二人の女の子が住んでいました
あるところに、二人の女の子が住んでいました。
とても仲の良い彼女たちは、どこに行くにも何をするにも一緒でした。
「おはよう、今日も外を見ているの?あなたがここに座りだしてから、ずっと雪ね」
「早く雪解けが来るといいね。そしたら、町に行けるのに」
「そうね……町に行ったら、あなたの薬を買いましょう。そしたらそれも、きっとよくなるわ」
「……あぁ、肌がこんなに脆くなっちゃって……手も、冷たくなっちゃった……私は暖かい部屋に行こうかな。あなたも来る?」
「そのほうがいいわ?だって、ここはこんなに寒いもの……でも、首を縦に振ってくれないのね」
あるところに、二人の女の子が住んでいました。
気づかないふりをしているようですが、今は一人です。