二人の日常(R-18的な意味で)

二人の日常(R-18的な意味で)


……

……

SSで即オチ2コマのスピード感を出す技量はなかったよ…

18のレスの概念は少し入ってるけど基本的には独立しているかと

ベッドヤクザペパーとよわよわアオイの特別でもないある一日のくんずほぐれつの話です






「アオイッ」

ぽん、と肩に軽い重みが乗る。その温かいかたちはわたしの大好きな手だとすぐにわかった。

「ペパー」

振り返るとそこにあったのは予想していた通りのにっこり笑顔。

「今日はいい食材が手に入ったんだ!なんか予定なきゃオレんとこ来いよ」

「行く!」

もちろん答えはイエスちゃん。

本当は宿題をやらなくちゃいけないけど、帰ってからやってもいいし。今日くらいはペパーと遊ぶことを優先してもいいよね。

と、見る間にペパーの顔が険しくなる。

「……オマエさ、顔に出すぎちゃんだ!」

「え」

「オレのために時間作ってくれんのは嬉しいけど!やることあんなら後回しにすんな!」

「わーっ、ごめんなさい!宿題が残ってるのー!」

悪い子ちゃん!ともしゃもしゃくすぐられてきゃあきゃあ騒いでいると、ペパーが「ん?」となにかに気付いたみたいにぴたりと止まった。

「ペパー?」

「んー……」

ボディチェックでもするみたいに全身をぺたぺたと触られる。

「どうしたの?くすぐったいよ」

「や、今は触っても平気なんだなと思って」

「?」

何の話だろう。

うーん、と顎に指を当てて考えていたペパーだったけど、「そんなことより」とすぐにやめてしまった。

「宿題だったら一緒にやろうぜ!オレももうちょい先のやつ片しちゃおうと思ってんだ」

いつも通りの笑顔に、わたしは「うん!」と頷いた。




そして、夜。

「おわったー……」

「本気出せばすぐ終わんじゃねえか。さすがアオイだな!」

さすが、という言葉はずりゃおりゃと腕を振るって最高の晩ごはんまで用意してくれたペパーのためにあると思うんだけど。

解放感にぐーっと伸びをするわたしに、ペパーは何気ないふうでこんなことを言った。

「じゃ、今日やっつけといた方がいいことは全部終わってるな?」

あ。

この問いかけは、お誘いだ。

「……うん。もう、大丈夫」

顔が自分でわかるくらい熱くなったから、わたしがちゃんと意味を理解したこともペパーに伝わってしまったに違いない。

満腹でうつらうつらしているマフィティフにひと声かけてボールにしまったペパーが、わたしに向けて軽く腕を広げる。

巣の主の片方を失ってがらんとした室内で、「アオイ」とさっきまでとは質感の違う声が響いた。

この空気がわたしはちょっと苦手で、でもそれよりずっとドキドキする。

……初めてのときは浮かれてたから、ぺろりと食べられてしまってから思い知らされたわけだけど。

大人しく腕の中に収まりに行けば、獲物を前にしたような目の色をしたペパーの顔が近づいてきた。

目を瞑って軽く開いた口にわたしのものよりもずっと分厚い舌が割り込んできて、それだけで全身がぞくぞくと歓喜に震えてしまう。

砕けそうになった腰をそのまま抱え上げられて、ベッドの上に縫い留められる。

そうして足をするりと撫で上げられて気付いた。

いつの間に靴、脱がされたんだろう。そんなこともわからなくなるくらいにキスに夢中になってしまっていた。

口の中を好き勝手に弄ばれてくらくらしているうちに、足を撫でた手が腰から脇腹まで上ってくる。

自分の意志に反してびくびくと体が跳ねる。あげそうになった嬌声は合わせた唇の間で消えた。

「……っ、ほんと不思議だなって思ってんだけどさ」

不意に唇が離れる。お互いを繋ぐ糸がつうと伸びて切れた。

「オマエ、こういうときだけやたら敏感ちゃんになるよな」

昼間考えていたのはそのことだったのか。

「わたし……のせい、じゃ、……ひぅ」

それはこっちのセリフだって言いたいのに、息も絶え絶えでろくに舌が回らない。それでも試みた反論は、内股を撫でる手によって止められてしまった。

お昼は一度だってこんなふうにいやらしい触り方をしたことないのに。

こうしてベッドの上になるとペパーの手はすごく意地悪になる。わたしの弱いところを、わたしがたまらなくなる力加減で的確にいじめてくるんだ。

そのまましばらく全身を堪能されて、これまたいつの間にか下着一枚まで剥かれてしまった。

ペパーの節くれだった指が下着を少しだけずらす。

「あっ、あぅ、うぅ〜……」

くちゅりと音が鳴る。触られてもいなかったはずのそこは抵抗もなくいたずらな指を受け入れてしまった。

「もう濡れてる」

「そんなことな、あ、ひぁ……っ!」

愉しげに響く声に反論しようとして口を開いて、ぐちゅんと中をかきまわす刺激に途中から嬌声が飛び出る。

違う、これじゃやられっぱなしだ。

「っぁ、ぺぱー、のも……」

ズボンを押し上げているのが見えるそこに伸ばした手がするりと絡め取られる。

「アオイにここいじられんのも好きだけどさ」

笑みのように細められた目のその奥の、どろりとした欲に気付いた。気付いて、しまった。

「今はオマエを気持ちよくさせたい」

そのみどりいろに魅入られる。

せめて意識だけは最後まで保たなきゃ。

そう思わされた時点で、既に今日の勝敗は決していたのかもしれなかった。




「あっ、ひっ、んあっ!あっもうイッ、イッてるっ!」

唯一残された下着も取り去られて、わたしの恥ずかしい場所からとめどなく溢れるものを指に絡めてペパーが悪戯っぽく笑う。

「まだ指二本だけだぞ?アオイはよわよわちゃんだな」

「あっ、だってぺぱーがぁ、」

「オレが?」

昼間はされない挑戦的な聞き返しに、わたしは薄くなった理性を総動員してなんとか答える。

「ペパーが、やらしくさわる、から……」

「え。まだまだ加減してるんだぜ?」

内側をいじめていた指が三本に増える。これまで慎重に避けられていたお腹側の弱いところをぐちゅぐちゅと擦りあげられて、わたしは声にならない悲鳴をあげるしかなかった。

「すっげえ締め付け……もういっかな。ちょっと待ってろよ」

一旦指を抜いたペパーが二人で買った新品の箱を開けてゴムを装着する一連の流れをどきどきと眺める。

もうはやく、はやくいれてほしい。

だというのに、ゴムをしっかりと装着されたそこはぬるんぬるんと入り口を弄ぶばかりで、ぱくぱくと食んでいるそこの感触を楽しんでいるみたいだった。

「じらさないで、はやくいれてぇっ!」

ほとんど叫ぶみたいになってしまった懇願に、さすがに悪いと思ったのか軽い口付けが降ってくる。そして、同時に、

「あっ、や、〜〜〜〜!!!」

はいってくる。太くておおきい、ものが。

一瞬頭が真っ白になる。挿れられただけでイッてしまったのだと遅れて気付いた。

奥の奥まで満たされて全身ががくがくと震えるのが見えているはずなのに、ペパーはゆっくりと腰を引いて、さらに追い詰めるように穿ってくる。

「は、またイッて、イッてるっ、ぺぱっ、あんっ」

「アオイ、アオイ……ッ」

肌と肌のぶつかるいやらしい音が耳を侵す。逃がさないとばかりにぐいぐいと体重をかけられる。

逃げようという気はもともとないけれど、その容赦のなさにぎゅうとナカのものを締め上げてしまう。

「好きっ、好きなの、ぺぱぁのおちんちんきもちいいっ……!」

「イジワル言うなよな、好きなのはオレのちんこだけか?傷つくぜ」

どう聞いても楽しそうな声音で言うペパーに、頭までとろけてしまったわたしは考えて言い返すこともできない。

だから、ただ思っていることだけが口から滑り出る。

「ちがっ、ぺぱ、がすき、ペパーのぜんぶすき、だいすきっ……!」

「……ん、オレもだいすき」

ちいさく笑った気配がして、甘い甘い囁きといっしょに腰の動きがえぐるようなものに変わる。

「あっ!?や、ぁあーっ!?」

繋がっている場所からとめどない快感が流れ込んできて、わたしは半狂乱で喘ぐことしかできなかった。

「くっ、出るっ……!」

「あっあっ、でてるぅ……」

奥の奥まで密着したところでペパーの動きが止まり、ビクビクとおちんちんが震えるのをナカで感じる。

膜越しじゃなくて、直接ペパーのを注いでもらえたらどんなにきもちいいだろう。

二人ともちゃんと「責任」をとれるようになるまではガマンだとわかっていても、こうして阻まれるたびに寂しくて仕方がない。

「抜く、からな」

全部出し切って一息ついたペパーが名残惜しげに体の中から出ていく。

「ん……」

「物欲しそうな顔すんなよ」

ゴムを縛るときの手早さは、そのままわたしたちが体を重ねた回数の多さを表している。

早く次のを付けようと逸るのを抑えて丁寧に結んでるのもよかったけど、今の手品みたいに結び終わってるのもなんかかっこいいな。

……えっちするようになってからはまだそんなに月日が経ってないはずだから、その密度の濃さに気付かされるようでちょっと恥ずかしい。

それでもわたしが見つめる視線に気付いて、ペパーはお腹の下の方、子宮があるあたりをくりくりと揉むように撫で回した。

「オレだってアオイのナカに直接入りてぇし」

その刺激だけでも体が震える。

「奥の奥までオレのでいっぱいにしてやりてえ……」

ぺたん。出したばかりのはずなのにもう反り立ってしまっている剥き身のおちんちんがお腹に当てられ、そのまま肌の上をするすると往復し始める。

ああ、これはきっと練習だ。手で押さえながらお腹に擦り付けるように動かれるだけで、ここまで入るんだということを否が応でも意識させられる。

「でもまだ我慢しなきゃな」

お腹の上で擦られるおちんちんの感触と、ぐいぐいと手で押し込まれる子宮の感覚が頭の中で混じって、まるで直接ナカに入れられているような錯覚に陥った。

「ぅあ、なんで、おなか、おしてるだけ、なのに」

「……言っとくけどこのやり方見つけてきたのオマエだからな?」

そういえば、そんなマッサージがあるらしいって軽く話した、ような。

ぐい、とひときわ強くお腹を押されて、苦しさと同時に一番奥を突かれたときみたいな電流が走る。

「気持ちいい」に頭が塗りつぶされて、何も考えられなくなった。

「は、あぁ……!イッ、ちゃう……!」

「はぁ……。いいか?出すぞっ……!」

お腹の上にびゅうと白いものがぶち撒けられる。

ナカに出されたらこれがお腹の中を直接叩くのだと刻み込まれる。

のけぞるようにして痙攣するわたしを見て、ペパーは満足そうに頬を緩めた。

「もう外から押すだけでイけたな。開発には結構時間かかるかと思ってたけど……さすがの感じ方ちゃんってやつか?」

ああ、えっちな子だと言われている。

でも頭はとっくにばかになってしまっていて、恥ずかしがる理性もほとんど飛びかけていて、だからわたしは思いきり甘えることにした。

「外からだけじゃやだぁ、なか、ナカもっとコンコンして……」

ペパーは少しだけ面食らったような顔をして、それから獰猛としか言い表せない笑みを浮かべた。

「……素直ちゃん。後悔すんなよ」

するわけない。わたしがそう答えようとした言葉ごと、大きく開いた口に食べられてしまった。


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