコレクションの中からルフィが好きそうな奴を拝借してきたのだ!
ガチャッ、ウィーン……。
「おっ! 始まった始まった! これってどんなヤツなんだ?」
「うんうん! とりあえず隣座って! 見ればわかるから、ほらほら!」
ぽんぽんとクッションを叩いてルフィを招く。
このビデオを見ればルフィも興奮するだろうし、悶々としたまま過ごすのは辛いだろう。
そうして焦らして焦らして、爆発寸前のところを決めれば……むふふふふふ。
「へぇ~ ヒロインは主人公の二歳年上かあ……」
「へっ!? へぇ~……そうなんだあ……」
「いや、なんでウタが知らねぇんだよ……」
「ああいや、その。 し、知り合い?に、オススメだよっていわれて。まだ、見てなかったんだよねえ……ほら! ルルフィと見たかったし!?」
「……おう、そっか。」
ふぅー! 危なくばれるところだったけど何とか乗り切ったかな。
っていうかこのビデオ……改めて映像見てるけど……。
主人公のルーシーは普段は子供っぽいけどいざという時は頼りになる青年で、ヒロインのアトゥは主人公の二歳年上の幼馴染で主人公にベタ惚れ。
あれぇ……? なんかこう、どこかでみたような……?
いやいやいや。いやいやいやいやいや! こういうので幼馴染系とか年の差が二歳とかヨクアルことよね! うん。
いや! それでも! 私とルフィに見事に当てはまるってそんな偶然ある!?
……ちらっとルフィの方を見るけどそこはそんなに気にしてないっぽい。多分。きっと。むしろ気づかないでいて。
「うわ、敵の奴らアホだなー」
「ね、あんなことしたら主人公そりゃ怒るでしょー!? って思ったもん」
映像の方はなんか……思ってたのと違っていた展開が繰り広げられていた。
世界の裏で暗躍する悪の組織。そいつらの目的の為にアトゥの持つ歌声が重要な役割を持っていて、ルーシーの目の前で浚われてしまう。
当然ルーシーは救出に乗り出すが、相手は世界的犯罪者で一人では到底太刀打ちできず打ちひしがれて……そんな彼の目の前に友人をはじめとした頼りになる仲間が!
最終計画発動までのリミットが迫る中、仲間が敵幹部を倒して道を作り、とうとうルーシーはアトゥの手を取り救い出す……!!
最初の平和な二人の描写から一転、山あり谷あり、アクションもコメディも魅せ方がうまくて、ただの移動シーンですら引き込まれる面白さだった。
「やったー! さっすがルーシー!」
「……おう、やっぱり大切な奴は手放せないよな!」
当初の目的も忘れてすっかりビデオの世界に引き込まれていた私は感動のフィナーレに思わずルフィに抱き着いていた。ムニュッと胸が当たった気がするけど、そんなのこの大団円の前には些細な事!
ルフィもルフィでいつものアクション映画観終わった時より反応薄いけど、しっかりと見入っていたようで。
はー……満足満足。いいもの見れたなあ。
ウィーン……ガチャッ。
さすがベックマンのコレクション。映像マニアも納得の……ってちっがーう! あれぇ? そういうシーンなかったぞ?
おっかしいなあ……と思っていたがそれもそのはず。ベックマンが戻ってきそうだったのでとっさにひっつかんだら二本持ってきちゃってたみたい。本命は別にあった。
「もう一本借りてたから、こっちも見よ!」
「おう! さっきの面白かったし、こっちも期待だな!」
当初と予定は違っていたけれど、ルフィも油断してるみたいだしこれはこれでありかな? という事で、今度こそ計画発動!
ガチャッ、ウィーン……。
「ん? この二人、さっきのでも出てこなかったか?」
「あ、ほんとだ。 連作なのかな?」
ん? んん……? さっきのと似たような登場人物と始まりだ……あっれぇ? 次回作だったとしても面白そうだからいいんだけど、これじゃあ計画がー! と思っていたらなんだか怪しい雰囲気に。
あ、ああー……名作映画のパロディモノってことかこれ。学校の友人が大抵はタイトルもじったバカなノリの奴だからギャグとしてみる分には楽しいとか言ってたっけ。
うーん、それだとルフィは興奮しなさそうだしなあ……こいつ、ギャグ好きだし。はー……まあ、楽しければいっか。
なんて思ってたら……なんか急に始まった。え、なに。なんで日常の流れでもうヤってんの。イヤそういうビデオならおかしくないんだけどさっきのとギャップありすぎ……うっわぁ……責め方えっぐい。
「ひゃー……」
「……」
思わず目を覆うがちらっ、ちらっと指の隙間から見るのを止められない。うわうわうわ、えっ!? あんなのがあの女の人に入るの!? うーわあ……。すっごぉい……。
隣のルフィの様子が一変してるのにも気づかず、私はくぎ付けだった。
や、やるわねベックマン。こんな激しいのを……パロもののはずなのに本編同様その手の映像としてきっちりハイレベルになってるとは、ね……。
「っア……すご、はねてる……あっあっ、うわあ……あんななるんだ……」
もはや自分が何を口走ってるかわからないほど魅入ってるうちに……主人公がヒロインの中、奥に擦り込むようにして何度目かの射精をして……画面が静かにフェードアウトし、暗くなった画面に再び腰を打ち付ける音とヒロインの喘ぎ声が響いて終わった。
ウィーン……ガチャッ。
「ッ!」
ビデオが排出されるその音がやけに部屋に響いた気がして思わず身をすくめる。
「……」
ルフィはだんまり。時計のカッチッカッチッという針の音が妙に目立って聞こえて。
あ、やば……もしかして、ちょっと……濡れ、てる……? ルフィももしかして勃っ…………!
「ッ……る、ルフィ……ごめんね。ちょっと、……・」
「待てウタ。……こんなの見せたって事は……ヒロインがやられてた様な事、やってもいいって事だよな?」
ふあっ……♡腕を掴まれただけなのにゾクゾクとしたものが体を駆け巡る。マズイ。この流れはマズイって!
「い、いや、何言って……フッゥァアン!?ちょ、ヤッ♡服の上から……ダメ♡ん゛んあぁ゛……♡」
引き寄せられ、揉みしだかれ、指で弄られる。
「もう濡れてるってことは……やっぱりそうだってことだな。明日は学校休みだし……全部やり切るまで頑張ろうな……」
「ん゛っ♡やぁっ♡いきなり♡はげしっ♡」
興奮してるのが伝わってくるような少し荒々しい手付き。それでいて、決して力任せでなく丁寧にツボをついてくる。
「ちょっ♡ほん、とに……♡はげし♡……っクウゥ……♡……アグッ♡!?」
映像のあまりの艶やかさに興奮の上乗せがあったとはいえ、あっさりとイカされてしまった。なのにルフィの手は止まることがない。
「アッ♡ま♡まッテ、ぇ♡い、まっ♡イ゛ッたっ♡イってる♡イ゛……るッ♡!!」
ルフィの腕を掴み、イったから止めてと懇願するもそれでも止まらない。
「いったろ……全部やりきるって。あのビデオの中じゃ、もっとすげー事になってただろ」
グリュ、と私の気持ちい場所を擦り、圧してくるルフィ。
「や゛あ゛あぁ……♡そこっ♡だめっ♡あっ♡また♡またクルっ♡……ぁ゛っ♡……う゛あっ♡アアァァッ♡」
快楽の天井にぶつかり果てても、そこからまたさらに押し上げられ再び絶頂する。絶頂したらまたさらに……。
そう何度も繰り返し限界の壁を壊され、ルフィが手を止めた頃には私はだらしなく四肢を脱力させ、まさに息も絶え絶えだった。
「っァ……♡カッ……♡ひゅ……ぅ……♡ンくっ♡はっあ……♡」
どうにかこうにか息を整えていると視界の影にルフィがうつった。
「ごめ……♡るひっ……♡も、ちょっと……♡」
もう少しで息が整うから、そう言うはずだった私の台詞はルフィによって遮られる。
「はぐっ♡!?う゛あ……♡あ♡?」
「ウタ、大丈夫だ。ヤりながら整えような」
私の中をエグるように入れてきたルフィがそんな無理難題をいってきた。
「ま゛っ♡だっ♡ぞれ゛っ♡ム゛リ゛ィ゛……♡」
「無理じゃ……ねえ……だろっ!」
「ふあぁあぁ……♡んっ♡んんんぁ……お゛っぐっ♡!?」
ゴリゴリと力強く奥まで入れてきて、ゆっくりを壁をひっかくように引き抜いて、一気に入れてくる。
そんなことをされて整えられるわけがない。抗議の声すら胎に響く衝撃と快感の前になす術がないというのに。
「ン゛ッぉ……♡だめ゛っ♡な゛かッ♡だっ♡イ゛♡んぐィっ♡」
「まだまだ、朝まで時間はたっぷりあるからな……たくさんイカせてやるから……なっ!」
そうしてルフィも腰を突き出し、奥を抉りながら一回目の射精をする。ビヂャビヂャと奥底で感じるその脈動に流されるように私も絶頂していた。
「ヒッ♡……アッ♡アッ♡あンッ♡アハあ……♡」
そして始まる抜かずの二回戦目。朝までにいったい何度イカされ、何度ルフィに注がれるのだろう。
そんなことがふと頭をよぎり、待ち受けるであろう快楽への期待と終わった後無事に目が覚めるのだろうかという不安の中、私はまたイかされていた。
ウタ通算戦績
5戦0勝5敗
!!new!!弱点増加