二級呪物 離性・静情
二級呪物【離性】
半陰陽の子供の死体をそのまま呪物としたもの。
摂取しても受肉はせず、体の一部の女性・男性的特徴を無くす術式が働く。
生殖機能に当たれば使えなくなり、身長であれば高くも低くもない一定ラインに留まり、脳であれば性的興奮がなくなったりする。体のどこが変異するかは人による。
術式が作用している間は変異する部位の激痛が一ヶ月以上にわたって続く。
相手を種無しにして跡継ぎ騒動から落とすことを目的として呪物化させられ、その影響で一つの分家が滅びかけたため存在は秘匿されている。
というのは建前であり、上層部の人間は普通に知っている。
二級呪物【静情】
離性から目玉だけを取り出し、ある術師が20年間反転術式をかけ続けたことで出来た呪物。
自身の目玉の代わりにはめ込むことで離性による変異を正常な状態に上書きする。
離性が使われていたころは奪い合いされていたが、離性が秘匿され使われなくなると同時に別室に保管されそれきり誰にも使われていない。二つとも現存している。