乳搾り体験と子ども達
そして牧場体験ラストイベントの時が来た。
乳搾りである。
乳搾りと乗馬は人気体験メニューなので本当に上手く参加出来たと思う。
「私は前にやったことあるからみんなに教えてあげるからね?持ち方はね…」
「「ふむふむ」」
アイが得意そうに子ども達に牛の乳首の握り方、指の形を見せている。
撮影では慣れない様子でおっかなびっくりだったがこちでは自信満々、と言った様子だ。
(you tube観て勉強してたからね、アイ。)
家族の様子を見ていると、係員の方が声を掛けてきた。
「四名でご参加の神木様で、よろしいでしょうか?先日はありがとうございました。」
「いえいえ、今日はよろしくお願いします」
「……あの、失礼ですがお連れ様…前に弊園に来られましたか?ある方に似ておられるので」
「妻はよく言われるんですよー、芸能人によく似てる、と。まあ自慢の妻です。」
こういう時はさらりと流すのが大事。芸能人に似てる人なんて世の中に山ほど居るから意外になんとかなる。
「そうでしたか、失礼しました。それではやり方と注意事項説明するのでどうぞこちらへ」
「分かりました…みんなー!説明が始まるからおいでー!!」
「「「はーい」」」
こうして始まった乳搾り体験。
おっかなびっくりと言った感じで挑戦するアクアとルビー。
「これで良いのか?…ルビーがやるよりは出ないな」「お兄ちゃん、握り方甘いよ。こうだよね?」
ルビーが会話するように確認しながらやると何故かそうそう、そんな感じとモーと応える乳牛。
やっぱり話せる?うちの娘
「ヒカル、ルビーて動物と話せたりする?」
「いや話してるというか…意思疎通はかれてる?感じがあるね…ちょっと動画撮影しとこ」
思い出としても面白い場面としても良いので撮影しておこう。アイもびっくりーと言いながらも「ウチの子達賢いからね!」と謎の納得をしている。
まあ、考えるより見たままが答えだし致し方ない。
「なるほど…こうか?」
「そうそう!上手いね!!」
モー
「…お子様方凄いですね。ウチのハナコは人懐っこい性格ですがかなりお二人気に入ってます。会話しているように感じます」
「いやーホントですよねー…僕もビックリです」
「私もー」
そして僕とアイの番が来た。
「ホイホイ、よっ、と!前やったから慣れたものだよ♪」
「流石だね、今回は僕も上手くいきそうだ」
「前は失敗したもんねー」
ケラケラと笑うアイ。下手に「以前ここでやりました」と言わないように気をつけて話し方に注意する。アイはうっかりしてるから気をつけないといけない。
マネージャー兼夫の役目である。
こうして、家族4人で予約した時間いっぱいまで絞って見るとバケツ1杯分はある生乳があった。加熱処理したら持ち帰り可能とのことなので持ち帰りは決定。
そしてこの牧場で最高なのが…
「美味しー!!搾りたての牛乳でソフトクリームに牛乳プリン!!牛乳デザート食べられるなんて!」
「うーん♪やっぱり美味しー!搾りたて、て言葉のせいか凄く美味しく感じるね!」
「「ねー♪」」
「自分がやった、した、と思うと美味しさ爆増するの不思議」
「分かる。なんでだろうね?というかアクア。渋いね、コメント」
こうして僕たち家族は牧場で1日体験コースを目一杯楽しみつくしたのだった。
「また来たいね、アクア、ルビー」
「うん、また家族で来たい」
「そうそう!パパとママとお兄ちゃんで!!またお馬さんに乗りたいし!」
「そうだね。来年もまた、時期を見て来ようかみんなで」
「「「はーい!」」」
楽しい家族団欒となった1日だった。
おまけ
「神木さん、前撮影に来ていたあのアイのマネージャーさんだよな?凄く丁寧な人で覚えていたけど2人の小学生ぐらいのお子さんいる年齢には見えなかったよな」
「アイと言えば奥さんも若い人だったよね。どことなくアイに似てる気がしたけど」
「そっくりさんらしいよ?良く言われる、て苦笑していたし。それにアイに子どもいたら年齢とか色々ヤバいって!」
「「「それな!!」」」
身バレは割と綱渡り。ヒカルの対応、アイのカリスマ性が平穏を保つのだ。