九十九と脹相の逢瀬 エピローグ
九十九「もう行かなきゃ」
脹相「まだ…行かないでくれ」
九十九「行くのは私じゃない 君だ」
脹相「?」
九十九「私はもう行けない」
脹相「!」
九十九「残念だけど、ここまでみたいだ」
九十九「君に会えて良かった 君が生まれてきてくれて良かった」
いつの間にか、脹相の手は空を掴んでいる
九十九「 生きろ 今度は "人" として 」
脹相「九十九!」
九十九「あ、そうだ」
九十九「どんな女がタイプだい?」
脹相「九十九!!!」
夜が明けて…
どうなった…
加茂憲倫が来て…
九十九が…
天元が俺を…
! 加茂憲倫は……? 生きて…!!
綺羅羅「何これー! めちゃくちゃじゃなーい!」
綺羅羅「あーー! 誰かいるーーー!」
綺羅羅「君…もしかして…悠ちゃんの『お兄さん』?」
綺羅羅「天元さまと九十九さんは…? 何が…あったの?」
また俺は……!
誰も……!
「自分だけ!! 自分だけぇ!!」
綺羅羅「あっ……ごめん…泣かないで……」
「 生きろ 今度は "人" として 」
行かなければ
不幸を
終わらせなければ
終